【闘病】「大腸がん」で2度手術 後悔は『”要精密検査”を放置してしまった』こと(2/2ページ)

若いからと油断せずに1度は内視鏡検査を受けてほしい

編集部
仕事にはいつ頃から復帰されたのでしょうか? また、普段の生活で意識していることはありますか?
ゆかさん
仕事は追加手術から3カ月後の2023年11月に復帰しました。ありがたいことに以前と同じ職場・職種・時間帯で働けており、充実した日々を送れています。意識していることは、今回の闘病を経て、「やりたいことはちゃんとやろう」と思うようになりました。
編集部
ゆかさんが大腸がんについて甘く見ている人、普段病気を意識せずに暮らしている人にアドバイスするなら、どんなことを伝えますか?
ゆかさん
私が人生初の大腸カメラをしたのが30代前半、そこで見つかったポリープが大腸がんでした。30代くらいだと、大腸カメラをしたことがないという方がほとんどではないかと思います。しかし、20~30代でもがんにならないとは限りませんから、年齢を問わず、気になる人は、大腸カメラを受けてみることを個人的におすすめしたいです。
編集部
次に、医療従事者に伝えたいこと、期待することはありますか?
ゆかさん
医療従事者の方には本当に感謝しかありません。手術も上手にしていただき、入院中は毎日体調を心配してくれて、本当にありがとうございました。特に私の主治医は自分の見解をしっかりと伝えてくれて、私の質問にも丁寧に答えてくださる方で本当に信頼できました。今回の私を含め、医療知識のない人が急に医学的な内容を説明されても、その場で即座に質問したり、理解したりすることは難しいと感じています。患者にとって、しっかりコミュニケーションをとってくださると安心感につながり、とても嬉しく感じるので、医療従事者の方もぜひ気にかけてみてほしいです。
編集部
本記事の読者にゆかさんからメッセージをお願いします。
ゆかさん
健康は何ものにも代えがたいものだと思います。もちろん、健康診断をしっかり受けて予防することが何よりも大切ですが、日頃から自分の健康に気を遣うことも忘れてはいけません。今は医療の進歩のおかげで、たとえがんになってしまったとしても、早期治療できれば社会復帰も大いに期待できます。私もがん宣告を受けた日、すべてを失ったと思いました。しかし、しっかり治療を受けた今、予想もできなかったくらい元気に過ごせています。ですから、病気になってしまっても、正しい情報と知識を身につけ、早期治療を行うことが本当に大事だと感じます。
編集部
早期発見、早期治療は本当に大事だと思います。
ゆかさん
私ががんになったとき、「もう仕事は続けられない」と思い、一度は退職するつもりでいました。しかし、両親から「重要な決断は急がないほうがいい」と言われ、仕事は辞めずに休職させてもらいました。今思えば、あの時退職せずに踏みとどまってよかったと、今は本当に感じています。30代はこの先まだまだお金がかかりますし、通院にもお金がかかります。当時は病気のことで頭がいっぱいでしたが、目の前のことだけでなく、将来を見据えた正しい選択をすることが重要だと切実に感じました。私の場合、入院中に病院併設のがん相談センターにも相談し、色々な悩みや不安の解決策をアドバイスしてもらいました。第三者や専門家だからこそもらえる意見もありますから、そういうところを活用するのも一案かなと思います。
編集部まとめ
ゆかさんのお話にもあった通り、若い人でも大腸がんにかかる可能性はあります。自分の健康を守るには定期健診だけでなく、内視鏡検査で細かく見てもらうことも重要です。日頃から健康に意識を向け、健康診断で精密検査の結果が出たり、少しでも異変を感じたりしたら早期受診を心がけることが大切です。
なお、メディカルドックでは病気の認知拡大や定期検診の重要性を伝えるため、闘病者の方の声を募集しております。皆さまからのご応募お待ちしております。





