目次 -INDEX-

  1. Medical DOCTOP
  2. 医科TOP
  3. 医科コンテンツ
  4. シミ治療におすすめのクリニック選び|料金・治療法を選ぶポイントも解説

シミ治療におすすめのクリニック選び|料金・治療法を選ぶポイントも解説

 公開日:2024/01/22
シミ治療におすすめのクリニック選び|料金・治療法を選ぶポイントも解説

年齢を重ねて、シミが気になり始めた方もいるでしょう。シミ治療を行うのであれば、専門の知識・技術・設備を持ったクリニックがおすすめです。

とはいえ、シミ治療を行っているクリニックは多いので、どのように選べば良いか分からない方もいるでしょう。

こちらの記事では、シミ治療におすすめのクリニック選びのポイントを紹介するほか、シミ治療の料金・治療法を選ぶポイントなども解説します。

シミ治療のクリニックを探している方は、ぜひ参考にしてください。

山下 真理子

監修医師
山下 真理子(医師)

プロフィールをもっと見る
京都府立医科大学医学部医学科卒業。その後、美容皮膚科で延べ10年以上経験を積む。現在は、京都府京都市に位置する「くみこクリニック北山院」に勤務。コロナ以前は、大阪医専にて医療従事者の教育にも関わっていた。

シミ治療におすすめのクリニック選び

シミ治療におすすめのクリニック選び
シミ治療のクリニックを選ぶ際には、次の3つのポイントに注意して選びましょう。

  • 自分のシミに対応している治療法があるか
  • シミ治療の実績が多いか
  • 丁寧に話を聞いてくれるか

それぞれのポイントを詳しく解説します。

自分のシミに対応している治療法があるか

自分のシミに対応している治療法があるか
シミ治療のクリニックを選ぶ際には、自分のシミに対応している治療があるかが一つ目のポイントです。
シミの種類や治療法については後で詳しく紹介しますが、シミの種類に応じて適切な治療法は異なります。
すべてのクリニックで、自分のシミに対応した治療法を取り扱っているわけではありません。自分のシミに対応した治療法を提供しているクリニックを選びましょう。

シミ治療の実績が多いか

シミ治療のクリニックを選ぶ際には、シミ治療の実績が多いかもチェックしましょう。シミ治療は経験や技術が必要です。
経験豊富な医師かどうかは、クリニックの公式サイトなどに掲載されているシミ治療の症例から確認できます。
症例数だけでなく実際の症例写真があれば、自分のシミと似た症例を見つけて、施術後の状態などもイメージしやすいでしょう。

丁寧に話を聞いてくれるか

丁寧に話を聞いてくれるか
シミ治療のクリニックを選ぶ際の3つ目のポイントは、丁寧に話を聞いてくれるかどうかです。美容治療では医師との相性も大切なポイントになります。
初回カウンセリングで、医師が丁寧に話を聞いたうえで治療法を提案しているかをチェックしましょう。
質問にあまり答えてくれなかったり、リスクやデメリットの説明をしてくれなかったりするなど、対応に不安がある場合は別のクリニックを検討した方が良いでしょう。

シミの種類

シミの種類
ひと口にシミといっても、実はさまざまな種類があります。具体的には次のような種類が挙げられるでしょう。

  • 老人性色素斑
  • 肝斑
  • 炎症後色素沈着
  • そばかす

それぞれのシミの特徴について詳しく解説します。

老人性色素斑

老人性色素斑
老人性色素斑は「日光性色素斑」とも呼ばれるシミで、日光によりできるシミです。紫外線が、表皮基底層にある角化細胞の遺伝子異常を引き起こして発生します。
老人性といわれるとおり、加齢に伴って現れるケースが多く、40代以降に多くみられるでしょう。一般的に「シミ」といわれるものの大半を占めています。
シミ自体は、紫外線がよく当たる、顔面・手の甲・上腕などにできやすいです。シミの大きさは数mm〜数cm程度で、色は薄茶色~茶色、シミの境界がはっきりしています。

肝斑

肝斑は頬・顎・鼻の下などにできる薄茶色の色素斑です。左右対称に同じ大きさや形で現れる特徴があります。
老人性色素斑はシミの境界がはっきりしているのに対して、肝斑は境界がはっきりせず、ぼやけているのが大きな違いです。
また、肝斑の原因は女性ホルモンの乱れと考えられており、30代後半〜50歳くらいの女性に多くみられます。ただし、男性にも発症することがある色素斑です。

