透明帯開口法とは

透明帯開口法とは

透明帯開口法とは、高度な不妊治療に関する処置の一つです。受精卵は透明帯という膜に包まれており、正常に分裂が進むとその過程において透明帯に亀裂が生じ受精卵のみが飛び出して着床します。受精卵のみで飛び出すことが困難な場合に、透明帯の一部を人工的に薄くして切開や除去して飛び出しや着床を補助する処置が、透明帯開口法です。
主にガラスの細い針やレーザーなどの器具を使用し、透明帯が通常より厚い場合や硬い場合、また年齢が高い場合は何度か受精卵を戻しても妊娠しないときなどに行われます。医療施設によっては透明帯をすべて除去するところもあります。

メリット

・着床率が高くなる
・レーザーで行うことで時間も短く安心

デメリット/副作用

・胚が損傷する懸念がある
・内細胞塊が分断するリスクが高く一卵性双胎の発生率が少し上昇する
・酸性の薬品による影響を受ける場合がある

治療期間

透明帯開口法でのレーザー照射自体は短時間で終了します。

費用相場

医療施設によって様々ですが、相場は1～3万円程度とされています。

注意点

治療期間や費用は、治療内容などによって大きく異なる場合があります。