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【闘病】「子宮頸がん」で5度の再発・転移を経験 それでも『命があってこそ』(2/2ページ)

 更新日:2025/10/28

病気と闘ったからこそ気付けたこと、出会えた人に感謝

病気と闘ったからこそ気付けたこと、出会えた人に感謝

編集部編集部

善本さんが自身の経験を通して、子宮頸がんのことを詳しく知らない人、病気を意識せずに過ごしている人へ向けて言葉にするなら何を伝えたいですか?

善本考香さん善本さん

子宮頸がんは「マザーキラー」と言われるほど誰でもなる病気です。女性はパートナーと体のことをちゃんと話し合い、検診に必ず行ってほしいです。男性には病気のことはもちろん、女性特有の悩みやがんについての知識を持ってほしいです。そして、患者になった本人は「患者力」を身につけ、自分自身で病院や治療を選択し、自分なりの人生を生きてほしいと思います。

編集部編集部

善本さんが闘病経験で医療従事者から感じたこと、これからの医療従事者に期待することはありますか?

善本考香さん善本さん

私自身もそうでしたが、患者となった人は孤独を感じています。医療に携わる方が患者の心を察する力を高めて、患者のみなさんに寄り添ってくれることで、病を乗り越える力になるはずです。お忙しいとは思いますが、話すときは目を見て話すだけでも構いません。たったそれだけのことでも、患者にとってはすごく嬉しいのだと知っておいてほしいです。

編集部編集部

最後に、何か読者へ向けてメッセージがあればお願いします。

善本考香さん善本さん

困難な状況に陥ったときは、「助けて」や「困っている」と言葉にして、誰かに頼ってください。日本人には我慢してしまう人が多いのですが、我慢すること・耐えることは美学ではないと思います。命は有限です。その有限の時間の中で出会える人は宝物になるはずです。私はがんによって大切さに気付かせてくれた人、出会わせてくれた人に今は心から「ありがとう」と伝えたいです。最後に、この記事を読んでくれた人との見えない出会いにも感謝します。見つけてくれて、ありがとうございました。

編集部まとめ

子宮頸がんは若い女性でも楽観視できない疾患となっています。一方で、子宮頸がんはほとんどがヒトパピローマウイルス(HPV)感染によって発症し、ワクチンで予防できる数少ないがん種です。また、子宮頸がん検診によっても発見しやすいがんですから、定期的な検診で異変を早期発見しましょう。

 

平野 卓朗

記事監修医師
平野 卓朗(済生会横浜市東部病院)
※先生は記事を監修した医師であり、闘病者の担当医ではありません。

 

なお、メディカルドックでは病気の認知拡大や定期検診の重要性を伝えるため、闘病者の方の声を募集しております。皆さまからのご応募お待ちしております。

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