炎症後色素沈着

炎症後色素沈着は、名前の通り、皮膚にやけど・外傷・炎症などが起きた後に灰褐色・茶褐色・紫褐色のシミのようにできる色素沈着です。
色素沈着の原因には、ほかにも湿疹・ニキビ・虫刺されなどさまざまなものがあります。また、患部を擦ったり、触ったりしすぎたりによる摩擦も原因です。
通常の皮膚では、新陳代謝(ターンオーバー)により色素沈着は時間とともに薄くなるのが一般的です。ただし、シミの原因や肌の状態により、慢性化する場合もあります。

そばかす

そばかすは、顔に小さな斑点が広がるのが特徴のシミです。雀の卵殻に似ていることから「雀卵斑」とも呼ばれます。
そばかすの原因は遺伝とされ、白人や色白の方に出やすい傾向があるでしょう。幼少期に発生し、成長とともに目立たなくなるのが普通です。
そばかすは遺伝以外に、紫外線・皮膚への摩擦・ストレスなどが原因でできる後天的なものもあります。この場合できたそばかすは、歳をとっても自然には消えません。
シミにはさまざまな種類があるため、シミの種類に合わせた治療法を選ぶことが大切です。

シミ治療の種類

シミ治療の種類
シミ治療にはさまざまな種類があります。具体的には、次のような治療法が挙げられるでしょう。

それぞれの治療法の特徴を詳しく解説します。

ピコレーザー

ピコレーザーはレーザー治療の一種ですが、通常のレーザーよりもレーザーの照射時間(パルス幅)が短いのが特徴です。
通常のレーザーでは照射時間がナノ秒(10億分の1秒)であるのに対して、ピコレーザーの照射時間はピコ秒(1兆分の1秒)となっています。
レーザー治療ではメラニン色素にレーザーを照射し、粒子を細かく砕きますが、これまでのレーザー機器では砕ききれない粒子もありました。
ピコレーザーなら、これまでのレーザー機器よりも約1000分の1まで細かく粒子を砕いて、シミ取り治療を行えます。
また、レーザーの波長が長く、より皮膚の深部まで届くようになっているため深いシミにも対応できるのもメリットです。

Qスイッチレーザー

Qスイッチレーザーは、シミに含まれているメラニン色素を破壊することにより、シミを取り除く治療機器です。
照射時間が短いため、健康な肌にはほとんどダメージを与えずに治療できます。シミだけでなく、ほくろ・そばかす・あざ・タトゥーの除去などにも有効です。
照射直後は患部が白く見え、やがてかさぶたができます。治療後1週間程度でかさぶたがはがれ落ちて、ピンク色の新たな皮膚が現れるでしょう。
副作用としては、痛み・浮腫・炎症後色素沈着などがあります。ダウンタイムは1〜2週間程度で、色素沈着も3〜6ヶ月程度で改善するでしょう。
皮膚の深い部分まで伸びているシミも、数回の治療で除去できます。シミをしっかり除去したい方におすすめの治療法です。

レーザートーニング

レーザートーニングは、レーザー光を弱い出力で肌に照射する治療法です。シャワーを浴びるようにレーザーを照射し、徐々にメラニン色素を減らしていきます。
シミ・そばかす・肝斑などに有効なほか、これまではレーザー治療が困難だったくすみ・毛穴の黒ずみ・色素沈着などの改善にもおすすめです。
弱い力でレーザーを照射するため、かさぶたになりにくいメリットもあります。そのため、できるだけ目立たないようにシミ治療したい方にもおすすめです。
また、レーザートーニングは顔だけでなく、ワキ・ひじ・臀部などボディにも施術できます。体の黒ずみが気になる方も治療を検討できるでしょう。
レーザートーニングの治療時間は5〜30分ほどです。1回の施術では効果が実感しにくいため、5〜10回ほど施術するケースが多いでしょう。

フォトフェイシャル

フォトフェイシャルは「光治療」とも呼ばれ、レーザーではなく、特殊な光線を肌に照射してシミ・そばかす・くすみなどを治療します。
光線が肌の真皮層まで働きかけ、皮膚を活性化する治療法です。施術により沈着したメラニン色素が浮き上がり、皮膚の代謝により色素が徐々に薄くなります。
幅広い部分に照射できるため、シミ・くすみ・小じわなどさまざまな肌トラブルに同時にアプローチできるのもメリットです。
レーザーと同様、ターゲットのみにダメージを与えるため、正常組織を傷付けません。また、ダウンタイムもほとんどなく、周りから治療したことを気付かれにくいです。
治療は15〜20分ほどで終了しますが、効果を得るためには3〜4週間に1回、全部で3〜6回ほど行うケースが多いでしょう。

シミ治療別の料金

シミ治療別の料金
シミ治療では、どのくらいの料金がかかるのか気になる方もいるでしょう。シミ治療の料金はどのような治療法を選択するかにより、料金も異なります。
ここでは、シミ治療別の料金の相場を紹介します。自分のシミ治療を行うために、どのくらいの費用を準備すれば良いか参考にしてください。

