電磁波を用いた施術であるラジオ波は、多くの美容クリニックで受けられる施術です。
肌質の改善などのお悩みにアプローチできる施術ですが、実際にどのような効果があるのかよくわからないという方もいるのではないでしょうか。
今回はラジオ波を用いた施術で期待できる美容効果やこの施術が向いている人などを紹介します。
目次 -INDEX-
ラジオ波を用いた施術の美容効果は?
さまざまな美容効果が期待できるラジオ波ですが、具体的な効果を把握できていない方も多いでしょう。
そこで、まずはラジオ波に期待できる4つの主要な美容効果について詳しく解説します。
- しわやたるみの改善
- ニキビの改善
- 脂肪燃焼効果
- 冷えやむくみの改善
ご自身の悩みがラジオ波で解消できるかどうか、ここで確認してみてください。
しわやたるみの改善
ラジオ波を用いた施術で期待できる美容効果の1つには、しわやたるみの改善があります。
ラジオ波には高周波の電磁波を照射して施術部分に熱を発生させ、リンパや血行の流れをよくする作用があります。
これによって新陳代謝が改善されるほかに、ラジオ波にはコラーゲンやエラスチンの生成を手助けする作用があるのです。
コラーゲンやエラスチンは肌にハリやツヤを与えてくれる、若々しい印象を保つためには欠かせない成分です。
しかしこれらは年齢とともに減少してしまうものでもあります。
ラジオ波によって新陳代謝が改善されると、コラーゲンやエラスチンの生成を増加させることにもつながります。
これによってしわやたるみの改善が期待できるのです。
ニキビの改善
ラジオ波を用いた施術によってニキビの改善も期待できます。
新陳代謝が改善されることで、顔の血行やリンパにたまった老廃物の流れがよくなります。
また肌のターンオーバーも改善されるため、ニキビの原因となる皮脂の分泌や毛穴のつまりなども改善が期待できるでしょう。
脂肪燃焼効果
電磁波によって体のなかで熱を生み出すラジオ波では、脂肪燃焼の効果も期待できます。
電磁波を照射すると水分をターゲットとして照射部分の細胞を振動させ、摩擦熱を生み出します。
この熱によって固くなっている脂肪を温めてやわらかくし、セルライトなどの脂肪除去が期待できるのです。
これによって顔のラインをすっきりとできるでしょう。
冷えやむくみの改善
ラジオ波は電磁波の照射によってリンパや血行の流れを改善するため、冷えやむくみの改善にも効果が期待できます。
冷えやむくみにはリンパや血行が深く関係しています。
水分の巡りが悪いことが冷えの原因の1つですが、血行をよくすることで熱が生まれ改善が期待できるでしょう。
また血行やリンパの流れが悪いと老廃物がたまりやすくなり、それがむくみの原因となります。
ラジオ波で熱を発生させて余分な脂肪を除去することで、これらの流れを改善し、冷えやむくみの改善が期待できるのです。
ラジオ波が向いている人の特徴
ここまで紹介してきたとおり、ラジオ波は電磁波を用いて体の中から改善していく施術方法です。
続いてはラジオ波を用いた施術が向いている人の特徴を紹介します。
エイジングサインが気になる人
しわやたるみなどのエイジングサインが気になる人は、ラジオ波を用いた施術が向いています。
前述したとおり、ラジオ波は新陳代謝を改善して肌質を良くする効果が期待できる施術です。
しわやたるみなどのエイジングサインが目立ってきた、という方はぜひ一度検討してください。
代謝をアップしたい人
代謝をアップしたい人もラジオ波を用いた施術が向いています。
前述したとおり、ラジオ波を用いた施術では電磁波によって脂肪を燃焼させ、リンパや血行を良くすることで新陳代謝の改善が期待できます。
新陳代謝が改善されることで、体のなかで老廃物の排出や新しい組織の生成が滞りなく行われるようになるのです。
これにより常によい肌質を保てるため、新陳代謝をアップしたい人に向いているでしょう。
部分痩せをしたい人
特定の部分の脂肪を減らしたい人にもラジオ波の施術が効果的です。
通常のダイエットでは、特定の部分を狙って脂肪を落とすことは容易ではありません。ラジオ波は、狙った部位の脂肪細胞に高周波エネルギーを照射することで過熱させ、アポトーシスを誘発させます。そのため、数か月で特定部位の脂肪を減らすことができます。
全身の脂肪を落とすのではなく、局所的に痩せたいという方におすすめの方法です。
ラジオ波とキャビテーションの違いは?
