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「梅毒の検査」ってどんなことをするの?検査結果がわかる期間も解説!【医師監修】

 公開日:2026/01/23
「梅毒の検査」ってどんなことをするの?検査結果がわかる期間も解説!【医師監修】

性行為などを通じて感染する梅毒は、放置すると重い症状を引き起こすことがあり、早期の検査と治療が重要です。

この記事では、梅毒の原因・感染経路・症状の特徴・検査の方法・検査を受けられる場所・治療法・予防策までわかりやすく解説しています。

不安や疑問を解消し、正しい行動につなげるために、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

五藤 良将

監修医師
五藤 良将(医師)

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防衛医科大学校医学部卒業。その後、自衛隊中央病院、防衛医科大学校病院、千葉中央メディカルセンターなどに勤務。2019年より「竹内内科小児科医院」の院長。専門領域は呼吸器外科、呼吸器内科。日本美容内科学会評議員、日本抗加齢医学会専門医、日本内科学会認定医、日本旅行医学会認定医。

梅毒の原因や症状

頭を押さえる男性

梅毒とはどのような病気ですか?

梅毒は、細菌の一種である梅毒トレポネーマ(Treponema pallidum)が身体に感染して発症する性感染症です。初期には痛みのないしこり(初期硬結)や発疹が現れますが、時間の経過とともに全身へ広がることがあります。放置すると、神経や心臓にまで影響を及ぼすことがあり、重篤な合併症を引き起こす可能性もあります。
梅毒は早期に発見して治療すれば完治が可能な病気です。そのためにも、症状に気付いた時点で検査を受けるようにしましょう。特に症状が軽い段階では気付きにくいため、定期的な検査も有効な対策です。感染初期は自覚症状が乏しいため、発見が遅れるケースも多く、近年では若年層を中心に感染が広がっています。誰にとってもリスクがある感染症です。

梅毒の原因を教えてください。

梅毒の原因は梅毒トレポネーマという細菌への感染です。この細菌はとても小さく、粘膜や皮膚のごくわずかな傷口から体内に侵入します。主に性行為によって感染しますが、まれに医療行為中、感染者に使った注射器などで誤って傷つけてしまう事故・母胎から胎盤を介した感染・薬物の回し打ちなどでの血液や体液を介してうつることもあります。
感染後、細菌は全身に広がり、症状が現れるのは数週間から数ヶ月後です。感染経路を正しく理解することで、リスクのある行動を避け、予防や早期発見につながります。特に不特定多数との性行為は、感染リスクを高める要因となるため注意が必要です。性的接触の有無に関わらず、血液感染の可能性があることも理解しておきましょう。原因を正しく知ることで、自分自身と大切な人を守る行動がとれます。

梅毒の感染経路を教えてください。

梅毒は主に性行為を通じて、口・性器・肛門などの粘膜に直接接触して感染することがあります。コンドームを使用しても、皮膚の傷や粘膜から感染する可能性もあるので注意しましょう。また、母親が妊娠中に感染していると、胎盤を介して胎児にも感染する先天梅毒が起こることがあります。感染経路を正しく理解すると、予防策を講じやすくなります。感染の多くは無症状の段階で広がるため、パートナーとともに検査を受けることも重要です。性行為以外では、注射器の共用や輸血を介した感染も報告されており注意が必要です。感染経路を知ることで、誤解や偏見のない正しい対策がとれます。

どのような症状が出ますか?

梅毒の症状は、感染の進行段階によって次のように変化します。

  • 第1期:感染部位にしこりや潰瘍ができる
  • 第2期:全身に発疹やリンパ節の腫れが見られる
  • 潜伏期:症状は消失しているが、体内には梅毒トレポネーマが潜伏しており、再び症状を引き起こすリスクがある。
  • 第3期:心臓や神経に深刻な障害が出る

初期は性器や口、肛門などに痛みのないしこりや潰瘍が見られますが、自然に消えるため放置されやすい傾向です。やがてリンパ節の腫れや、小さなバラの花に似ていることからバラ疹(ばらしん)とよばれる淡い赤い色の発疹が、手のひら・足の裏・体幹部などに出ることがあります。無症状の潜伏期を経て、重症化すると内臓や神経に深刻な障害を及ぼすことがあります。自覚症状がなくても感染力は持続しているため、予防と定期的な検査がとても大切です。進行するほど治療が困難になるため、少しでも異常を感じたら早期に検査を受けましょう。

梅毒の検査について

検査を進める医師

梅毒の検査はどこで受けられますか?

