「インフルエンザを疑う鼻水」の特徴はご存知ですか?対処法も解説!【医師監修】

インフルエンザは高熱や強いだるさが目立つ病気ですが、風邪と同じように鼻水や鼻づまりが出る場合もあります。鼻がつまると眠りにくくなり、口呼吸で喉が乾いてつらく感じることもあります。このページでは、インフルエンザによる鼻水の特徴、治るまでの目安、つらいときの対処法、市販薬の成分の考え方を解説します。受診が必要なサインも併せて確認してください。

監修医師:
高宮 新之介(医師)
インフルエンザによる鼻水の特徴

なぜインフルエンザで鼻水が出るのですか?
インフルエンザでは全身症状が強く出やすい一方で、鼻水や鼻づまり、喉の痛み、咳などの上気道症状が加わることがあります。鼻水が出ること自体はウイルスと戦っている反応のひとつと考えられます。
インフルエンザの鼻水にはどのような特徴がありますか?
インフルエンザの鼻水と風邪の鼻水はどう違いますか?
一方、インフルエンザは38度以上の発熱や強い倦怠感、筋肉痛、関節痛などの全身症状が急に出るのが特徴です。そのうえで、鼻水や咳などの症状がみられることがあります。
また、同じ鼻水でも、花粉症などのアレルギー性鼻炎では、鼻や目のかゆみ、くしゃみが続くなどの特徴が出る場合があります。発熱や強いだるさがある場合は感染症を疑い、無理をせず休養を優先してください。
インフルエンザの鼻水はどのような経過をたどって治りますか?
全体としては1週間程度で軽快することが多いとされていますが、咳やだるさが残る場合もあります。鼻水や鼻づまりも、熱が下がった後にしばらく続く場合がありますが、多くは日ごとに軽くなります。鼻症状が10日から2週間ほど続く場合や、いったん軽くなった後に悪化する場合は、別の病気の合併も考えるため受診を検討してください。
インフルエンザの鼻水が辛いときの対処法

インフルエンザで鼻水が止まらないときの対処法を教えてください
インフルエンザで鼻が詰まっているときはどうすればよいですか?
インフルエンザの鼻水は病院でどのように治療しますか?
インフルエンザの鼻水に効果がある市販薬の成分を教えてください
抗ヒスタミン成分は、鼻粘膜のアレルギー反応や炎症反応を抑えることで、鼻水やくしゃみを減らす作用があります。具体的には、クロルフェニラミンマレイン酸塩(マレイン酸クロルフェニラミン)、ジフェンヒドラミン塩酸塩、クレマスチンフマル酸塩などの第1世代抗ヒスタミン薬が総合感冒薬や鼻炎薬に多く配合されています。第1世代の抗ヒスタミン薬は効果が強めである一方、眠気が強く出ることが特徴です。また、眠気が少ない第2世代抗ヒスタミン薬として、フェキソフェナジン塩酸塩やロラタジンなども市販されています。抗ヒスタミン薬は鼻水をもとから抑える効果がありますが、眠気などの副作用にも気を付けましょう。
鼻粘膜の血管収縮成分は、鼻づまりを解消するために用いられます。代表的な内服薬にはプソイドエフェドリン塩酸塩があり、鼻粘膜の血管を収縮させて鼻づまりの症状を改善します。即効性を求める場合は、点鼻薬としてナファゾリン塩酸塩やテトラヒドロゾリン塩酸塩などの血管収縮剤も市販されています。これらの点鼻薬は使用後数分で効果が現れますが、連続して使用すると効果が低下し、逆に鼻づまりが悪化する薬剤性鼻炎を引き起こす可能性があります。そのため、使用は3日〜5日程度にとどめましょう。インフルエンザの鼻水をやわらげるポイント

加湿器は鼻水の辛さの緩和に効果がありますか?
加湿器を使う場合は、目安として湿度50〜60%程度を意識します。湿度が高くなりすぎるとカビやダニが増えやすくなるため、加湿しすぎないことも大切です。湿度計があると調整しやすくなります。
インフルエンザで鼻水が辛いときにおすすめの食べ物や飲み物を教えてください
飲み物は、常温や温かいもののほうが喉によい場合があります。経口補水液は、発熱や下痢、嘔吐がある場合の水分補給に役立つことがあります。アルコールは脱水や睡眠の質の低下につながるため控えてください。
食事は無理をせず、消化のよいものを少量ずつ取ります。例えば、かゆ、うどん、雑炊、具だくさんのスープ、湯豆腐などは、身体を温めながら水分とエネルギーを補えます。鼻づまりが強い場合は、温かい汁物の湯気で鼻が通りやすくなることもあります。食欲が落ちている場合は、ゼリー、プリン、すりおろした果物など喉を通りやすいものから始めても構いません。
編集部まとめ

インフルエンザでは高熱や強いだるさが中心になりやすい一方で、鼻水や鼻づまりが出る場合もあります。鼻症状は発症の早い段階から出る場合もあれば、熱が下がる頃に目立つ場合もあり、個人差があります。
多くは時間の経過とともに軽くなりますが、10日から2週間ほど続く場合や、いったんよくなった後に悪化する場合は医療機関で相談してください。
つらいときは、休養と水分補給を基本に、加湿や温めなどのセルフケアで粘膜を守ると楽になる場合があります。鼻がつまって眠れない場合は、就寝前に加湿を行い、枕を高めにするなど睡眠を確保する工夫も役立ちます。市販薬を使う場合は成分と注意点を確認し、短期間の使用にとどめてください。高熱が続く場合や息苦しさがある場合、意識状態が普段と違う場合は、早めに医療機関へ相談してください。
参考文献




