FOLLOW US

目次 -INDEX-

  1. Medical DOCTOP
  2. 医科TOP
  3. 医科コンテンツ
  4. ICL(有水晶体眼内レンズ)手術とは?メリット・デメリット・レーシックとの違いについて解説

ICL(有水晶体眼内レンズ)手術とは?メリット・デメリット・レーシックとの違いについて解説

 更新日:2023/12/18
ICL(有水晶体眼内レンズ)手術とは?

ICL(有水晶体眼内レンズ)手術について気になっている方や、受けてみたいけれどどういう手術なのかわからないという方は多いのではないでしょうか。

本記事ではそのような方々に向けて以下の点について詳しく解説していきます。

  • ICL(有水晶体眼内レンズ)手術とは
  • ICL(有水晶体眼内レンズ)手術のメリット・デメリット
  • レーシックとの違い

ぜひ最後までお読みいただき、ICL(有水晶体眼内レンズ)手術への理解を深めていただけると幸いです。

安田 佳守臣

監修医師
安田 佳守臣(武蔵小金井 さくら眼科)

プロフィールをもっと見る
京都府立医科大学卒

ICL(有水晶体眼内レンズ)手術とは?

ICL(有水晶体眼内レンズ)手術とは?
ICL(有水晶体眼内レンズ)とは、角膜・目の中の虹彩・水晶体を傷つけず眼内にレンズを入れることで近視・強度近視・乱視を矯正する屈折矯正手術です。1990年代に報告されたレーシックより前の1980年代に開発された歴史ある手術方法です。その後2002年の臨床治験を経て、2010年に厚生労働省から承認を受けました。
従来のICL手術では房水循環(目の中の水の流れ)が悪くなり白内障進行のリスクがありましたが、その後レンズの中心に極小の穴を開け房水循環を改善しリスクを低下させることに成功しました。それから80カ国以上で承認され世界的にスタンダードな手術となっています。
また手術資格がいらないレーシックと違い、ICL(有水晶体眼内レンズ)手術は 資格所有者(ICL専門の医師)が行います。また、ICL(有水晶体眼内レンズ)手術は治療する度数が小さくても大きくても眼中にレンズを入れるので手術ごとに難易度が変化しません。角膜を削らないため、将来白内障にかかって手術をするときも従来同様の手術を行えます。
眼中にレンズが入っているのでコンタクトレンズのように毎日レンズを洗うといったメンテナンスも必要ありません。

ICL(有水晶体眼内レンズ)手術のメリット

ICL(有水晶体眼内レンズ)手術のメリット
まずICL(有水晶体眼内レンズ)手術の特徴とともに、メリットについて詳しく解説していきます。

近視の戻りが少ない

ICL(有水晶体眼内レンズ)手術 は角膜を傷つけないため、術後の近視戻りが少なく数年後も術後直後と見え方はほとんど変わりません
一方、レーシックは薄くなった角膜が眼球内圧によって変形することが原因で、術後5〜10年で再び近視戻りにより視力が低下することがあります。角膜の厚みが残っている場合は 再手術で視力を回復させることも可能ですが、治療する度数によっては角膜の薄さが足りず再手術ができない場合や1回目よりを弱い度数でしか手術ができない場合もあります。

強度の近視・乱視にも対応できる

ICL(有水晶体眼内レンズ)手術は、角膜を削らず眼内にレンズを固定するので強度の近視・乱視の方でも受けることが可能です。
一方で、レーシックは角膜を削るため角膜の厚さによって矯正限度が決まっています。そのため矯正度数によってはレーシック手術を受けられない場合があります。そういった方にはICL(有水晶体眼内レンズ)手術が向いているでしょう。

元の状態に戻すことも可能

​​ICL(有水晶体眼内レンズ)手術は、万が一術後に不具合や合併症などがあった場合は、​​レンズを取り出して元の状態に戻すことが可能です 。この場合は追加料金を請求されないことがほとんどです。
一方で、レーシック手術は角膜をレーザーで削ります。1度削った角膜が再生することはないため、ICL(湯水晶体眼内レンズ)手術と違い元の状態に戻すことはできません。

