【闘病】1か月も続いた原因不明の発熱は「高安動脈炎」によるものだった(2/2ページ)

疲れやすく無理ができない。周囲の心遣いに感謝する日々

編集部
現在の体調や生活などの様子について教えてください。
佐藤さん
現在病気の症状はほとんどないのですが、まだ疲れやすく、無理はできません。結婚して2人暮らしがスタートし、家事はほとんどこなせていますが、仕事は5時間の日勤を週3日で行っています。
編集部
この高安動脈炎を知らない方へ、一言お願いします。
佐藤さん
「若いから元気」ではありません。見た目では分かりません。一生このような病気と共に生きる人にとって、ほんの少しでも心遣いがすごく嬉しいですね。助けを求めている人がいたら、どうか力を貸していただきたいと思います。
編集部
医療関係者に望むこと、伝えたいことはありますか?
佐藤さん
病気になると、なにかと神経質になりますので、どんな不安なことでも話を聞いてほしいですね。聞いてもらえるだけでも気持ちが楽になります。
編集部
言いにくいこともありますよね。
佐藤さん
病状がなかなか落ち着かなかったため、セカンドオピニオンを希望した時がありました。先生が嫌だからという理由ではないため、当時の先生にはとても伝えづらく、かなり勇気が必要でした。もしセカンドオピニオンの希望など、医師に直接言いにくいことは、看護師さんなど別の医療関係者に相談することも1つの方法だと思いました。
編集部
最後に、読者に向けてのメッセージをお願いします。
佐藤さん
大好きな看護の仕事もできないくらい厄介な病気で、辛い日々でした。その中で、たくさんの人に支えられていることにも気付かされました。1人ではどうにもできないし、家族や友人、職場の人など色んな人に支えられながら現在は元気に普通の人生を歩んでいます。あと毎日頑張っている自分を褒めてあげて、たまには甘やかして大切にしてあげてください。
編集部まとめ
今回は高安動脈炎を治療中の、佐藤さんに話を伺いました。治験薬が奏功したことも大きいですが、それよりも職場や周囲の理解、現在の旦那さんの支えもあって、日常生活が送れるまで回復できたのではないかと感じました。見た目では病気に罹患している、そして困っていることがある、と周囲が気づきにくく苦しんでいる人がいるかもしれません。普段から声かけをして、本人からも話をしやすい環境を作ること、そして出てきた悩みに少しでも手を差し伸べることが、とても重要だと気づきかされました。




