「二重あご」や「ほうれい線」が気になる… 顔の輪郭別・おすすめの施術の選び方を医師が解説!

「二重あご」や「ほうれい線」など、輪郭上の悩みを抱える人に頼りになるのが、美容施術。しかし、施術には様々な種類があり、どのように選んでいいのか悩んでいる人も多いと思います。そこで今回は、顔の輪郭別の選び方や施術の種類について、「PRISM Beauty Clinic」の畑山先生に解説していただきました。

監修医師:
畑山 知輝(PRISM Beauty Clinic)
二重あごやほうれい線ができる原因

編集部
そもそも、二重あごはなぜできるのでしょうか?
畑山先生
二重あごは、皮下脂肪の蓄積や筋力低下、皮膚のたるみによって起こります。加齢が主な原因ですが、姿勢の悪さや歯並びも影響することがあります。「太っていると二重あごになりやすい」というイメージを持っている人も多いかもしれませんが、実際は痩せていても顎の形や骨格で目立つこともあります。
編集部
ほうれい線が目立つようになるのはなぜですか?
畑山先生
鼻の両側から口の外側(口角)にかけてできるしわがほうれい線です。ほうれい線は、加齢に伴う皮膚のたるみ、筋肉の衰え、脂肪の下垂によって深くなります。また、表情のクセや頬の脂肪の量も、ほうれい線の深さに影響します。さらに、加齢に伴うコラーゲンやヒアルロン酸の減少も肌のハリを失わせる原因になります。
編集部
若い人でも二重あごやほうれい線ができることはあるのでしょうか?
畑山先生
はい、あります。頬骨が出ているといった遺伝的骨格、顔まわりに脂肪がつきやすい体質、猫背などの姿勢の悪さ、長時間のスマホ使用などが関係して、20代や30代でも二重あごやほうれい線ができることはあります。
編集部
様々なことが影響するのですね。
畑山先生
加えて、日本人の身体的特徴も影響しています。欧米人と比べて日本人は下顎の骨が小さいので、二重あごになりやすいのです。
編集部
顔型によって二重あごやほうれい線の出方は違いますか?
畑山先生
はい、輪郭によって目立ち方は異なります。例えば、丸顔の人は脂肪がつきやすく二重あごが目立ってしまう傾向にあります。面長の人は、重力の影響でほうれい線が深くなりやすくなります。顔型ごとに注意すべきポイントがあるので、施術を選ぶときには顔型などを考慮することが大切です。
施術の種類について【HIFU・脂肪吸引・ヒアルロン酸注入など】

編集部
二重あごを改善する施術には、どのような方法があるのでしょうか?
畑山先生
例えば、「脂肪溶解注射」「HIFU(ハイフ)」「脂肪吸引」などをおこないます。二重あごが軽度であれば、注射やHIFUなど照射系の施術でも十分効果が期待できると思います。ただし、皮膚のたるみが強い場合は、メスを使う外科的処置を推奨するケースもあります。
編集部
ほうれい線の改善には、どのような施術がありますか?
畑山先生
ヒアルロン酸注入が代表的ですが、糸リフトやHIFU、コラーゲンを増やすレーザーによる施術などの選択肢もあります。どれくらい皮膚がたるんでいるか、肌質はどうかなどを考慮しながら施術を組み合わせると、より自然で長持ちする効果が期待できると思います。
編集部
HIFUについてもう少し詳しく教えてください。
畑山先生
HIFUは「高密度焦点式超音波」とも言い、皮膚の深部に超音波を集中して照射し、筋膜や脂肪に熱エネルギーを与える施術です。メスを使わず、皮膚の深部にあるSMAS筋膜を引き締めることができるため、たるみを改善したり、顔全体をリフトアップしたり、二重あごを改善したりする効果が期待できます。
編集部
施術はどれくらいの頻度で受ければよいのでしょうか?
畑山先生
施術にもよりますが、HIFUは数カ月~半年、糸リフトとヒアルロン酸注入は半年~1年に1回程度をおこなうと効果が持続すると思います。また、脂肪溶解注射は1~2週間おきに数回、レーザーは3~4週間おきに3~5回おこなうことを目安にするといいでしょう。
顔の輪郭別(丸顔・面長・逆三角形・エラ)の施術の選び方

編集部
丸顔タイプには、どのような施術が合いますか?
畑山先生
丸顔の人は脂肪がつきやすく、フェイスラインがぼやけてしまう傾向があるため、脂肪吸引や脂肪溶解注射で顎下を引き締める施術が効果的です。また、顎を整えて顔に立体感を出すため、ヒアルロン酸やボトックスの注射もいいと思います。
編集部
面長タイプに適した施術はなんでしょうか?
畑山先生
面長の人は重力の影響により、加齢とともにたるみやほうれい線が強調されやすくなります。糸リフトでフェイスラインを引き上げたり、ヒアルロン酸で目の下から上唇にかけてふっくらさせたりすることで若々しい印象になると思います。また、HIFUとの併用も効果的です。
編集部
逆三角形タイプについてはいかがでしょうか?
畑山先生
逆三角形の顔立ちはシャープで引き締まっている印象がありますが、加齢とともに頬のボリュームが減ると実年齢以上に老けて見えやすくなります。ヒアルロン酸注射でこけた頬をふっくら見せたり、HIFUや糸リフトでたるみを予防したりすることをおすすめします。
編集部
エラが張っている人はどのような施術が合っていますか?
畑山先生
エラが張っている人はものを噛む筋肉である咬筋が発達しているケースが多いため、ボトックスで筋肉のハリを緩める施術が効果的です。脂肪が目立つ場合は脂肪吸引や脂肪溶解注射を併用してもよいと思います。どの施術を組み合わせるかは、その人の顔型によっても異なります。詳しくはカウンセリングで医師に相談することをおすすめします。
編集部
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
畑山先生
多くの人の小顔整形を担当してきた身としては、一度で大きな効果を得られる脂肪吸引や糸リフトがおすすめです。コストを考えても複数回施術が必要なものと比べて、脂肪吸引の方が安い傾向にあります。二重あごやほうれい線の施術は、年齢や顔つきによっても大きく変わることがあります。症例数が多く経験豊富なドクターを選ぶのが良いと考えます。
編集部まとめ
二重あごやほうれい線に悩んでいる人にとって、施術回数やダウンタイム、総額費用などはとても気になるポイントです。そこで、自分の顔型に適した施術を選ぶことが大事とのことでした。まずはカウンセリングで、自分のライフスタイルに合った施術を見つけることが大切ですね。
医院情報

| 所在地 | 〒194-0013 東京都町田市原町田6丁目21−32 Machida ex 4階 |
| アクセス | 小田急小田原線・JR横浜線「町田駅」 徒歩3分 |
| 診療科目 | 美容皮膚科、美容外科 |


