全胚凍結融解胚移植とは

全胚凍結融解胚移植とは

全胚凍結融解胚移植とは、体外受精で得られた胚を液体窒素で急速冷凍し保存、融解後に回復した胚を子宮内に移植させる治療法です。凍結せず移植する新鮮胚移植とは異なり、別の周期に移植するため、OHSSリスクが高い方でも比較的安全に実施することができます。

メリット

・妊娠率が向上する可能性がある
・胚を半永久的に保存することができる
・OHSSリスクが高くても治療が受けられる

デメリット/副作用

・凍結融解により胚がダメージを受ける可能性がある
・再凍結により胚質が低下する可能性がある
・不測の事態により胚の保存が困難になる可能性がある
・胚の保存に費用がかかる

治療期間

保存期間は半永久的ですが、医療機関によっては1年毎に更新が必要です。なお倫理の観点より、夫婦が離婚した場合やどちらかが死亡した場合、生殖可能年数を超えている場合などは、治療が受けられません。

費用相場

保管年数や個数、治療方法などによって異なりますが、１年あたり1〜4万円程度です。

注意点

治療期間や費用は、治療内容などによって大きく異なる場合があります。