【闘病】脳梗塞で左片麻痺でも弁当作りは欠かさない。子どもがリハビリの原動力(2/2ページ)

「日頃から健康診断などを受けられることをお勧めします」

編集部
もし昔の自分に声をかけられたら、どんな言葉をかけますか?
Chikaさん
「頑張りすぎ」ですかね。早朝から子どものお弁当を作り、パートに出ていました。主人が夜勤のドライバーなので、ワンオペで家事も育児も一人でこなしていました。
編集部
現在の体調や生活の様子について教えてください。
Chikaさん
片麻痺はありますが、気持ちとしては発症前よりも元気です。2022年からは新しい仕事も始まる(取材時)ので、そのための勉強に励んでいます。
編集部
あなたの病気を意識していない人に一言お願いします。
Chikaさん
突然、誰もがなりうる病気です。若いから大丈夫と過信しないでください。喫煙は血管に対して悪影響を及ぼします。ピルを服用する際にも、タバコを吸っていれば血栓症になりやすくなります。禁煙するなど、若いうちから生活習慣を見直すことは大事です。
編集部
医療従事者に望むことはありますか?
Chikaさん
おそらく、自身もなってみないと分からないことだと思うのですが、当事者にきちんと心で寄り添ってほしいです。特にマイナスの発言を患者に投げ掛けてほしくありません。あとは頑張っている方々に「頑張ってください」と言わないようにしてもらえると。
編集部
最後に、読者に向けてのメッセージをお願いします。
Chikaさん
私は37歳のときに脳梗塞を発症しました。早くに結婚、出産をしていたため、手のかかる小さな子どもがいなかったことだけが救いでした。それでも、私がしてあげられることがかなり減ってしまいました。なってしまったものは仕方がないですが、低用量ピルを服薬中に喫煙をしていたことを後悔しています。脳梗塞は、防ごうと思えば防げる病気だと思います。ですから、何もなくても日頃から健康診断などを受けられることをお勧めします。それから、同じ病気で悩んでいる方へは、「不自由だからと自宅に引きこもるのではなくて、どうして不便なのか、どうしたら便利になるのかなどを一緒に考えていけたらいいですね」と伝えたいですね。
編集部まとめ
脳梗塞は高齢者の病気というイメージですが、30代という若さで発症してしまい、治療やリハビリを地道に続けて苦難を乗り越えてきたことは、想像を絶する大変さがあったと思います。Chikaさんが「脳梗塞は、防ごうと思えば防げる病気」だと言っていましたが、日頃から食生活や禁煙、運動、飲酒などの生活習慣を意識しながら過ごすことが大切であることを改めて感じました。