ドライアイになりにくい

ドライアイの原因の一つは三叉神経を傷つけることとされていますが、ICL(有水晶体眼内レンズ)手術は三叉神経を傷つけることなく行えます。また、眼内レンズに極小の穴が開いているので、房水循環が悪化することなくドライアイにはなりにくいとされています。しかし、もともとドライアイの症状がある方がICL(有水晶体眼内レンズ)手術を行っても ドライアイの症状が改善することはありません
一方、レーシック手術は度数が強い場合多くの角膜を削るため、術後にドライアイになりやすい傾向があります。数週間〜数ヶ月で症状が落ち着くことがほとんどです。

ICL(有水晶体眼内レンズ)手術のデメリット

ICL(有水晶体眼内レンズ)手術のデメリット
メリットが多いICL(有水晶体眼内レンズ)手術ですが、デメリットもあります。どちらも理解し納得したうえで手術を行うか決めましょう。

手術費用が高額になりがち

ICL(有水晶体眼内レンズ)手術は保険が適用されない自由診療のため、手術費用は両眼で約66万円(税込)前後が相場です。ICL(有水晶体眼内レンズ)手術は、レンズを特注で作るためコストが高くなってしまう傾向があります。
一方レーシック手術は、両眼で約30万円(税込)前後ICL(有水晶体眼内レンズ)と比較すると安く手術を受けられますが、レーシック手術も保険適用外となっており、どちらも医療控除対象です。
また、コンタクトの30年での費用は平均で約120万円(税込)かかるとされています。長期的な費用を考えるとICL(有水晶体眼内レンズ)手術とレーシック手術どちらも十分に検討するに値するといえるでしょう。

眼内で手術を行う必要がある

ICL(有水晶体眼内レンズ)手術はレーシック手術と違い眼内で手術を行うため、レーシックにはない合併症のリスクがあります。主に、眼圧上昇・感染症・併発白内障です。しかし、実際にはほとんど起こることはなく、6,000眼に1眼の割合とされています。万が一発症しても、適切な処置を行えば重篤になることは稀です。
一方、レーシックは角膜レベルでの手術となるのでICL(有水晶体眼内レンズ)よりも安全性は高いといえますが、レーシック手術にも合併症のリスクはあり、主に異物感や痛み、ぼやけ、見にくさ、球結膜下出血、ドライアイなどです。ただ、どの症状も術後数日から数ヶ月で治ることがほとんどです。

度数を微調整することが難しい

ICL(有水晶体眼内レンズ)手術は0.5D単位での調整しかできず、それ以下の調整はできません。そのため、一定以上の度数の場合は問題ありませんが、軽度な度数調整の場合は0.1D単位で調整ができるレーシック手術が適しています。
少しだけ視力が落ちてきたけど、メガネやコンタクトレンズは付けたくないからICL(有水晶体眼内レンズ)手術を受けたいとしても、既定度数に達していないと手術を受けることはできないため注意が必要です。

ICL(有水晶体眼内レンズ)手術とレーシック手術の違いは?

ICL(有水晶体眼内レンズ)手術とレーシック手術の違いは?
ここまでICL(有水晶体眼内レンズ)手術についてのメリット・デメリットを解説しました。
視力矯正手術はICL(有水晶体眼内レンズ)手術だけではありません。ここからは、レーシック手術との違いをみていきましょう。

手術方法の違い

ICL(有水晶体眼内レンズ)手術は、角膜の縁を約3mm切開し眼内の虹彩と水晶体の間「後房」にレンズを固定する屈折矯正手術です。手術時間は両眼合わせて約30分程度で、手術後休憩を取りすぐに帰宅が可能なため日帰りで治療ができます(※術前の検査・術後の経過観察が必要です)。また、ハードコンタクトレンズを使用している方は1か月前、ソフトコンタクトレンズを使用している方(乱視用含む)は3日前から着用を中止しなければいけません。
レーシック手術は、角膜に特殊なレーザーを当てることにより角膜の表面を薄くスライス(フラップ)し、フラップ下の角膜を削った後フラップ部分を元に戻す手術です。手術時間はICL(有水晶体眼内レンズ)手術同様、術後休憩をした後すぐに帰宅することが可能です。
また、レーシック手術もICL(有水晶体眼内レンズ)手術と同様のコンタクト中止期間が設けられています。
どちらの手術も眼点麻酔をするため、術中・術後の痛みはほとんどありません。

