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湿潤治療とは

 更新日:2023/03/27

湿潤治療とは

湿潤治療とは、火傷、切り傷や擦り傷などの創部に対する治療法の1つです。皮膚に傷を負うと、浸出液が出てきます。浸出液には創部の修復を促す因子が多く含まれており、また湿潤環境では組織修復に関与する細胞が移動しやすいため、傷口を乾かさずにあえて湿らせた環境にすることで治りを早めるとされています。
傷を保護するのにガーゼなどを使用すると、乾いた際に皮膚と固着し、痂皮(かさぶた)を剥がす際に痛みが伴います。そのため、湿潤治療では傷口から出てくる浸出液を創部に留める目的で湿潤治療用被覆材を使います。

メリット

・乾燥させるよりも早く傷を治すことができる

デメリット/副作用

・密閉するため、注意深く観察しないと感染を起こすことがある

治療期間

ケガの程度にもよりますが、日常的な生活の中での切り傷や擦り傷なら7〜10日程で治ります。

費用相場

外傷や熱傷は保険適用なので、医療費の3割負担です。創部の大きさや深さによって異なりますが、平均的な費用は数千円程度です。また、医院にかからなくとも市販で湿潤治療ができる商品なら500~1,000円以内で購入可能です。

注意点

治療期間や費用は、医療機関や治療内容などによって大きく異なる場合があります。

この記事の監修医師