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子宮卵管造影検査とは

 更新日:2023/03/27

子宮卵管造影検査とは

子宮卵管造影検査とは、子宮の形態や卵管の通過性を調べるための検査です。腟からカテーテルを挿入し、カテーテルから子宮内に造影剤を流します。その後子宮から卵管に造影剤が流れ込み、卵管の通過性があれはやがて腹腔内へ到達します。その様子をX線透視検査によりリアルタイムで観察しながら、レントゲン写真を何枚か撮影します。子宮内の状態・形状および両側の卵管の通りや詰まりがあればその位置を確認、また卵管から腹腔内への広がり方を観察することで骨盤内の癒着なども評価することができます。

メリット

・造影剤が卵管内を通ることによって、卵管が閉塞していなければ通りが3か月後くらいまで改善され妊娠しやすくなる
・卵管の詰まりや子宮の形状などが確認できることで、その後の治療方針が決定しやすい

デメリット/副作用

・検査中、検査後に痛みを感じることが多い
・副作用として腹膜炎を起こすことがある
・造影剤にはヨードが含まれているので、甲状腺機能に影響を与えることがある
・ヨードアレルギーや喘息の方は検査ができないこともある

治療期間

月経終了後から排卵までの間(月経周期28日の方の場合で、7~11日目前後)に行います。検査自体は検査前の注射や内服なども含めて1時間程度で終了することが多いです。

費用相場

基本的には保険適応となることが多く、クリニックや病院により異なりますが、1万円前後が相場となっています。

注意点

治療期間や費用は、医療機関や治療内容などによって大きく異なる場合があります。

この記事の監修医師