見え方の違い

ICL(有水晶体眼内レンズ)手術は角膜を削らないため、​​高度近視の方でも​​​​​​質の高い見え方の実現が可能です。一方、レーシック手術は角膜を削ることで収差(歪み)が増え見え方の質が少し劣る可能性があります。また、レーシック手術後はドライアイやグレア・ハロー(夜間や暗所で光が滲んで見える症状)が起こる場合がありますが、ほとんどの方は時間経過で治まります。
また、ICL(有水晶体眼内レンズ)手術とレーシック手術ともに、術後に老眼が進みやすくなるということはありません。老眼とは、眼中の結晶体が硬くなりピントを合わせづらくなることをいいます。ある年齢に達すると出てきてしまうものなので、術後の老眼進行には関係はありません。

可逆性の違い

ICL(有水晶体眼内レンズ)手術は可逆性の手術です。眼内にレンズを固定する手術で角膜を傷つけることなく行えるため、万が一眼に違和感や合併症が出た場合は再手術でレンズを摘出できます。その場合、追加料金なしで行う所がほとんどです。
一方でレーシック手術は不可逆性の手術です。 一度削った角膜は再生することはないため、再手術で元の状態に戻すことはできません。そのためレーシック手術を行うときは、より注意が必要になります。

ICL(有水晶体眼内レンズ)手術のことなら武蔵小金井さくら眼科にご相談を

武蔵小金井さくら眼科
ICL(有水晶体眼内レンズ)手術を受ける際は、先進的な医療機器を導入し、ICL(有水晶体眼内レンズ)手術のスペシャリストがいる武蔵小金井さくら眼科がおすすめです。

また、ICL(有水晶体眼内レンズ)手術では、新しいホールレンズを使用しています。武蔵小金井さくら眼科は術前の適性検査や術後のアフターフォローに力を入れており、患者さんに寄り添った診療が行われています。

ICL (有水晶体眼内レンズ)の専門的な知識と執刀経験豊富な医師が手術を担当

武蔵小金井さくら眼科は厚生労働省による先進医療認定施設であり、ICL(有水晶体眼内レンズ)手術の執刀経験が豊富な理事長が手術を担当しますので安心して治療を受けられるでしょう。

また、すべての患者さんに対して自分の家族だと思って接し、自分の目だと思って治療にあたるといいます。さらに、患者さんが自身の眼の状態を正確に把握することも治療の一環だと考え常にわかりやすい説明を心がけ、医師や国家資格を有した視能訓練士、十分な教育を受けた受付スタッフがいつでも丁寧に質問に答える体制を整えられています。

負担軽減のための短時間手術が可能

武蔵小金井さくら眼科診療室
武蔵小金井さくら眼科では先進的な設備を用いた検査・治療を提供されており、手術のスペシャリストがICL(有水晶体眼内レンズ)手術を片眼平均5分で終えるため、眼の負担を低く抑えられます。

そのうえ、不必要な通院をできるだけ減らすよう、追加検査や治療は可能な限りその日のうちに行うようにしているとのことです。通院回数が少なく済むのは、忙しい方にとって嬉しいポイントではないでしょうか。

術後のサポート体制が整っており安心して手術が受けられる

武蔵小金井さくら眼科のICL(有水晶体眼内レンズ)手術費用は、両眼で660,000円(税込)です。また、強度近視や乱視レンズを使用しても追加料金は一切かかりません。

術後のサポート体制も充実しており、術後翌日・術後1週間・術後1ヶ月・術後3ヶ月・術後6ヶ月後の検診があります。万が一の追加手術時にも追加請求されることはありません。また、レーシック手術にも対応しています。レーシック手術費用は両眼で275,000 円(税込)です。

自分がどちらの手術に適しているかわからない場合は、武蔵小金井さくら眼科に相談してみてはいかがでしょうか。

武蔵小金井さくら眼科の基本情報

アクセス・住所・診療時間・費用

武蔵小金井駅の南口 徒歩1分

東京都小金井市本町1丁目18番3号 ユニーブル武蔵小金井スイートB101

診療時間
9:30~13:00
14:30~18:00

★:手術

費用:両眼660,000円(税込)

この記事の監修医師