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【闘病】無理して耐えず、病院へ行っていれば… 「血管奇形」になっての後悔(2/2ページ)

 更新日:2025/09/19
【闘病】無理して痛みに耐えず、病院へ行けていれば… 「血管奇形腫」になって思う

会社の閉鎖も「治療に向き合える」と前向きに捉えています

会社の閉鎖も「治療に向き合える」と前向きに捉えています

編集部編集部

受診から、現在に至るまで、何か印象的なエピソードなどあれば教えてください

みさとさんみさとさん

退職したことです。ちょうどその頃、勤め先の会社が数か月後に閉鎖になるという話が出ていました。そのため、別の会社に移籍する話もありましたが、治療に専念できる環境を作ることにしました。会社の閉鎖はショックでしたが、いいタイミングで治療に向き合えるきっかけをくれたと前向きに捉えています。

編集部編集部

今までを振り返ってみて、後悔していることなどはありますか?

みさとさんみさとさん

子どもの頃、無理して痛みに耐えずに、周りの大人にもっと甘えればよかった。あのとき病院に連れて行ってもらっていたら、いま普通の生活ができていたかも……」と思うことがあります。

編集部編集部

現在の体調や生活はどうですか?

みさとさんみさとさん

現在も毎日サポーターが手放せなく、太腿の血管を圧迫しながらでないと歩けません。特にサポーターをしていても、長時間の立ち仕事や階段昇降、正座は辛いです。鈍痛が走り、痛くて動かせなくなります。毎日の鎮痛剤や湿布など、対症療法のための費用が一生涯かかるのかと考えると、「結婚して出産して新しい家庭を築く」という小さいころの夢を想い描くことができません。もともと身体を動かすことが好きだったので、本来であれば健康維持のためにも適度に身体を動かし、休日を楽しみたい気持ちでいっぱいなのですが、「足が痛くなったらどうしよう」と考えるようになってしまいました。

編集部編集部

最後に、読者に向けてメッセージをお願いします。

みさとさんみさとさん

子を持つ保護者の方には、「子どもの怪我だから」といって、軽視しないでほしいです。不適切な判断は子どもの人生を狂わせてしまうかもしれません。どうか思い込みではなく、正しい知識を身に着けて判断してほしいです。

編集部まとめ

お仕事をしながら、検査や診察のために受診するのは本当に大変だったことと思います。さらに、サードオピニオンまで受けた先で治療されたということで、「自分が納得して治療を受ける」ことの大切さも教えていただきました。

なお、メディカルドックでは病気の認知拡大や定期検診の重要性を伝えるため、闘病者の方の声を募集しております。皆さまからのご応募お待ちしております。

この記事の監修医師