梅毒の検査は、保健所・性感染症外来・内科・泌尿器科などの医療機関で受けることが可能です。保健所では匿名・無料での検査が可能な場合があり、プライバシー面でも安心感があります。医療機関では問診のうえで必要な検査を行い、必要に応じて治療へと進みます。
感染に不安がある場合は、最寄りの保健所や医療機関に相談するのが第一歩です。地域によって対応内容が異なることがあるため、事前に公式サイトなどで確認しておくとよいでしょう。検査機関によっては予約制の場合もあるため注意が必要です。なお、近年はオンラインで予約や結果確認ができる施設も増えています。

自宅で検査を行う方法もありますか?

自宅で梅毒検査を行う方法として、郵送型の検査キットを活用する方法があります。検査キットは、自分で採血した検体を検査機関に郵送して結果を受け取る仕組みです。匿名性が高く、病院へ行く時間がない方や人目が気になる方にも適しています。ただし、検査の精度や信頼性は販売元によって異なるため、厚生労働省の認可を受けた正規のキットを選ぶことが大切です。
なお、自己採血や自己管理によるミスが発生するリスクもあり、特に陽性反応が出た場合には必ず医療機関で再検査を受けることが推奨されます。症状が出ている場合や不安が強い場合は、速やかに医療機関の受診をおすすめします。検査結果の信頼性や再検査の必要性も、各キットの説明を確認するようにしましょう。

梅毒の検査の内容を教えてください。

梅毒の検査には、血液を使って行う抗体検査が用いられます。代表的な検査法にはRPR検査(非トレポネーマ抗体検査)とTPHA検査(トレポネーマ抗体検査)があり、RPRは活動性や治療効果のモニタリング、TPHAは感染歴や既感染の有無を確認するために使用されます。
両者を組み合わせることで感染の有無や進行状況をより正確に把握できます。検査は採血によって行われ、特別な準備は不要です。医療機関では症状や感染時期に応じて適切な検査方法を提案してくれます。状況によってはHIVなどほかの性感染症とあわせて検査するケースもあるため、相談時に確認するとよいでしょう。

検査結果はどのくらいでわかりますか?

検査結果が出るまでの期間は、検査方法や実施機関によって異なりますが、通常は数日から1週間程度で通知されます。保健所では1週間ほどかかる場合が多く、医療機関では翌日に結果がわかることもあります。郵送型の検査キットの場合は、返送から結果の通知までに1週間前後かかるのが一般的です。検査結果の受け取り方法は、対面・郵送・Web確認などから選べることもあります。結果の通知方法によっては再検査や再受診が必要な場合もあるため、確認しておきましょう。

梅毒の治療法や予防法

○を持つ医師

医療機関での梅毒の治療法を教えてください。

梅毒は、医療機関での抗菌薬による治療によって完治が可能です。主に使用されるのはペニシリン系の抗生物質で、症状の進行度や患者さんの体調に応じて投与量や期間が調整されます。初期の段階であれば、数週間の内服薬で十分に効果が期待できます。治療中は必ず医師の指示に従い、途中でやめずに服用を続けることが大切です。また、治療後は、3ヶ月・6ヶ月・12ヶ月後にフォローアップ検査(特にRPR検査)を受けることが推奨されています。パートナーにも検査と治療を促すことで、周囲への感染拡大も防ぐことができます。

梅毒の感染を予防する方法を教えてください。

梅毒の予防には、不特定多数との性的接触を避けることが効果的です。性行為時にはコンドームを正しく使用すると、感染リスクを大きく下げることができます。感染の可能性がある行動を取った場合には、定期的な検査が重要です。感染に早く気付くことで、重症化を防ぎ他者への感染を防ぐことができます。また、妊娠中に梅毒に感染すると胎児に影響を及ぼす可能性があるため、妊婦健診での検査も重要です。感染を防ぐためには、自分の健康と他者への配慮を意識した行動が求められます。

編集部まとめ

笑顔の医師

梅毒は、早期に発見し適切な治療を受ければ完治が可能な性感染症です。しかし、症状が現れにくく気付かないまま感染を広げてしまうおそれがあるため、少しでも不安を感じた場合には検査を受けることが大切です。

感染の疑いがある行動をした後は、ためらわずに行動することが、自分の健康を守る第一歩になります。梅毒の原因や症状を正しく理解し、保健所・医療機関・自宅での検査方法を知っておくことで、いざというときに落ち着いて対応できます。

治療後も再感染を防ぐためには、予防の意識を持つことが重要です。知識を持って早めに対応しましょう。自分と周囲の人が安心感を得るためにも、正しい情報に基づいた行動を心がけましょう。

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