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高い声が出ない「声帯ポリープになる4つの原因」は?喉を傷める“食べ物”も医師が解説!

 公開日:2026/03/25
高い声が出ない「声帯ポリープになる4つの原因」は?喉を傷める“食べ物”も医師が解説!

声帯ポリープの原因とは?メディカルドック監修医が声帯ポリープの原因・原因となる可能性の高い食べ物・初期症状・できやすい人の特徴・検査法・治療法や何科へ受診すべきかなどを解説します。

「声帯ポリープ」とは?

声帯は、喉にある左右一対のひだ状の組織で、発声に重要な役割を持ちます。この声帯に負担がかかることで炎症が生じ、粘膜が腫れて「ポリープ」と呼ばれる小さなできものができることがあります。主な原因は声の酷使・喫煙・炎症などで、声がかすれる・出しづらくなるなどの症状が現れます。適切な治療を受けることで改善が可能です。

声帯ポリープの原因

声帯ポリープは、声帯に強い負荷がかかることによって生じると考えられています。

風邪

風邪をひくと喉の広い範囲で炎症を起こし、声帯にも影響を及ぼします。声がかれるような風邪を引いた時に無理に声をだすとポリープができるリスクが高まるため、風邪の症状があるときは 無理に声を出さず、喉を休める ことが大切です。耳鼻咽喉科を受診し、適切な消炎治療を受けることが推奨されます。

声の出し過ぎ

大声を出すことが多い人や長時間話し続ける人は、声帯に負担がかかりやすいです。特に 乾燥した環境での発声は、声帯を傷つけるリスクがあるため注意が必要です。正しい発声方法を意識し、喉のケアを心がけましょう。発声習慣の改善が必要な場合は、言語聴覚士による音声治療が行われることもあります。

喫煙

タバコの煙に含まれる有害物質が声帯を刺激し、炎症を引き起こすことで、ポリープが発生しやすくなります。また、喫煙は声帯全体が腫れるポリープ様声帯や喉頭癌といった病気の原因にもなります。声に異変を感じた喫煙者の方は、早めに耳鼻咽喉科で内視鏡検査を受けるべきです。

逆流性食道炎

胃酸が食道を逆流する逆流性食道炎になると、声帯にも刺激を与え、炎症を引き起こすことがあります。これが長期間続くと、声帯ポリープのリスクが高まります。

声帯ポリープの原因となる可能性の高い食べ物

ここでは、声帯ポリープの原因となる可能性がある食べ物について解説します。

脂っこいもの

揚げ物のような脂っこいものの摂りすぎは、下部食道括約筋という筋肉が緩んでしまう原因となります。すると胃酸の逆流が促され、逆流性食道炎が引き起こされる可能性があります。これにより、喉や声帯に負担がかかることがあります。

炭酸飲料

炭酸飲料は胃の内部圧を高め、胃酸の逆流を助長することがあります。特にコーラやソーダ などの強い炭酸飲料は控えたほうがよいでしょう。

赤ワイン

胃酸を増やし、喉頭・咽頭逆流症(LPR)の原因となる可能性があります。飲み過ぎないように気をつけましょう。

トマトソース

トマトには酸が多く含まれており、胃酸の分泌を増やす作用があります。そのため、トマトソースも、胃酸を増やす食品としてLPRを引き起こす可能性があります。

カフェインが多く含まれるもの

コーヒーや紅茶、お茶にはカフェインが多く含まれていることがあります。カフェインも、胃酸を増やしLPRを引き起こす可能性があります。摂りすぎは控える様にしておきましょう。

食べ物の種類も大事ですが、寝る前に大量に食事をとった場合や、食後すぐに就寝した場合に逆流性食道炎のリスクが高まると言われています。夕食は食べすぎないように気をつけ、食事をとってから寝るまでできれば2時間以上はあけるようにしましょう。

声帯ポリープの前兆となる初期症状

声帯ポリープの主な症状について解説します。

声のかすれ

ポリープができると 声帯の振動がスムーズに行えなり、声がかすれる(嗄声〈させい〉) 症状が現れます。ポリープ以外に、喉頭がんなども嗄声の原因となります。2週間以上声がれが続く場合は、耳鼻咽喉科を受診してください。

声のだしづらさ

声帯の動きが制限されることで声が出にくくなったり、力を入れないと話せなくなったり することがあります。

声の高さや強さが調整しづらくなる

ポリープが声帯の間にはさまることで声門が完全に閉じなくなり、声のコントロールが難しくなることがあります。特に高い声を出すのが難しくなります。

声帯ポリープができやすい人の特徴

声帯ポリープは、喉の使い方や生活習慣によって発症リスクが高まります。

声を多用する職業

保育士・教師・アナウンサー・歌手・政治家などは、日常的に大きな声や長時間声を使う職業です。こうした仕事に就いている場合は、声帯ポリープの発症リスクが高くなります。

