【闘病】「更年期だから」と自己診断は危険 「抗MOG抗体関連疾患」で看護師自ら体感(2/2ページ)

体に違和感を感じたら、自己判断せず早めに受診してほしい

編集部
現在の体調や生活などの様子について教えてください。
遠藤さん
入院直後は左足の麻痺で自力歩行ができず、点滴スタンドに捕まりながら移動していましたが、徐々に改善して今は普通に歩けています。薬は、ステロイドの内服を1年かけてゆっくり減量し、現在は5mgを毎朝1回飲んでいます。ただ、感覚障害(痺れ)がまだあり、歩くスピードは以前に比べるとゆっくりで、階段昇降は手すりが必要です。左半身全体の皮膚感覚も過敏で、軽い接触や摩擦でもピリピリした痛みを感じます。
編集部
医療従事者に望むことはありますか?
遠藤さん
10万人に1人という希少疾患ということもあり、先生方には丁寧に診ていただきました。ちょっとでも心配なことがあると検査をしてくださり、その都度不安を解消してくださったのでとてもありがたく思っています。看護師さんにもよくしていただきましたが、私の職業も把握されていたので、若干構えられているなと感じました(笑)。若い看護師さんが忙しそうにしているのを見ると、逆にちょっと気を遣う部分もありました。それから、私が入院したのは5月で新入職者の方が多い時期だったので、所作などもちょっと気になってしまいました(笑)。
編集部
最後に読者へのメッセージをお願いします。
遠藤さん
私と同世代の方は、日々いろいろな不調があると思うのですが、「更年期だから」とか「ちょっと疲れているだけかな」で済まさないで、早めに受診することをお勧めします。自己判断しないことが大切だと思います。
編集部まとめ
遠藤さんの最後のメッセージにもありましたが、体の異変があっても、多くの人は更年期や疲労によるものだと思い込んでしまうのではないでしょうか。ですが、「あの時病院へ行っておけばよかった……」と後悔してほしくないので、ぜひ自分の体の声に耳を傾け、病院を受診していただきたいと思います。
なお、メディカルドックでは病気の認知拡大や定期検診の重要性を伝えるため、闘病者の方の声を募集しております。皆さまからのご応募お待ちしております。




