「緑内障に初期症状」はある?予防法や白内障との違いも解説!【医師監修】
眼精疲労が続いている、視界の一部が欠けて見えるなどの症状はありませんか?これらの眼の症状は緑内障である可能性があります。
緑内障は一度患ってしまうと、眼の機能を正常に戻すことが難しく、早期発見と早い段階で治療を行っていくことが大切な病気です。
この記事では緑内障の症状・治療・検査について解説します。眼の健康を守るため、お役に立てれば幸いです。
監修医師:
柳 靖雄(医師)
目次 -INDEX-
緑内障の初期症状
緑内障とはどのような病気ですか?
- 開放隅角緑内障
- 閉塞隅角緑内障
- 原発緑内障
- 続発緑内障
これは、眼の中の隅角という水を流れる部分が開放しているか閉塞しているかの違いです。開放隅角緑内障は、房水の通る道自体は開放されているが何らかの影響で目詰まりを起こした状態です。それにより房水は流れることができず、眼球に溜まり続けることで眼圧が上昇していきます。閉塞隅角緑内障は房水が流れる繊維柱帯が何らかの影響で閉じてしまった状態です。この状態も房水を排出できなくなるので、眼圧が上昇します。原発緑内障は眼圧の上昇の原因を見つけられない状態、続発緑内障はほかの眼疾患・全身疾患・薬物の影響で眼圧が上昇し発症する緑内障のことです。隅角の発達異常が発生すると、子どもでも緑内障を発症することがあります。どのタイプの緑内障と診断されるかによって治療方法が変わります。緑内障と診断された場合、どのタイプの緑内障になったのか眼科医に確認するようにしましょう。閉塞隅角緑内障の場合、使用できない内服薬や注射薬があるので注意が必要になります。
緑内障に初期症状はありますか?
- 視野が狭くなる
- 視野の一部が欠ける
- 見え方に違和感がある
- 眼がかすむ
緑内障は少しずつ進行していく病気なので、これらの視野障害が自覚できるようなときには緑内障がかなり進行している可能性があります。緑内障のセルフチェック方法をご紹介します。
- ノイズフィールドテスト
- クロックチャート
- FDTチェック
ノイズフィールドテストは砂嵐が映っている画面を利用して行われるテストです。見えにくい部分があったり、一部が欠けて見えたりするときには注意しましょう。クロックチャートは絵を使って視野が欠けていないか確認する方法です。FDTチェックは音に合わせて視野で見えていない部分がないかを確認する方法です。眼科医に相談したりインターネットで検索したりすると自身でもチェックできるので、気になる方は行ってみてください。
緑内障の初期症状を感じたときにするべきことはありますか?
緑内障の予防法
緑内障の予防法を教えてください。
喫煙が緑内障に与える影響を教えてください。
白内障との違いについて教えてください。
緑内障の治療方法・検査方法
緑内障の治療方法を教えてください。
- 薬物療法
- レーザー治療
- 手術
薬物療法は点眼薬を行い眼圧のコントロールを行うのが一般的です。眼圧を下げる効果のあるものや血流をよくするものなど、いくつかの点眼薬を組み合わせて治療していきます。医師の指示通りに点眼治療を行うことが大切です。点眼薬だけで治療が難しいと判断されたときには内服薬による治療も行います。レーザー治療は繊維柱帯形成術・虹彩切除術・毛様体光凝固術などがあります。薬物治療やレーザー治療で効果が得られなかった場合、手術を行うことも検討されるでしょう。房水を眼の外に出すような細工を行うろ過手術、房水の排出をスムーズにするための流出路再建術が一般的です。どの治療方法も合併症を伴う可能性があります。眼科医とよく相談し治療方法を決定するようにしましょう。
緑内障の検査方法について教えてください。
- 視力検査
- 眼圧検査
- 細隙灯顕微鏡検査
- 隅角検査
- 眼底検査
- 網膜光干渉断層計検査
- 視野検査
これらの検査で、視力低下や視野欠損について自覚症状を調べるほか、自覚症状のない緑内障症状がないかを確認していきます。また検査を行うことで緑内障の進行状況も確認することができるので、定期的な検査が大切です。
緑内障にかかったときの通院期間について教えてください。
緑内障にかかったときにしてはいけないことを教えてください。
- うつぶせ寝
- 枕が高すぎる
- 長時間うつむく姿勢を続ける
- 喫煙
これらは緑内障のタイプによっては眼圧をあげる事があるとされています。緑内障を悪化させる要因は眼圧の上昇ですので、日常生活で眼圧を上昇させる行動や行為は控えた方がよいでしょう。
編集部まとめ
一度患ってしまうと、眼の機能が正常に戻らない病気であることがわかりました。私たちが生活を送るなかで視力はとても重要です。
緑内障により視力を失わないためにも、視力に違和感を覚えたら眼科を受診する・眼科医の指示による治療を行う・定期検診を受診するようにしましょう。