軸保持短縮法とは
更新日:2023/03/27
軸保持短縮法とは
軸保持短縮法とは、大腸内視鏡検査において患者の苦痛を和らげる技法です。大腸内視鏡検査における患者の苦痛は、主にスコープが湾曲部を曲がる時の痛みと、観察のため空気を入れた時の膨満感があります。前者に対応するために考えられたのが、軸保持短縮法で97年に日本人医師工藤氏により考案されました。角を曲がる時に従来の直進する方法から、腸内のヒダを手繰り寄せてループを作らない技法です。後者については、空気の替わりに吸収の速いCo2を使う方法や、先端に透明のフードを使用して空気を使用しない技法が考案されています。
メリット
・従来のループ挿入法に比べて患者さんの苦痛が少ない
・患者さんと会話しながらの検査が可能
・ヒダの裏等も観察できるので見落としが減少する
デメリット/副作用
・軸保持短縮法の習熟までに時間がかかる
治療期間
通常の大腸内視鏡の検査時間と同じく15~25分程度かかります。また、事前に下剤で大腸内を空にする時間が2~3時間程度必要です。
費用相場
大腸内視鏡検査の費用に含まれます。
※治療期間や費用は治療の手法や素材によって大きく異なる場合があります。