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【闘病】まだ20代だから大丈夫と思っていたら”平滑筋肉腫”に。「二カ月遅ければ突然死」から変わった人生観とは(2/2ページ)

 更新日:2025/06/25
【闘病】「まだ20代」と思っていたら平滑筋肉腫と診断。再発・肺転移で気づいた自分の生き方とは

若いからと過信しないで。辛いときは自分に寄り添ってほしい

若いからと過信しないで。辛いときは自分に寄り添ってほしい

編集部編集部

現在の体調や生活などの様子について教えてください。

ゆるさんゆるさん

最後の手術から半年以上経過し、心身ともに元気です。通院はしていますが、現在は3カ月に1度の造影CT検査を行っています。内服はありません。仕事については、個人でメンタルケアの仕事も始めました。私も悩みの内容によっては意外と身近な人に相談しにくく私自身、苦しい思いをした経験があります。なので、今1人で悩みを抱えている方の心の痛みや辛さを分かち合いたいと考えています。

編集部編集部

あなたの病気を意識していない人に一言お願いします。

ゆるさんゆるさん

いつもと体調が違うなと少しでも感じたら早めに受診してほしいです。「若いから大丈夫」という考えは本当に怖いなと思いました。私のように自覚症状から想像ができない病気の可能性もあります。またあなただけではなく大切な家族や友人の体調が悪く、でも受診を迷っているときは、受診のサポートをしてあげてほしいです。

編集部編集部

医療従事者に望むことはありますか?

ゆるさんゆるさん

病院の先生には命を助けていただき、これ以上望むものはありません。今年初めて転移が発覚した時、最悪な事態を想像してものすごく不安でした。主治医に気持ちを伝えたところ、主治医からは「どんなに悪い状況になったとしても、あの手この手を尽くしていきます。治療法はひとつじゃないし、一人ひとり違う。多発転移などして抗がん剤を使うことになっても標準治療のほかに治験が使える場合もある。あなたのような希少がんの方でも、長生きしている方は沢山います!」と大変心強い言葉をいただきました。きっとどんな医師もそのような気持ちで治療に臨んでいらっしゃると思います。

編集部編集部

最後に、読者に向けてのメッセージをお願いします。

ゆるさんゆるさん

現在、闘病などで大変辛い思いを1人で抱えて過ごされている方がたくさんいらっしゃると思います。私も病院や治療方針が決まらないときは、やり場のない思いでした。そんな状況の時は「辛いよね」と自分自身に寄り添って、1人で抱えこまずに周りに話を聞いてもらいましょう。そのためにも、病気に関することは主治医や自分の疾患の治療経験が豊富にある病院への相談、信頼できる人への相談、患者会など同じ境遇の方と話してみる、相談できないときは紙に書き出し気持ちを整理するなどの方法もあると思います。失敗談として、インターネット上で信用できない情報を沢山閲覧し、無駄に落ち込み体調が悪くなりました。そんな時、主治医からも些細なことでもまず医師に確認してほしいと言われました。今は出口が見えない状況だとしても、助けてくれる環境や方法は必ずあります。ご自身に負担のない範囲で「私ならきっと大丈夫」と自分自身に声をかけてあげてほしいです。

編集部まとめ

自分の心身よりもほかのことを優先していたゆるさんは、病気をきっかけに自分にとって一番大事なことは何かを考えるようになったそうです。若くても病気になる可能性があることを知ったゆるさんは、「少しでも体調不良を感じたら早めに受診してください」と読者に伝えたいとのことでした。

この記事の監修医師