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【闘病】第2子出産後に胃がん発覚。2年の治療を乗り越えた母(2/2ページ)

 更新日:2025/05/14
~実録・闘病体験記~ 第2子出産後に胃がん発覚。2年の治療を乗り越えた母

2人に1人ががんになる時代

2人に1人ががんになる時代

編集部編集部

現在の体調や生活などの様子について教えてください。

marimoさんmarimoさん

現在は2年間の化学療法を終え、約1年前から仕事にも復帰し、近くに住む実家の両親にサポートしてもらいながら仕事と家庭の両立に励んでいます。病気になったことで元気に過ごせる時間の尊さを知り、単調ではなかった様々な経験が、人生をより豊かなものにしてくれています。

編集部編集部

「胃がん」という病気は知っていても、まさか自分が、と思っている方も多いと思います。

marimoさんmarimoさん

私は慢性的な胃炎などの経験がなく、人一倍健康的な生活を心掛けていましたが、若くして胃がんになりました。胃の進行がんは実は若い女性の割合が高いんですよね。また、ピロリ菌がいることで胃がんの罹患率が高くなることが医学的に証明されています。ピロリ菌については息を吐くだけの検査で簡単に判定でき、1週間薬を服用するだけで菌を除去できるので、ぜひ一度検査してみることをおすすめします。

編集部編集部

医療従事者に望むことはありますか?

marimoさんmarimoさん

私は幸い主治医に恵まれましたが、そのような方ばかりではないとも感じています。「がん」と告知されると動揺して決断力が鈍ってしまうので、主治医が信じられなくなるとネット上の様々な情報に流されてしまうのではないかと思います。そのようにして実際に抗がん剤を拒否して予期せぬ事態になってしまった方のニュースもありました。もちろん、ネットの情報にも良いものはたくさんありますが、やはり患者が最も頼れるのは目の前の主治医であってほしいと思います。全ての医療従事者が患者一人一人の人生に目を向けてくれることを望んでいます。

編集部編集部

最後に、読者に向けてのメッセージをお願いします。

marimoさんmarimoさん

現在は「2人に1人ががんになる時代」と言われています。がんは私のように若くても、がんの多い家系でなくても、健康に気を使っていても、突然発症することがある恐ろしい病気です。「自分は大丈夫!」と思わず、定期健診やがん検診を受けていただきたいですね。医療が進歩した現代では、早期発見さえできれば完治する可能性も非常に高いです。そして、体に異変があれば後回しにせず、すぐに病院を受診するようにしてください。

編集部まとめ

「病気になったことで元気に過ごせる時間の尊さを知り、単調ではなかった様々な経験が、人生をより豊かなものにしてくれている」と、当たり前の日々に感謝しながら仕事と家庭の両立に励んでいると話してくれました。ご両親やお子様とのあたたかい日常が思い浮かびます。そして、「早期発見さえできれば」”がん=死”ではないと、定期健診やがん検診の大切さも教えてくれました。息を吐くだけで判定できるピロリ菌の検査は、もっと多くの方が受けてくれると良いですね。

この記事の監修医師