ピコレーザーの料金

ピコレーザーの料金は、クリニックにより価格の差が大きい傾向があり、1回の施術で1〜6万円(税込)ほどの費用がかかるでしょう。
ピコレーザーは複数回照射して少しずつシミや肝斑を除去する治療になるため、1回分の料金ができるだけ安いクリニックが通いやすいです。
ほかのシミ治療に比べると料金はやや高めですが、施術を1回受けただけでも効果を実感しやすいのはメリットといえます。

Qスイッチレーザーの料金

Qスイッチレーザーの料金は、1〜5mmほどのシミの場合で1万円(税込)以下の場合が多いでしょう。シミの範囲が広くなるほど、料金も高くなります。
Qスイッチレーザーは狭い照射範囲でピンポイントにシミにアプローチできるため、ほかのレーザー治療よりも治療回数が少ないです。
シミの範囲が狭い方は低料金で施術を受けられるでしょう。Qスイッチレーザーには、YAGレーザールビーレーザーがありますが、どちらも同じくらいの料金です。

レーザートーニングの料金

レーザートーニングの料金は、クリニックにより価格差があり、1回の施術で1〜6万円(税込)ほどです。
レーザートーニングは低出力でシミ治療を行うため、複数回の照射が必要になります。できるだけ1回の施術料金が安いクリニックがおすすめです。
クリニックによっては、顔全体だけでなく、頬のみの治療を行っているところもあります。自分のシミの範囲に応じて選ぶと良いでしょう。

フォトフェイシャルの料金

フォトフェイシャルの料金は、1回の施術で1〜3万円(税込)ほどに設定されているケースが多いでしょう。照射する範囲によっても料金が異なります。
フォトフェイシャルの場合も複数回にわたって施術する場合が多いため、できるだけ1回あたりの施術料金が安いクリニックがおすすめです。
なお、エステサロンでもフォトフェイシャルの施術を行っている場合がありますが、クリニックで使用されている機器とは異なります。

シミの治療法を選ぶポイント

シミの治療法を選ぶポイント
シミの治療法を選ぶ際には、自分のシミの種類に合わせた治療法を選ぶのがポイントです。
シミの種類が老人性色素斑であれば、Qスイッチレーザーが良いでしょう。また、Qスイッチレーザーは、そばかすの治療にもおすすめです。
肝斑の治療を行いたい場合には、レーザートーニングがおすすめの治療法になります。レーザートーニングは肌に均一にレーザー照射が行えるからです。
従来のレーザーでは反応しない薄いシミに悩んでいる方は、ピコレーザーが良いでしょう。ピコレーザーは薄いシミや肝斑にも対応するマルチレーザーです。
シミだけでなく、そばかす・くすみ・ニキビ跡・毛穴などが気になる方はフォトフェイシャルを検討しましょう。肌全体の透明感アップが期待できます。
シミの治療方法には、レーザー・光治療以外にもケミカルピーリング・内服薬・外用薬などさまざまな方法があります。複数の方法の併用も可能です。
まずは、クリニックの無料カウンセリングなどを利用して、どのような治療法が自分のシミの種類に合っているかを相談しましょう。

シミ治療にダウンタイムや副作用はある?

シミ治療にダウンタイムや副作用はある?
シミ治療の種類によっては、ダウンタイムや副作用がある場合もあります
例えば、強力なレーザーを照射するレーザー治療の場合、ダウンタイムに7〜10日ほどかかります。ダウンタイム中は、かさぶたや赤みなどが生じるケースが多いでしょう。
一方で照射時間が短いピコレーザーや、光を照射するフォトフェイシャルなどはダウンタイムが少ないか、ほとんどありません。
できるだけ、ダウンタイムを短くしたい場合は、ピコレーザーフォトフェイシャルなどのシミ治療法を検討すると良いでしょう。
ただし、出力の弱い治療方法は効果が実感できるまで、複数回通う必要があります。そのため、レーザー治療に比べると全体的な費用は高めになるでしょう。

編集部まとめ

相談する
この記事では、シミ治療におすすめのクリニック選びのポイントを紹介しました。

シミ治療のクリニックを選ぶ際には、自分のシミに対応している治療法があるか・シミ治療の実績が多いか・丁寧に話を聞いてくれるかなどのポイントをチェックしましょう。

シミ治療の料金は、どのような治療法を選択するかやクリニックにより異なります。まずは、自分のシミの種類に合った治療法を選ぶことが大切です。

この記事で紹介したポイントを参考に、自分のシミの種類に対応したシミ治療を行っているクリニックを探してください。

この記事の監修医師