【闘病】悩まされてきた頭痛は「キアリ奇形」という”脳の病気”が原因だった(2/2ページ)

体調が悪い中でも、子どもたちが心の支え

編集部
発症後、生活にどのような変化がありましたか?
ながともさん
日常生活も下の子の介護でも、上の子(高校生)に頼らないとできないことが増えてしまいました。手術後、以前より体調が読めず、仕事は行けない状態です。
編集部
治療中の心の支えはなんでしたか?
ながともさん
子どもたちの存在ですね。コロナで面会もできず、約2ヶ月の入院で子どもたちと離ればなれになりました。早く子どもたちと会えるよう頑張りましたね。
編集部
入院中、お子様たちはどうされていたのですか?
ながともさん
下の子は肢体が不自由な全介助の障がいがあるので、障がい児施設に。上の子は私の実家にあずけていました。
編集部
現在の体調や生活などの様子について教えてください。
ながともさん
今も痛み止めを服用しています。トラムセット、リリカという神経の痛みに効果的な痛み止めを飲んでいますが、あまり効いてません。左半身の筋力も落ちていて、力があまり入らない状態です。また退院後は週に1回、訪問で理学療法を受け、マッサージやストレッチ、体操を教えてもらい、自分でも実践しています。
編集部
あなたの病気を意識していない人に一言お願いします。
ながともさん
私もこういう病気があること自体を知らなかったのですが、原因不明の痛みに悩まされている方は、詳しい検査をおこなうことをおすすめします。私の場合は痛みや不調がある場所を検査しても異常がなく、MRI検査をしてようやく病気が発覚しました。
編集部
医療従事者に望むことはありますか?
ながともさん
難しいかとは思いますが、簡単に病気の原因を「ストレスから」とするのではなく、原因追求してほしいと思います。
編集部
最後に、読者に向けてのメッセージをお願いします。
ながともさん
私は指定難病患者として、ヘルプマークを付けています。指定難病自体、患者数が少なくまれな病気であり、みなさんの周りにもそういう方々は少ないと思います。しかし、目に見えない病気や障がいを抱えて戦っている方もいると認識してもらい、優しい世の中になってほしいと思います。
編集部まとめ
あまり知られていない病気だからこそ、ながともさんの場合は確定診断に時間がかかってしまいました。だからと言って、諦めてじっとしていても苦しむだけです。何か原因不明の痛みがあれば必要に応じてMRIを受けてほしいという、ながともさんのメッセージ。幸いにも病気になっていない私たちは真摯に聞く入れる必要がありそうです。




