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物忘れ外来の名医が教える!効果が見込める記憶力アップ法とは?

 更新日:2025/08/22
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最近物忘れが気になりますか? 本記事では物忘れ外来の名医が教える記憶力アップ法について以下の点を中心にお伝えします。
・物忘れ外来とは ・物忘れの原因 ・物忘れをしなくなるためにできること
物忘れについて理解するためにもご参考にしていただけると幸いです。 ぜひ最後までお読みください。

中路 幸之助

監修医師
中路 幸之助(医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター)

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1991年兵庫医科大学卒業。医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター所属。米国内科学会上席会員 日本内科学会総合内科専門医。日本消化器内視鏡学会学術評議員・指導医・専門医。日本消化器病学会本部評議員・指導医・専門医。

物忘れ外来とは?

物忘れ外来とは?2 物忘れ外来は認知症の診断や治療に特化した医療機関です。 物忘れ外来では、医師や看護師が患者さんの状態を詳しく聞き取り、検査結果や日常生活での症状を分析して、適切な診断や治療方法を提供します。 また、予防や早期発見のための健康管理についてもアドバイスを行うことがあります。

物忘れと認知症の違い

物忘れと認知症の違いについて解説していきます。

症状の程度や進行速度の違い

物忘れは、たまに名前や日付を思い出せなかったり、鍵の場所を忘れたりする程度の軽度なものから、忘れ物が多くなって日常生活に支障をきたす程度の中程度のものまで、程度によってさまざまです。 一方、認知症は、認知機能全般が低下して、日常生活に支障をきたすほどの進行性の病気です。

原因の違い

物忘れの原因は、ストレスや疲れ、高齢など、さまざまなものが考えられます。 一方、認知症の原因は、アルツハイマー型認知症や脳血管性認知症など、特定の病気によるものがほとんどです。

他の症状の有無

物忘れには、他に異常が見られない場合が多いですが、認知症には、記憶力だけでなく、判断力や言語能力、空間認識能力など、認知機能全般に異常が見られることが多くなります。
以上のように、物忘れと認知症は症状や原因、進行速度、他の症状などに違いがあります。 物忘れが続く場合は、医師に相談して原因を探り、必要に応じて適切な治療を受けることが大切です。

物忘れ外来で行われる治療法と費用

物忘れ外来で行われる治療法と費用 実際物忘れ外来ではどのような治療を行い、どのような費用がかかってくるのでしょうか?

物忘れ外来の検査について

忘れ物外来ではまず、患者本人や家族に対して、記憶障害の程度や進行度合い、日常生活における問題点などについて問診します。 そして、問診と併せて「神経心理学的検査」や「脳画像検査」が行われます。

神経心理学的検査

「神経心理学的検査」とは患者の脳機能に関する検査で、直接的な記憶力の測定が含まれます。 代表的な検査には、以下のようなものがあります。 記憶力の検査 物を覚える能力を測るため、単語や数字、図形などを提示し、一定時間後に再度提示するか質問する方法があります。 注意力の検査 注意散漫などの問題を抱えている場合があるため、数字やアルファベットのシーケンスを提示し、途中で抜けている部分を尋ねる方法があります。 言語機能の検査 言語機能に問題がある場合があるため、言葉遣いや表現、文章理解能力などを測る方法があります。

頭部CTやMRI検査(能画像検査)

物忘れの原因として脳に何らかの異常がある場合、頭部CTやMRI検査などを行い、脳の状態を確認することがあります。
以上のように、忘れ物外来で行われる検査方法は、記憶力や注意力、言語機能などの検査や、頭部CTやMRI検査などの画像診断検査が含まれます。 適切な検査を受けることで、物忘れの原因を正確に把握し、適切な治療を行うことができます。

物忘れ外来にかかる費用

物忘れ外来にかかる費用の相場は下記のとおりです。
・初診料:1,000円程度 ・診察料:1,500円程度 ・血液検査:2,000円程度 ・脳波検査:4,000円程度 ・MRI検査:2万5,000円程度
なお、これらの金額は、あくまでも目安であり、医療機関や地域によって異なる場合があります。 また、自己負担金の金額は、患者さんの年齢や所得、治療内容や期間などによって異なるため、具体的な金額については医療機関に確認する必要があります。