ラジオ波と似たような効果が得られる施術としてキャビテーションという施術方法があります。
どちらも専用の機械によって施術部位への照射を行いますが、照射するものが異なります。
これまで紹介してきたとおり、ラジオ波で照射するのは高周波の電磁波です。
一方でキャビテーションは超音波を使用する施術です。
超音波を照射すると、その振動によって水分から気泡が発生します。この気泡がはじけた際のエネルギーを使用して、脂肪細胞が破壊されるという仕組みです。
キャビテーションでは照射部分の脂肪細胞が破壊されるため、効果としては部分的なものになります。
キャビテーションは短期間で部分痩せをしたい方などには向いていますが、長期的に肌質の改善をしたい方や根本から改善したい方には不向きといえるでしょう。
なお、どちらも美容を目的とした施術は自由診療となるため、クリニックによって料金は異なります。
ラジオ波の場合、顔への施術でみても、相場は15,000円〜300,000円(税込)と値段に幅がある施術です。
キャビテーションは基本的には顔への施術はせず、足や二の腕などの部分痩せのために行われ、足痩せの施術の相場は5,000円〜30,000円(税込)程です。
美容に関する悩みは、部位やアプローチの仕方によってすぐ改善できるものもあれば長期的に働きかけて改善した方がよいものもあります。
一般的なクリニックでは患者さんのお悩みを丁寧にヒアリングし、その改善のために適した施術を提案します。
改善したい悩みがあるけれどどのような方法がよいのかわからないという方は、一度クリニックへ相談してください。
ラジオ波を用いた施術には副作用はある?
ここまでラジオ波で期待できる効果を紹介しました。
ラジオ波は副作用が少ないとされる施術ですが、少なからず副作用があります。
続いてはラジオ波を用いた施術の副作用について紹介します。
肌の赤み
ラジオ波の施術後に、肌に赤みが現れることがあります。赤みは、真皮層の毛細血管が拡張することが原因です。通常は自然に消失します。
やけど
ラジオ波照射では、エネルギーを集中させて脂肪細胞を加熱させるため、やけどを生じる可能性があります。しかし、皮膚表面ではなく皮膚下1~2センチの脂肪細胞を44~45度に保つように照射するため、やけどに至ることは稀です。
また、一般的な照射装置では出力の調整ができるため、やけどに至るケースはほとんどありませんが、肌質などによっては熱感やヒリヒリすることもあります。その場合でも、多くは数週間程度でなくなります。
内出血
ラジオ波を用いた施術では内出血が副作用として現れる場合もあります。
体温があがることで脂肪の燃焼や老廃物の流れが良くなりますが、その際、もともと流れが悪かった血管の中をそれらが流れることになります。
老廃物がたまりやすくなっている血管は刺激に弱くなっている場合があり、老廃物などが流れる際の刺激によって内出血を起こす場合があるのです。
金属アレルギー
患者さんの体質によっては金属アレルギーを発症する可能性があります。
ラジオ波の照射面には、通常金属の部品が使用されています。
それを肌にあてて電磁波を照射するため、金属アレルギーを持っている場合は照射部分の肌荒れなどが起こる可能性があるでしょう。
もしも金属アレルギーをお持ちの場合は事前にクリニックへ相談することをおすすめします。
ラジオ波を用いた施術の禁忌や注意事項
ラジオ波は多くの方にとって受けやすい施術ですが、注意しなければならない点もあります。
まず、もしも顔のリフトアップのために金の糸での糸リフトを受けている方はラジオ波を用いた施術は避けた方がよいでしょう。
ラジオ波は体内で熱を発生させる施術のため、金の糸がその熱に反応して熱くなってしまう可能性があります。
これによって熱傷になってしまう場合があるのです。
金の糸に限らず、照射部分に金属を移植している場合は同様に注意が必要です。
また、ラジオ波を用いた施術では熱を発生させるため、水分が逃げてしまい肌の乾燥が起きる場合もあります。
そのため、施術後は保湿などを丁寧に行うことをおすすめします。
ラジオ波を用いた施術で美容の悩みの改善を
ラジオ波はメスや注射を使うことなく美容の悩みの改善が期待できる施術です。
脂肪燃焼によるシェイプアップ効果だけでなく、新陳代謝の改善も期待できるため、悩みの根本へとアプローチができます。
ラジオ波は定期的に受けるとより効果を期待しやすい施術であり、通常2〜3ヵ月での施術がおすすめです。
しかし、ラジオ波に興味はあるけれど実際の効果や副作用が心配という方もいるのではないでしょうか。
ラジオ波の施術は副作用が少ないとされていますが、全く起こり得ないわけではありません。
万が一、副作用が起きてしまった場合でも医師が診察してくれる等のフォロー体制をとっているクリニックであれば、安心して施術を受けられます。
期待する効果を得るためにはクリニック選びが大切です。ラジオ波の施術事例数があるクリニックであれば、知識と技術の蓄積がありご自身に適した施術を行ってくれる可能性が高まります。
クリニックを選ぶ際には、施術の事例数を事前に確認しておくことをおすすめします。
参考文献