【闘病】1日23回の嘔吐も… 「視神経脊髄炎」の診断までに掛かった20年(2/2ページ)

診断後の気持ちの変化

編集部
闘病中の心の支えは何でしたか?
ともこさん
子どもの成長はとても支えになりました。また、同病の友人が出来たことは本当に心強く、貴重な情報収集ができありがたいと思っています。どれだけ励まされたか分かりません。
編集部
健康な時の自分に声をかけられたら、なんと言ってあげますか?
ともこさん
「おいしいものをおいしいといって食べられることは幸せなんだよ。自分一人で生きてるんじゃないんだよ。親に感謝して、周りの人に感謝してね」と伝えます。
編集部
あなたの病気を意識していない人に一言お願いします。
ともこさん
見えない障害や病気と闘っている人はたくさんいます。痛みも麻痺も疲れも見えないものだけどとても辛いものです。楽しそうに見えても痛みはあります。少しだけ見えないものを見ようとしてみてください。
編集部
医療従事者に伝えたいことはありますか?
ともこさん
お世話になった方々には感謝しかありません。本当にありがとうございます。尊敬しています。ですが、私の主張を聞いてくれず、心無い言葉をかけてきたドクターには「私、難病でしたから」と言いたいです。
編集部
病気になって、一番言っておきたいことを教えてください。
ともこさん
予測できないことが次々に起こるというのが自分の感想です。自分の体なのに次にどうなるのか、今後どうなっていくのか医師でも予測できないのが難病です。一生付き合っていく病気なら納得のいく治療を受けたいし信頼のおける医師に出会いたいです。
編集部
最後に読者に向けてのメッセージをお願いします。
ともこさん
セカンドオピニオンという言葉を聞くようになりましたが、納得のいかない治療、診断を受けたなら絶対受けるべきだと思います。病院や医師は選べます。受け身でいたらダメです。自分で探すべきです。
編集部まとめ
取材中にともこさんは新型コロナウイルスに感染されました。復帰までに3週間はかかり、コロナ後遺症外来に通うようになりました。現在も体調不良と痛みと闘われております。難病は一生闘っていく病です。難病は診断が遅れる傾向にあるように思います。医師同士の横の連携や医療の地域連携の充実が向上すればと願います。




