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「もっとこうすればよかった」2人目不妊と3人目不妊、二度の不妊治療経験を振り返る(2/2ページ)

 更新日:2025/06/13
「こうすればもっとよかった」2人目不妊と3人目不妊、2回のタイミング法治療経験を振り返る

「まだ若い」という油断は禁物

「まだ若い」という油断は禁物

編集部編集部

もし、第二子の治療中に戻れるとしたら、どんな治療を選択しますか?

あいこまさんあいこまさん

自然の流れに任せて排卵のタイミングを待つのではなく、早めに専門病院へ行って排卵の周期を整えて、たくさん妊娠のチャンスを作りたいです。第二子の治療中はまだ年齢が若く、第一子をすでに授かっているということもあって、安心しすぎていたんです。「不妊治療に油断は禁物」って、当時の私に教えてあげたいです。

編集部編集部

やはり早めに不妊治療を始めて、効率よく進めるのが大切ということですね。

あいこまさんあいこまさん

そうだと思います。不妊治療を始めるとき、夫婦で色々な検査をしてもらいました。結果は2人とも「なんとか自然妊娠できる」というレベルの数値で、それほどいい結果ではなかったんです。私は排卵の間隔が長く、毎回良い卵胞が育っているというわけでもなくて、夫の結果も同じようなもの。「自然妊娠がなんとかできる」という合格ラインギリギリの状態でした。だから、本当はそんなに安心しすぎちゃいけなかったんですよね。

編集部編集部

できるだけ早く検査をして、結果に応じて専門的な治療を始めることが肝心ですね。

あいこまさんあいこまさん

はい。婦人科に通うだけでは不妊検査項目も充実しておらず、女性だけが検査を受けることが多いと思いますが、男性の検査もとても大切です。実際のところ、男性側に原因があって不妊に至っているケースも多いので、男女そろって不妊治療専門クリニックで検査を受けることが必要だと思います。

編集部編集部

不妊治療を終えた今、政府や医療機関に望むことはありますか?

あいこまさんあいこまさん

私が第二子の不妊治療をしているときに痛感したのですが、託児所を備えた医療機関が本当に少ないんです。子どもを連れての治療はとても大変で、「2人目不妊」や「3人目不妊」に悩んでいる人もいますから、ぜひ医療機関には託児所を用意してほしいと思います。

編集部編集部

これから不妊治療を始める人、もしくは治療中の人へのメッセージをお願いします。

あいこまさんあいこまさん

私が不妊治療を受けているときは、たくさんの体験記を読みました。とくに役立ったと思うのは、「不妊治療を途中で諦めた人の話」です。どうやって気持ちに折り合いをつけ、不妊治療を卒業したかということをリアルに相談できる場所はなかなか見つけられないので、そうした生の声を知れる体験記は本当に役立ちました。あと、「不妊治療を始める前にタイムリミットを決めておく」ことも大切だと思います。私も第三子のときには「35歳の誕生日までに妊娠していなかったらやめる」と決めていました。不妊治療はとても大きなプロジェクトです。途中で目安となる目標をいくつか設定し、「このあたりで一度、不妊治療を続けるか見直す」「ここまでに妊娠していなかったら諦める」というポイントを決めておかないと、ズルズル続けてしまうことになりかねません。心理的、身体的、もちろん経済的な負担のことも考え、あらかじめタイムリミットを決めて治療に臨むことをおすすめします。

編集部まとめ

第一子は順調に妊娠したけれど、第二子で不妊に悩んでいる人も多いのではないでしょうか。あいこまさんの場合、第一子が順調だった分、第二子で安心しすぎてしまい、結果的に想像以上の時間がかかってしまったそうです。不妊治療は確かに夫婦で臨む“一大プロジェクト”ですから、目安となる期限や目標をあらかじめ設定しておくことが大切ですね。

この記事の監修医師