【漫画付き】生理の前と後、体重が減るのはいつから? どちらが痩せやすい?
せっかくダイエットをがんばっても、女性は痩せやすい時期と痩せにくい時期があるって知っていますか? せっかく努力するならば、成果がでやすい時期にダイエットしたいですよね。女性はどうして時期によって痩せやすさが異なるのか、藤沢女性のクリニックもんまの門間先生に聞いてきました。
監修医師:
門間 美佳(藤沢女性のクリニックもんま 院長)
ダイエットにベストなのは生理後〜排卵日まで
編集部
生理の時期とダイエットは、関係があるのですか?
門間先生
あります。女性がダイエットをして最も効果がでやすいのは、生理が来てから排卵日までの2週間です。生理期間中は激しい運動などは難しいと思うので、終わってからダイエットに励むと効果が高いと思います。
編集部
どうしてその期間がダイエットに適しているのですか?
門間先生
排卵後から生理までの間は、黄体ホルモンの分泌が多くなります。黄体ホルモンは体内に水分を溜めこむ性質があり、この期間に体重が1〜2kg増える人もいます。体が重くなって運動しづらくなり、ダイエットには不向きといえます。逆に黄体ホルモンの分泌が少ない間には、ダイエットに適した期間だと言えます。
編集部
では排卵日から生理までの期間は、太りやすいのですか?
門間先生
太るわけではありませんが、体内の水分が増えるとむくみやすくなるため、体重が増えることが多い傾向にあります。ダイエットをしても、数字で見てもわかりやすい効果はでにくいと思います。また月経前症候群で体調が優れず、運動や食欲コントロールをするのが難しい人も多いですね。
生理前は体の不調も起こりやすい期間
編集部
ホルモンバランスがダイエットと関係するのですね。生理とホルモンバランスの関係を教えてください。
門間先生
女性ホルモンには黄体ホルモンとエストロゲンという、2種類のホルモンがあります。生理〜排卵日まではエストロゲン、排卵日〜生理までは黄体ホルモンが多く分泌されます。エストロゲンは排卵と妊娠の準備をするためのホルモンで、血流を良くし、肌に潤いを与えます。体も軽くなり、この期間は元気よく過ごせる女性が多いようです。
編集部
黄体ホルモンの期間はダイエットに不向きなだけでなく、不調が起こりがちなのですか?
門間先生
そうですね。この期間に月経前症候群になる人もいます。情緒不安定、頭痛、便秘、過食や食欲不振など、症状はさまざまです。もちろんすべての人にこのような症状がでるわけではありませんが、女性の体に不調が起こりやすい時期です。むくみから体重も増えやすく、肌や髪の潤いも低下します。
編集部
月経前症候群を改善する方法はないのですか?
門間先生
ピルを服用するのがオススメです。ピルは避妊だけでなく、月経前症候群の改善にも効果的です。最近は生活の質を向上させるために、服用している人も多いですよ。まれに副作用で血栓症を引き起こすことがありますが、学業やスポーツに専念するために日常に取り入れることもできます。
生理後が体重が減るタイミング、 いつからダイエットに良い時期か見極めてがんばろう!
編集部
ではダイエットに向いている生理後〜排卵日は、どのように過ごすのがオススメですか?
門間先生
生理が終わるとエストロゲンの分泌が増え、体も心も好調になります。この期間はダイエットをがんばるのはもちろん、好きなことをして元気に過ごすといいと思います。
編集部
では排卵日〜生理までの期間はどうでしょうか?
門間先生
先ほど述べたように水分量が増えるだけでなく、血行が悪くなるのもこの時期の不調の原因の一つです。ゆっくりお風呂に入り、体を温めるのがオススメ。体も心も不安定になりがちなため、無理せずできるだけリラックスして過ごすといいと思いますよ。
編集部
やみくもにダイエットをするよりも、時期を見極めて行う方が良さそうですね。
門間先生
黄体ホルモンの分泌が多い時期にがんばってもダイエットの結果はでにくく、イライラしやすいので頑張りすぎないよう注意しましょう。無理をせず、痩せやすい時期を見極めてがんばるといいと思います。
編集部まとめ
黄体ホルモンの分泌が多い期間は、体の水分量が多くむくみやすいため、ダイエットには不向き。それ以外にも不調が起こりやすい時期なので、できるだけリラックスしてゆっくり過ごすのはオススメです。エストロゲンが分泌される期間は、体も心も軽くダイエット向き。運動などに励むと、効果がでやすいようです。
医院情報
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アクセス | JR東海道線、小田急線「藤沢駅」から徒歩4分 |
診療科目 | 婦人科 |