【闘病】祖母も叔母も患ったバセドウ病に「私もなってしまった…」(2/2ページ)

病気よりもキツかったこと

編集部
現在の体調や生活などの様子について教えてください。
坂本さん
採血の数値が落ち着いたところですぐに手術をして、甲状腺を摘出しました。その後も薬でコントロールできていて良好です。2〜3か月に1回の通院でお薬を処方してもらうのと、診察の2回に1回くらいのペースで血液検査をして甲状腺ホルモンの値などを確認してもらっています。手術直後は首を横切るように手術の傷が付いていたので、シールで隠していましたが、現在は目立たなくなりました。
編集部
闘病生活を振り返って何か思うところはありますか?
坂本さん
この病気は、見た目ではあまりわかりにくいのですが、身体はとっても疲れます。特に手術前は、常に運動しているような感じで、座って仕事をしていても、横になっていても心臓がバクバクしていました。ごく一部の方ですが、怠けとか仮病みたいに捉えられて悔しい思いをしたことがありました。病気以上に辛かったかもしれません。
編集部
最後に、読者に向けてのメッセージをお願いします。
坂本さん
私には病気の知識や家族に病歴があったのに、バセドウ病に気づけませんでした。今振り返ってみると、何もしていないのに心臓がバクバクしていて明らかにおかしかったので、もう少し早く病院に行けば良かったと思います。でもバセドウ病にかかったことによって、それからはなにか体の変化に気づいたらすぐに病院を受診するようになりました。身体がなにかサインを出していたら、スルーせず、きちんと検査してもらってください。
編集部まとめ
ご家族に同じ病気の方がいたこともあり、病気になったことについては落ち着いて受け止められたという坂本さん。病気そのものよりも、症状が理解されずに「怠けている」と思われてしまったことや、通院のためのお休みが取りにくかったことなどがキツかったと言います。もうひとつ、症状が出てから実際に受診するまでに期間が空いてしまったことで、甲状腺ホルモンの数値がかなり上がってしまい、その薬の副作用に苦しんだ経験から、「もう少し早く病院に行けば良かった」とおっしゃっていました。周りに不調を訴える人がいたら、見た目が元気そうでもきちんと配慮すること、また自分自身も、体調不良を感じたら無理せず受診することを心がけたいと思います。坂本さん、ありがとうございました。