物忘れ外来での治療法

物忘れ外来では、患者さんの症状や原因に合わせて様々な治療法が行われます。 薬物療法や認知療法など、個々のケースに合わせた総合的なアプローチが行われ、患者さんの症状の改善に向けた支援が行われます。 ここでは、物忘れ外来での治療法について詳しく解説します。

薬物療法

物忘れの原因が病気や薬物によるものである場合、それに合わせた薬物療法が行われます。 例えば、認知症の場合には、アセチルコリンエステラーゼ阻害薬が使用されることがあります。 アセチルコリンエステラーゼ阻害薬は、神経伝達物質として働くアセチルコリンの分解を阻止する薬剤です。 神経伝達が改善されることで、認知症の症状の進行を遅らせることが期待されます。

認知療法

物忘れがストレスや不安などの精神的な要因によるものである場合、認知療法が行われます。 認知療法では、問題解決や認知機能改善のためのトレーニングが行われます。

栄養指導や生活習慣の改善

物忘れが生活習慣や栄養不足によるものである場合、栄養指導や生活習慣の改善が行われます。 例えば、規則正しい食生活や適度な運動、十分な睡眠などが重視されます。

心理療法

物忘れがストレスや心的外傷によるものである場合、心理療法が行われます。 例えば、ストレスマネジメントや心理的デブリーフィングなどが行われます。
治療内容は、患者さんの症状や病態に応じて個別に決定されます。 また、物忘れ外来では、患者さんや家族への教育やカウンセリング、ケアマネジメントなども行われます。

物忘れの原因となる病気

物忘れの原因となる病気 物忘れの原因になる病気にはどのようなものがあるのでしょうか。 以下から解説していきます。

物忘れの原因となる病気

物忘れの原因となりうる病気には、以下のようなものがあります。 アルツハイマー型認知症 アルツハイマー型認知症は、認知症の中でも最も多い病気で、脳の神経細胞が死滅することによって起こります。 脳血管性認知症 脳血管性認知症は、脳の血管が詰まったり、破裂したりすることによって起こります。 この病気が原因で物忘れが起こることがあります。 レビー小体型認知症 加齢に伴って進行する神経変性疾患で、認知機能の低下や記憶障害だけでなく、視覚的幻覚や運動機能の障害も特徴的な認知症です。 うつ病 うつ病は、気分が落ち込んだり、やる気が出なかったりする病気で、物忘れが起こることがあります。 睡眠障害 睡眠障害は、睡眠が浅かったり、中途覚醒が多かったりすることによって起こります。 この病気が原因で物忘れが起こることがあります。 甲状腺機能低下症 甲状腺の機能が低下によって、代謝が低下する疾患です。 この病気が原因で物忘れが起こることがあります。
以上が、物忘れの原因となりうる病気の一例です。 ただし、これらの病気が物忘れの原因となるとは限らず、必ずしも病気が原因となっているとは限りません。

物忘れが多い方に見られる病気

物忘れが多い方に見られる病気の例として、下記のようなものが挙げられます。
・認知症 ・うつ病 ・不眠症 ・貧血 ・睡眠時無呼吸症候群 ・脳卒中 ・腎不全 ・薬物乱用 ・脳腫瘍 ・甲状腺機能低下症
ただし、これらの病気が全て物忘れの原因となるわけではなく、症状や病態によっても異なります。 物忘れが気になる場合は、医師の診察を受けることが望ましいです。

