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小児科へ受診前に電話相談を活用できる?かかりつけの小児科で相談できることも解説

 更新日:2024/08/20
子供

深夜や早朝に、子どもの急な発熱や体調不良で困ってしまった経験はありませんか。

かかりつけ医が診察していない時間帯に体調不良になるとどう対処してよいのか分からず、総合病院の救急へ駆け込むケースが増えています。

子どもは自分の体調状態を把握できない上にうまく伝えられないので、保育者が事前に体調の変化に気付くことは難しいです。

かかりつけ医がやっていない時間帯に子どもが体調不良になったら、小児救急電話を活用してどのように対処すべきか相談するとよいでしょう。

本記事では小児科へ受診前に電話相談を活用できるのか、かかりつけの小児科で相談できることも解説します。

子どもの体調不良で困った経験がある方やこれから子どもが生まれる予定がある方は参考にしてください。

檜垣 博嗣

監修医師
檜垣 博嗣(みなみ野こどもクリニック)

プロフィールをもっと見る
昭和59年3月ラ・サール高校卒業
平成 3年 3月東京大学医学部医学科卒業
平成 3年 6月東京大学医学部附属病院研修医(小児科)
平成 4年 4月藤枝市立総合病院医師(小児科)
平成 7年 3月徳之島徳洲会病院医師(小児科)
平成 9年 1月東京大学医学部附属病院医員(小児科)
平成11年4月~15年 3月東京大学大学院医学系研究科生殖発達加齢医学専攻修了
平成15年 4月医薬品医療機器総合機構派遣特別研究員
(国立成育医療センター研究所・免疫アレルギー研究部)
平成17年 4月東京大学医学部附属病院助手(小児科)
平成22年4月帝京大学医学部附属溝口病院准教授(小児科)
平成29年4月みなみ野こどもクリニック院長

受診前に小児救急電話相談は役に立つ?

受診前に小児救急電話相談は役に立つ?
子どもの急な発熱や体調不良の際に、かかりつけ医が診察している時間帯であれば直接かかりつけ医に電話で相談するとよいでしょう。しかし子どもは深夜や早朝などかかりつけ医がしまっている時間帯に体調が悪くなるケースが多く、どのような対処が必要なのか、救急へ連れて行く必要があるのかを判断できないものです。
そのような時には小児救急電話相談を活用しましょう。小児救急電話相談では小児科医師や看護師が子どもの症状を聞き取り、救急への対応の可否や家庭でできる対処方法を相談できます。小児救急電話相談は誰でも利用することが可能です。都道府県によって開設時間は異なりますが、小児科外来が終わる夕方から早朝明けにかけて設置しているところが多いでしょう。
小児救急電話相談によって救急患者さんを少しでも減らせるため、救急対応の小児科医が本当に救急対応が必要な子どもへの対応に時間を費やせるメリットがあります。

小児救急電話相談とは?

小児救急電話相談とは?
子どもの急な体調不良には小児救急電話相談を活用することをおすすめします。なぜなら、夜間や早朝にも対応してもらえるためです。
では、小児救急電話相談は、具体的にどのようなものなのでしょうか。詳しくみていきましょう。

夜間など子どもの急変での受診について相談できる

小児救急電話相談では夜間などの子どもの急な体調不良に対し、どのように対処したらよいのか、病院を受診したらよいのかについて相談できます。子どもの体調が普段と異なる場合、どう対処したらよいのか判断が難しいことがあります。
例えば、初めてけいれん発作が起きてしまった場合は子どもの意識もはっきりしないため、救急を呼んで連れて行くべきか様子を見た方がよいのか焦ってしまい、なかなか判断できないものです。小児救急電話相談では子どものけいれんの状態や症状が起きる前の状態を聞き取り、必要な対処について適切にアドバイスしてくれます。

47都道府県に設置されている

小児救急電話相談は47都道府県に設置されており、全国同一で短縮番号#8000にかけるとつながります。実施している時間帯は都道府県によって異なります。大半は夜から早朝にかけて対応していますが、24時間対応している都道府県もいくつかあります。
利用する際は、対応時間をあらかじめ確認しましょう。

小児救急電話相談を使う目安は?

