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「インフルエンザにかかりにくい人の特徴」はご存知ですか?【医師監修】

 公開日:2026/01/22
「インフルエンザにかかりにくい人の特徴」はご存知ですか?【医師監修】

インフルエンザは毎年冬に流行し、高熱や全身のだるさなど辛い症状を引き起こし、毎シーズン多くの患者さんが発生します。また、高齢の方や持病がある方は重症化して肺炎や脳症を起こし、命に関わることもあります。その一方で、「自分はインフルエンザにかかりにくい」と感じている方もいるのではないでしょうか。本記事では、インフルエンザにかかりにくい方の特徴、その理由、そしてインフルエンザにかからないための予防法や生活習慣について解説します。正しい知識を身につけ、日常生活で実践できる対策を確認しましょう。

高宮 新之介

監修医師
高宮 新之介(医師)

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昭和大学卒業。大学病院で初期研修を終えた後、外科専攻医として勤務。静岡赤十字病院で消化器・一般外科手術を経験し、外科専門医を取得。昭和大学大学院 生理学講座 生体機能調節学部門を専攻し、脳MRIとQOL研究に従事し学位を取得。昭和大学横浜市北部病院の呼吸器センターで勤務しつつ、週1回地域のクリニックで訪問診療や一般内科診療を行っている。診療科目は一般外科、呼吸器外科、胸部外科、腫瘍外科、緩和ケア科、総合内科、呼吸器内科。日本外科学会専門医。医学博士。がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了。JATEC(Japan Advanced Trauma Evaluation and Care)修了。ACLS(Advanced Cardiovascular Life Support)。BLS(Basic Life Support)。

インフルエンザにかかりにくい人の特徴

インフルエンザにかかりにくい人の特徴

1年間のインフルエンザ患者数を教えてください

日本では毎年、インフルエンザに約1000万人が罹患すると推定されています。学校や職場でも毎冬インフルエンザが流行し、学級閉鎖や休業につながることがあります。世界全体で見ると毎年約10億人がインフルエンザにかかり、そのうち数十万人が亡くなっていると推計されています。

参照:
『インフルエンザ(季節性)(seasonal influenza)』(日本感染症学会)
『令和6年度 今シーズンのインフルエンザ総合対策について』(厚生労働省)

インフルエンザにかかりにくい人の特徴を教えてください

インフルエンザにかかりにくい方にはいくつかの共通点が考えられます。主な特徴を挙げると次のとおりです。

  • 免疫力が高いこと
  • 予防接種を受けていること
  • 日頃から感染予防対策を徹底していること
  • 粘膜の防御機能が高いこと

日頃から規則正しい生活を送り、身体の抵抗力(免疫力)が強い方は感染しにくい傾向があります。十分な睡眠・バランスのよい食事・適度な運動などで免疫機能が維持されていると、ウイルスが体内に入っても撃退しやすくなります。特に20~40代の健康な成人は体力や免疫が充実しており、感染しにくい上に万一発症しても重症化しにくいといわれます。

参照:『令和7年度 急性呼吸器感染症(ARI)総合対策に関するQ&A』(厚生労働省)

なぜインフルエンザにかかりにくいのでしょうか?

ウイルスに感染しても発症しにくい状態だからです。例えば免疫力が高い方は、インフルエンザウイルスが体内に入っても速やかに排除できるため、症状が出る前に抑え込めます。またワクチンを接種していれば、体内にインフルエンザに対する抗体が準備されているので、感染してもウイルスの増殖が抑えられ発病しにくくなります。

粘膜の働きが強い方の場合、喉や鼻の粘液中の抗ウイルス成分(IgA抗体や酵素など)がウイルスを絡め取って無力化し、体内に侵入させにくくします。さらに規則正しい生活で身体の調子がよいと、疲労やストレスによる免疫低下が起きにくく、結果的に感染しづらくなるのです。反対に睡眠不足や過労が続くと免疫機能が低下して感染症にかかりやすくなることが知られています。

インフルエンザにかかりやすい人の特徴

インフルエンザにかかりやすい人の特徴

インフルエンザの生涯罹患数は人によって違いますか?

