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【闘病】小6で脳出血になることも! 「脳動静脈奇形」とリハビリ生活(2/2ページ)

 更新日:2025/06/04
【闘病】小6で脳出血になることも! 「脳動静脈奇形」とリハビリ生活

子どもの周囲にいる大人がこの病気を知ることが大事

子どもの周囲にいる大人がこの病気を知ることが大事

編集部編集部

あなたの病気を意識していない人にメッセージをお願いします。

和田 栞さん和田さん

私の病気は、元気な子どもや若い方が突然脳出血やてんかんを起こすこともある病気です。子どもを見ている大人が脳動静脈奇形の存在を知らず、救急搬送を遅らせてしまうこともあります。親御さんは少しでも変化に気づき、不安を感じた場合は、病院へ連れて行ってあげてください。子どもだから、若いから大丈夫だと考えず、念のため精密検査をして、何もなかったときに安心したほうが良いと思います。

編集部編集部

医療従事者に望むことはありますか?

和田 栞さん和田さん

回復期病院のリハビリ中、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の3名が男性だったのですが、失語でうまく話せないことと、思春期だったこともあり、「トイレへ行きたいです」と言い出せないことがありました。今は普通に言えますが、そのときは言えず、間に合わず恥ずかしい思いをしました。リハビリテーション科は年配の方が多い科ですが、子どもには子どもへの配慮を望みます。温かく接していただけると不安が解消されます。

編集部編集部

最後に、読者に向けてのメッセージをお願いします。

和田 栞さん和田さん

この記事を読んでくれている方のお子さんやお孫さん、学校の教員であれば児童・生徒さんが私のように「脳動静脈奇形」を自認なく抱えていることがあるかもしれません。この病気はある日突然、何かの症状が出てくることがあります。症状が小さなときに病院で診ていただくことが重要です。日ごろの変化も気にしてよく周りの子どもに目を配ってください。

編集部まとめ

和田さんは、ご自身が体験談を話すことで、同病の方と気持ちを分かち合えたり、予防に繋がったりすることを望んでいらっしゃいました。若いから大丈夫だと考えず、子どもの周りにいる私たちが、子どもの変化をしっかり感じ取ってあげられる大人にならなければと改めて感じるお話でした。

この記事の監修医師