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吐き気や不快感は難病指定の「好酸球性消化管疾患」が原因。違和感を放置せず胃カメラを受けて発覚…(2/2ページ)

 更新日:2025/06/27
吐き気や胃液がこみ上げるような不快感は「好酸球性消化管疾患」という難病…「少しの違和感も放置しなかったことが自分を助けた」

自分に合った治療方針に出会えるかどうかが大切

自分に合った治療方針に出会えるかどうかが大切

編集部編集部

医療従事者に望むことはありますか?

ナオさんナオさん

最初に胃カメラをして下さった先生や大学病院での主治医には、感謝の言葉しかありません。検査の数値や医学的知識で切り捨てるのではなく、ご自身の体験も踏まえながら患者の些細な悩みや不安に寄り添って下さる姿勢に勇気付けられていました。

編集部編集部

最後に、読者に向けてのメッセージをお願いします。

ナオさんナオさん

病気が判明したころ、ほかの大学病院についても調べていましたが、アレルゲンを徹底的に排除するという治療方針があることを知りました。以前の私なら薬を極力使用しないようにする方針に魅力を感じたと思います。ですが、今の私にとっては食事や日常生活に制限を加えることの方がよほどストレスになるので、主治医の方針を選択できて良かったです。自分に合った、納得した治療方針との出会いこそが、この病気だけでなくさまざまな病気と前向きに付き合っていく秘訣だと思います。

編集部編集部

そのほかで何か伝えたいことはありますか?

ナオさんナオさん

医療受給者証の申請のために訪れた保健所で、保健師さんから「発症から確定診断まであまりに早いですが、自身で思うところがあって医師(主治医)を直接訪ねたのですか?」と聞かれ、巡り合わせだと答えるととても驚かれたんです。あとから、この病気は確定診断までに時間がかかり、症状を訴えてもなかなか見つけてもらえない病気だと知りました。専門医や大学病院を直接訪ねることはハードルが高いかもしれませんが、自分で思うところがあるのなら思い切って行動してみることが大切だと思います。

編集部まとめ

病気に対する治療方法の選択肢は、医師によって変わるものもあります。ですが、ナオさんが言われていたように、自分に合った納得のできる治療方針と出会うことで、病気と前向きに付き合うことができることを学びました。また、健康診断の結果で数値的に異常がなくとも、違和感があれば早めに病院を受診するようにしてください。

この記事の監修医師