物忘れをしないようにするための予防対策

物忘れをしないようにするための予防対策 物忘れを減らすために生活習慣で気をつけるポイントを食事面、運動面、改善方法と以下にまとめました。

物忘れ防止に繋がる食べ物について

日常生活において、物忘れを防ぐためには、運動や睡眠、ストレスの軽減などが有効とされていますが、食事にも注意が必要です。 食べ物には、脳の健康をサポートする栄養素が含まれています。 ここでは、物忘れ防止に繋がる食べ物について紹介します。 魚介類: DHAやEPAといった必須脂肪酸が含まれており、脳の健康維持に役立ちます。 特に青魚(サバ、イワシ、サンマなど)は、油の中に豊富なDHAが含まれています。 野菜: ビタミンやミネラル、抗酸化物質が含まれており、脳の老化を防止する効果があります。 特に、色鮮やかで繊維質が豊富な野菜(トマト、ブロッコリー、にんじん、ほうれん草など)はおすすめです。 ナッツや種実類: アーモンド、くるみ、アーモンド、チアシードなど、多くの種実類は、オメガ-3脂肪酸やポリフェノール、ビタミンEなどの成分が含まれています。 オリーブオイル: 健康的な脂質であるオレイン酸が含まれており、脳の機能維持に役立ちます。 果物: ビタミンやミネラル、抗酸化物質が豊富で、認知症予防に役立ちます。 特に、ブルーベリーやイチゴなどのベリー類は、脳機能を維持する効果があるとされています。
また、バランスの良い食事を心掛け、摂取カロリーを守る、塩分の取りすぎに注意する、間食や当分の取りすぎには気をつけるなどの、基本的な食生活の改善も大切です。

物忘れ防止に繋がる運動

物忘れを防止するためには、運動もお勧めです。 ここでは、物忘れ防止に繋がる運動を紹介します。 有酸素運動: 有酸素運動は、血流を増やし、脳に酸素を送り込むことができます。 歩く、ジョギング、自転車に乗る、水泳などが有酸素運動の代表例です。 軽度の抵抗運動: 軽度の抵抗運動は、筋肉を強化し、骨密度を高め、バランスを改善することができます。 ウォーキング、軽いウエイトトレーニング、ヨガ、ピラティスなどが代表例です。 ダンス: ダンスは、有酸素運動と軽度の抵抗運動の両方を兼ね備えています。音楽に合わせて踊ることで、認知症を予防することができます。 テニスやバドミントンなどのラケットスポーツ: ラケットスポーツは、目と手の協調性を高め、バランスを改善できます。 また、戦略的思考も必要となるため、認知症を予防することができます。 水泳: 水中での運動は、身体に負荷をかけることなく、筋力や柔軟性を高めることができます。 また、水中での運動は、骨に負担をかけず、認知症予防にも有効です。
運動方法としては、毎日少しずつ続けることが大切です。 また、無理をせず、自分に合った運動を選ぶことも重要です。

物忘れ改善方法

運動や食事以外にも、物忘れ改善に繋がる方法があります。 日常生活において気をつけるべきことや、脳のトレーニングや睡眠改善など、様々なアプローチがあります。 メモを活用する: 予定ややるべきことをメモに書いておくことで、物忘れを防ぎます。 メモを取ることで、頭の中にたくさんある情報を整理し、忘れ物を減らすことができます。 例えば、買い物のリストを作成することで、買い忘れを防ぐこともできます。 ただし、メモを取り過ぎると逆に混乱してしまうことがあるため、適度に活用することが大切です。 習慣化する: ルーティンワークを確立することで、物忘れ防止に繋がります。 毎日同じ時間に同じ行動をする習慣を身につけることで、脳が規則正しい生活リズムに慣れ、ストレスを減らすことができます。 また、同じ行動を繰り返すことで、脳にとっての情報処理が容易になり、物忘れの予防につながります。 具体的には、毎朝同じ時間に起き、同じ順序で洗面・着替え・朝食をとるなど、自分なりのルーチンを作って守ることが大切です。 ただし、適度な変化や柔軟性も必要で、一定のルーティンにこだわりすぎないように注意しましょう。 アルコールを控える: アルコールには、脳に悪影響を与える作用があるため、控えることで脳の健康を保ち、物忘れを防ぎます。 リラックスする: ストレスは物忘れの原因になることがあります。リラックスする時間を持ち、ストレスを軽減しましょう。 記憶のトレーニングをする: 記憶のトレーニングは、脳を活性化させ、物忘れを防ぐことにつながります。 書き取りや、数を数えたり、あるいは旅行先でのルートを覚えるなど、日常生活の中で簡単に取り入れることができます。 睡眠を十分に取る: 睡眠不足は物忘れの原因になることがあります。 十分な睡眠時間を確保しましょう。

編集部のまとめ

編集部のまとめ ここまで物忘れ外来についてお伝えしてきました。 物忘れ外来の名医に聞くもの忘れ対策の要点をまとめると以下の通りです。
・もの忘れ外来は認知症と老化による物忘れかを様々な方法で判断してもらえる。 ・物忘れには病気が起因している可能性がある。 ・物忘れに効果的な食材や運動がある。
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事の監修医師