喫煙習慣

喫煙者は男女問わず、タバコの煙による慢性的な刺激で声帯に炎症が起きやすいため、非喫煙者に比べて発症リスクが有意に高い傾向があります。

肥満・食習慣

肥満体型の方は腹圧が高まりやすく、胃酸が逆流しやすい状態にあります。また、寝る直前の食事や過度なアルコール摂取などの習慣がある方も、逆流性食道炎を介して声帯ポリープができやすくなります。

声帯ポリープの検査法

声帯ポリープの診断には、以下のような検査が行われます。

喉頭ファイバースコピー検査

喉頭ファイバースコピー検査は、細いカメラを鼻から挿入し、声帯を含む喉頭の状態を観察する検査です。検査前に鼻の穴の中をスプレーの局所麻酔薬で麻酔します。耳鼻咽喉科医が行い、基本的には外来で検査可能です。

ストロボスコピー

短い光(ストロボ)を連続的に発光させる装置と、硬性内視鏡を用いて声帯を観察する方法です。声を出している際の声帯の振動を、スローモーション像や静止像で観察することができます。こちらも耳鼻咽喉科医が行い、外来での検査が可能です。

発声機能検査

マイクやマウスピースを使い、声の高さや音質、発声効率(発声時の声の漏れ具合、声の持続時間)などを調べる検査を行います。耳鼻咽喉科外来で実施され、入院の必要はありません。

声帯ポリープの治療法

声帯ポリープと診断された場合の治療法について解説します。

音声治療

過度な声の使用を控えたり、適切な発声法を学んだりといった発声習慣の改善、および加湿や逆流予防などの生活習慣の見直しを行います。耳鼻咽喉科外来で指導を受けることができます。リハビリ期間は数ヶ月に及ぶこともありますが、再発予防に不可欠です。

保存的治療(薬物・吸入)

まずは消炎鎮痛薬の内服や吸入ステロイドが用いられます。耳鼻咽喉科医が治療を行い、外来通院での治療が可能です。

手術療法

保存的治療で改善しない場合、全身麻酔下で喉頭顕微鏡下手術(ラリンゴマイクロサージェリー)が行われます。顕微鏡で喉頭を観察しながら病変を切除します。通常、3日間程度の入院が必要となります。

「声帯ポリープの原因」についてよくある質問

ここまで声帯ポリープの原因について紹介しました。ここでは「声帯ポリープの原因」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。

声帯ポリープを発症するとどんな声になりますか?

小島 敬史医師小島 敬史(医師)

声帯ポリープを発症すると、声がかすれるのが特徴です。ハスキーボイス、 声が出にくい・弱くなる、長時間話すと疲れやすい、高音が出しにくくなる、というものもあります。また、声が不安定で震えるといった声の症状もあります。放置して症状が進行すると、息苦しくなってしまうケースや、手術をしても声がれが残ってしまうようなケースもあります。

まとめ

今回の記事では、声帯ポリープの原因について解説しました。声帯ポリープは無理な発声や逆流性食道炎などが原因と考えられています。そのため、喉の酷使をしないことや、逆流性食道炎の誘因を避けることが大切です。一方で、声門がんの初期症状の一つとして、嗄声があります。タバコを吸う方で、声のかすれが気になる場合には、早めに耳鼻咽喉科を受診しましょう。

「声帯ポリープ」に関連する病気

「声帯ポリープ」から医師が考えられる病気は9個ほどあります。
各病気の詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

耳鼻咽喉科系の病気

消化器内科系の病気

神経内科系の病気

これらの病気は、声のかすれ・発声のしづらさ・喉の違和感など、声帯ポリープと共通する症状を引き起こすことがあるため、適切な診断と治療が重要です。

「声帯ポリープ」に関連する症状

「声帯ポリープ」と関連している、似ている症状は11個ほどあります。
各症状の詳細についてはリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

声帯・発声の異常サイン

  • 嗄声
  • 声が出にくい
  • 声が震える
  • 高音が出しにくい
  • 声が途切れる
  • 長時間話すと喉が疲れる
  • 喉の異物感
  • 声が低くなる
  • 声がこもる
  • 声が二重に聞こえる
  • 息が漏れるような話し方

これらの症状が続く場合は、耳鼻咽喉科の受診をおすすめします。

この記事の監修医師