【闘病】「大切な家族のため自分の健康を優先すべき」子宮体がんを克服した母(2/2ページ)

子どもを大切にするためには、ママの健康を後回しにしない

編集部
現在の体調などはどうですか?
NORIKOさん
抗がん剤治療も終わり、経過観察中です。仕事は、抗がん剤治療後の副作用で手足がしびれたり、歩くとすぐに息切れしたりしたので、会社員を辞めて個人事業主となりました(取材時)。完全在宅で、ウェブ企画やライターなどをしています。抗がん剤治療を終えて半年近くは体温も上がらず、体力もなく、お昼休みに日光浴をして体温を上げたり、体を休めたりしないと午後が持ちませんでしたが、ミネラルを摂ったり、オンラインヨガで体を動かしたりするようにしていると、少しずつ体温も上がり、体力もついてきました。
編集部
子宮体がんという病気を意識していない人に一言お願いします。
NORIKOさん
不正出血など、異変があればとにかく早く病院へ行って下さい。街のクリニックで原因がわからない場合は、必ず大学病院で検査をすることをお勧めしたいです。子宮体がんの治療は子宮と卵巣・卵管の摘出手術を行うことが基本です。しかし、早期がんであれば子宮や卵巣を残すことも可能になる場合もあります。やはり早期発見が大事です。
編集部
医療従事者に望むことはありますか?
NORIKOさん
実体験として感じるのは、手術で切除するということは、体の負担も本当に大きいということです。また私の場合、病院によって、手術でどこまで切除するかの見解が違っていました。セカンドオピニオンを受けていなければ足の付け根のリンパ節も切除する話になっていました。患者さんの体に無用な負担がかからないよう、ぜひ手術範囲については慎重に見極めていただきたいです。入院中励ましてくださった主治医や看護師さんには本当に感謝しています。退院後はなかなかお会いできないですが、現在の元気な姿を見せたいです。
編集部
今は社会情勢(コロナ禍)もあり、面会も難しいですからね。
NORIKOさん
はい。外出もできませんでした。病院に中庭があったのですが、あれほど癒されるとは思いませんでした。手術後に初めて外に出て草花と青空を見たときの、生命力あふれる感動は忘れられません。病棟の多くの人が点滴をぶら下げながらでも来ていました。ぜひそういう場所を作っていただけると、入院患者さんの心の癒しになると思います。
編集部
最後に、読者に向けてのメッセージをお願いします。
NORIKOさん
がん専門病院に行ってみて、がん患者さんの多さに心の底から驚きました。普段生活していると見えませんが、「2人に1人ががんになる」という話も聞きます。決して隣の世界の話ではありません。異変を感じたら、大げさと思わずちゃんと受診するのをお勧めします。そしていざ病気になっても、現実の友人のほか、SNSなどで同じような病気の人とつながり支えあえる時代です。一人で抱え込むことはありません。健康でも病気になっても、人生は必ず終わりが来ます。病気になることは、自分がどうありたいのか、生き方を考えさせられるきっかけなのだと感じます。悲観にくれず現在できることを大切に、支えあって生きて生かされていきましょう。
編集部まとめ
がんと宣告されてもなお「子どもに申し訳ない」「自分は母の手術が終わってから」と、周りに気を遣い、手術入院の前日まで普通に仕事もされていたというNORIKOさん。様々な経験をされた現在、「大切な人を大切にするためにも、自分の健康はきちんと最優先で守るべき」と、異変を放置せずに受診することの大切さを訴えておられました。そして、治療方法についても、セカンドオピニオンを受けた貴重な経験を聞かせていただきました。ありがとうございました。