インフルエンザに何回かかるかは人によって大きく異なります。一度もかかったことがない方がいる一方、ほぼ毎年のように罹患する方もいます。例えばこれまでにインフルエンザに感染した経験が少なく免疫を持たない子どもは繰り返しかかりやすく、逆に長年のうちに類似のウイルス株へ感染してきた高齢の方はある程度の免疫を獲得しているため、頻繁には発症しない傾向があります。

インフルエンザにかかりやすい人の特徴を教えてください

かかりにくい方とは対照的に、インフルエンザにかかりやすい方には以下のような特徴があります。

  • 免疫力が低下している
  • 年齢や基礎疾患の影響小さなお子さんや高齢の方
  • 予防接種を受けていない
  • 感染予防の習慣が不足している

以上のような要因が重なると、毎年インフルエンザにかかってしまうこともありえます。実際、インフルエンザに毎年のようにかかる方はコロナなどほかの感染症にもかかりやすいとの指摘もあります。

予防接種をしてもインフルエンザにかかる理由を教えてください

ワクチンを受けてもインフルエンザにかかってしまうことがあり、その主な理由はワクチンの効果が100%ではないためです。インフルエンザワクチンには、接種した方のすべてを感染から完全に守る力はありません。ウイルスが体内に侵入するの自体(感染そのもの)をワクチンで完全に防ぐことは難しく、感染後に発症するのをある程度抑える効果が認められているのが現状です。ワクチンを受けてから十分な免疫がつく前に感染してしまった場合(接種後抗体ができるまで約2週間かかるといわれます)や、流行しているウイルスの型がワクチン株と少し異なり免疫効果が十分発揮されない場合などもあります。

なぜインフルエンザのかかりやすさに差が出るのですか?

インフルエンザにかかりやすいかどうかの差は、個々人の免疫力や生活習慣、過去の感染歴など複数の要因によって生じます。まず人が本来持っている免疫力には個人差があります。
遺伝的な体質や健康状態の違いで、同じウイルスにさらされても発症しやすい方とそうでない方がいるのです。さらに生活習慣の違いも大きく影響します。また過去にかかったインフルエンザの型も関係します。一度感染したウイルスと似た型であれば免疫が働きやすくなるため、以前に経験した型に対してはかかりにくくなります。

そのほか周囲の環境も影響します。例えば学校のように集団生活の場にいる子どもはウイルスに触れる機会が多く、家庭内で感染者が出た場合も濃厚に接触する家族は感染しやすくなります。一方で人混みを避ける生活をしている方はウイルス曝露の機会自体が少なく、結果的にかかりにくくなります。

要するに、インフルエンザのかかりやすさの差は「ウイルスの侵入をどれだけ許すか」と「侵入したウイルスと身体がどれだけ戦えるか」の差といえます。

インフルエンザにかかりにくくするための予防法と生活習慣

インフルエンザにかかりにくくするための予防法と生活習慣

インフルエンザの予防接種は本当に効果がありますか?

発病リスクを減らし、万一感染しても重症化を防ぐ効果が確認されています。ワクチンを打てば絶対にかからないわけではありませんが、流行前に接種しておくことで大きな防御策になることは間違いありません。

特に高齢の方や基礎疾患がある方、妊娠中の方などは重症化予防のため毎年の接種がすすめられます。一般の健康な方でも、周囲への感染拡大防止の観点から受けておく意義は大きいです。例年インフルエンザが流行する12月頃までにワクチンを接種しておきましょう。

インフルエンザにかかりにくくなる生活習慣を教えてください

日常生活で以下のような予防法や習慣を心がけることで、インフルエンザにかかりにくい状態を作ることができます。

  • ワクチン接種
  • 手洗いや手指消毒
  • マスク着用と咳エチケット(不織布マスク)
  • 適度な湿度の維持
  • 十分な休養と栄養
  • 人混みの回避

以上のような対策を組み合わせることで、インフルエンザにかかりにくい生活習慣を実現できます。これらはインフルエンザ以外の風邪やほかの感染症対策にも役立つ基本です。ご自身だけでなく家族や周囲の方の感染予防にもつながるため、ぜひ日頃から実践してください。

編集部まとめ

編集部まとめ
インフルエンザは日本で毎年1000万人規模が罹患する身近かつ注意すべき感染症です。にも関わらず、インフルエンザにかかったことがない、滅多にかからないという方も存在し、反対に毎年のように罹ってしまう方もいます。その違いは免疫力や生活習慣の差によるものと考えられています。インフルエンザにかかりにくい方は総じて免疫の働きが強く、規則正しい生活や積極的な予防対策によってウイルスを寄せ付けにくくしています。一方、かかりやすい方は疲労やストレスなどで免疫が低下していたり、基本的な予防策が不足していたりする傾向があります。また子どもや高齢の方、基礎疾患がある方は特に注意が必要です。

インフルエンザにかからないためには、ウイルスに近づけない工夫と身体の防御力を高めておくことの両面が大切です。具体的には、毎年のワクチン接種、手洗い、マスク、湿度管理、換気といった感染予防策の徹底、そして十分な睡眠や栄養、運動による健康管理が有効です。

これらを実践することで、インフルエンザにかかりにくい身体と環境を作ることができます。ただし、どんなに対策をしていても絶対に罹らない保証はありません。油断せず流行期は情報に注意しながら、できる限りの予防策を講じてシーズンを乗り切りましょう

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