【体験談】「まさか26歳で甲状腺がんに…」 AYA世代の闘病記(2/2ページ)

回復していく自分を実感

編集部
手術後、どのような変化がありましたか?
Mikuさん
術後8か月間ほど、首の傷にテーピングをしていました。首なので目立つため、仕事柄たくさんの人から「どうしたの?」と聞かれました。聞かれる度に隠さずありのままを伝えていました。おかげで同じ病気を経験した人、病気は違っても乗り越えた人、いろいろな方と深いお話ができるようになりました。
編集部
術後の回復で気づいたことがあるそうですね。
Mikuさん
生活では、術後、一日一日回復していく自分の体に感動しました。食べ物が食べられるようになったり、傷が落ちついて首が動かせるようになったり。3か月後に趣味のハイキングができたときは、「自分の体ってすごい! もっと大切にしなきゃ」と再確認しました。
編集部
治療中の心の支えとなったものは、何でしたか?
Mikuさん
家族、友達からのメッセージと信頼できるお医者さん看護師さんの存在は大きかったですね。また、昔何かの本で読んだ言葉で「すべての出来事には意味がある」という言葉が支えとなりました。
編集部
もし昔の自分に声をかけるとしたら、どんな助言をしますか?
Mikuさん
面倒くさがらずに病院に行くこと、そしてセカンドオピニオンも検討すること、ですね。
編集部
現在の体調、生活、仕事の様子を教えてください。
Mikuさん
薬の内服は毎日必要ですが、術前と変わらず健康に過ごすことができています。ホルモンバランスが整ったおかげか、生理不順も治り、肌の調子も良くなりました。もうすぐ術後1年で、罹患時の気持ちを忘れそうになるときもありますが、健康な体に感謝を忘れず過ごしたいですね。
編集部
あなたの病気を知らない方へ、一言お願いします。
Mikuさん
「がん」そして「首に傷」と聞くと怖いイメージがあるかもしれません。しかし甲状腺がんは比較的進行が遅く、予後も比較的良好といわれています。もし、なってしまっても前向きな気持ちで治療を受けてほしいです。
編集部まとめ
今回は20代で甲状腺がんの治療を受けたMikuさんにお話をお聞きしました。幸い予後が良好ながんで、現在は術前と変わらず健康的な生活を送ることができているとのことでした。治療中は近い年代の方の体験談が少なく、不安に感じられたそうです。本企画ではAYA世代の方々の体験談についても積極的に取りあげていきたいと思います。







