「夏バテと熱中症の違い」はご存知ですか?見分ける方法も解説!【医師監修】

夏の時期になると、気温の上昇や湿度の高さにより体調を崩す方が少なくありません。特に夏バテや熱中症はよく耳にする言葉ですが、両者には明確な違いがあります。
夏バテは長期間にわたる暑さの影響で身体がだるくなる状態を指します。
熱中症は急激な体温上昇により命に関わる症状が現れることもあるため、適切な対処が必要です。見た目では似ている症状も多いため、両者を正しく理解し、早めに気付くことが大切です。
この記事では、夏バテと熱中症の違いや見分け方、受診の目安、そしてそれぞれの治療法を詳しく解説します。夏の体調不良に不安を感じている方やご家族の健康を守りたい方は、ぜひ参考にしてください。

監修医師:
林 良典(医師)
名古屋市立大学
【経歴】
東京医療センター総合内科、西伊豆健育会病院内科、東京高輪病院感染症内科、順天堂大学総合診療科、NTT東日本関東病院予防医学センター・総合診療科を経て現職。
【資格】
医学博士、公認心理師、総合診療特任指導医、総合内科専門医、老年科専門医、認知症専門医・指導医、在宅医療連合学会専門医、禁煙サポーター
【診療科目】
総合診療科、老年科、感染症、緩和医療、消化器内科、呼吸器内科、皮膚科、整形外科、眼科、循環器内科、脳神経内科、精神科、膠原病内科
目次 -INDEX-
夏バテと熱中症の基礎知識

夏バテとはどのような状態ですか?
熱中症の概要を教えてください
夏バテと熱中症の違いと見分け方

夏バテと熱中症の症状の違いを教えてください
夏バテと熱中症を見分ける方法はありますか?
熱中症では、体温が高くなる、発汗が止まる、意識がもうろうとするなど、危険な兆候が見られることがあります。そのため、意識障害や高熱がある場合は、夏バテではなく熱中症の可能性が高く、すぐに医療機関の受診が必要です。
夏バテと熱中症の原因の違いを教えてください
一方、熱中症は高温環境での脱水や発汗による電解質の喪失が原因となります。屋外での運動中や炎天下での作業中に発症しやすいほか、高齢者や乳幼児では室内でも発症することがあります。
夏バテになっているときは熱中症になりやすいですか?
夏バテや熱中症で病院を受診する目安と治療法

夏バテや熱中症で病院を受診する目安を教えてください
一方、熱中症の場合は早期の受診が重要です。意識がもうろうとしている、呼びかけに反応しにくい、身体が熱く皮膚が乾いている、嘔吐が続く、けいれんがあるなどの症状がある場合は、すぐに救急車を呼ぶことも検討しましょう。軽度であっても症状が改善しない場合は医療機関の受診が必要です。
夏バテや熱中症は何科を受診すればよいですか?
また、熱中症の重症例では、救急搬送先での集中治療が必要となる場合もあります。状態が急変することもあるため、早めの判断が大切です。
夏バテの治療法を教えてください
病院では、状態に応じて点滴による水分・電解質の補充や胃腸薬などが処方されることがあります。特に体力が落ちている方は、医師の指導のもとでの適切な治療が望まれます。
熱中症はどのように治療しますか?
中等度以上の症状では医療機関での点滴治療、必要に応じて入院管理が行われます。重度の熱中症では、意識障害や多臓器不全を起こすこともあり、集中治療が必要になることもあるため、早期の対応が命を守ることにつながります。
編集部まとめ

夏の時期に多く見られる体調不良として、夏バテと熱中症がありますが、それぞれの原因や症状、対処法には明確な違いがあります。夏バテは長引く暑さや生活習慣の乱れによって身体の機能が低下した状態で、徐々に食欲不振や倦怠感などが現れます。一方、熱中症は高温環境による脱水や体温調節の異常が原因で、急激に体調が悪化することが特徴です。
どちらも適切な対処を行わなければ重症化するおそれがあるため、症状を見極めることが大切です。特に、意識がもうろうとしている、水分がとれない、体温が高いといった症状があれば、熱中症の可能性が高く、すぐに医療機関を受診する必要があります。夏バテの場合も、食事がとれない状態が続く場合や体力の低下が著しいときには、内科などで診察を受けることが望ましいでしょう。
暑さの厳しい季節は、体調管理を万全にし、無理のない生活を心がけることが予防につながります。こまめな水分補給、栄養バランスのとれた食事、十分な睡眠など、基本的な生活習慣を見直すことが、夏を元気に乗り切る鍵となります。