小児救急電話相談を使う目安は?
小児科救急電話相談は子どもの急な体調不良に対し、夜間や早朝などのかかりつけ医が対応していない時間帯に小児科医師や看護師がアドバイスをくれることが分かりました。
では、小児救急電話相談を使う目安はどのような状況の場合でしょうか。具体的な状況を挙げてみていきましょう。

子どもが急に体調が悪くなったとき

子どもは日中元気に過ごしていても、夜間や休日に急に体調が悪くなるケースが多いです。小児救急電話相談では特に発熱・嘔吐・頭部の打撲・頭部以外の外傷での相談が多く、新型コロナウイルス感染の相談も増えています。
更に体調を悪化させないためにはどうしたらよいのか困った際には、小児救急電話相談を利用しましょう。そして子どもの体調の急変は看病する親にとっても不安な気持ちになってしまいます。専門家に相談して具体的なアドバイスをもらえると落ち着いて子どもの看病ができます。

受診すべきか判断が難しいとき

子どもの急な体調不良は、病院を受診すべきか判断が難しいです。子どもは体調が悪くても、具体的にどのような状態か伝えられません。また発熱や嘔吐があっても飲食ができる状態であれば良いですが、水分が摂れなかったり食事も進まなかったりすると脱水なども引き起こしてしまう可能性があるため、すぐ救急を受診した方が良いです。
しかし脱水になっていないか、どのくらい飲食ができていないと危険な状態なのかを判断するのは難しいでしょう。このように救急を受診する状態になっているのか迷っている場合に、小児救急電話相談へ連絡すると適切にアドバイスをもらえるので、受診が必要かどうか判断できます。

症状に応じた適切な処置を知りたいとき

自宅で看病する場合に発熱への対処法であったり、飲食の仕方であったりなどの症状に応じた適切な処置の方法をアドバイスしてもらえます。
例えば、風邪などで咳が止まらない状態が続いている場合には、子どもが楽な姿勢にしてあげると咳が止まりやすく、様子を見ながら水分を少しずつ与えるようアドバイスがあるでしょう。また、ゼイゼイした状態が苦しそうにしていたり、唇が青白くなるチアノーゼが見られたりすると救急への受診を進められます。
このように、子どもの症状や様子から救急への受診の有無とともに自宅で症状に応じた適切な処置についてアドバイスしてもらえると、自宅で看病する親も不安なく対応できるため安心です。

かかりつけの小児科への相談でできることは?

かかりつけの小児科への相談でできることは?
ここまで小児救急電話相談について解説しました。子どもの夜間や休日の急な体調不良で困った場合に活用しますが、子どもは体調が悪くなることが頻回に起こります。その際に身近に相談できるのが、かかりつけの小児科です。かかりつけの小児科があることで様々なメリットがあります
どのようなメリットが得られるのか詳しくみていきましょう。

軽い症状や子育てについての悩みまで気軽に相談できる

かかりつけの小児科があると、軽い症状や子育てについての悩みまで気軽に相談できます。子どもは急な体調の悪化のほかにも、発疹や外傷などの症状がよく起こります。その都度小児科を受診するのは負担が大きいものです。かかりつけの小児科があれば今までの既往歴があるため、軽い症状でも受診の可否を気軽に相談できます。
また、子育てをしている中で子どもの成長で気になる点があってもなかなか相談しにくいものです。かかりつけ医がいるとコミュニケーションもとりやすく、子どもの成育における悩みにも対応しているので、子育ての悩みも気軽に相談できます。

専門の医師ならではの医学に基づいたアドバイスを受けられる

かかりつけの小児科があれば専門の医師による医学に基づいたアドバイスを受けられます。子どもの体調悪化は大人と異なり、子ども特有の病気が潜んでいる可能性が高いです。
例えば、風邪症状でも小児科医であれば、乳幼児によく見られるRSウイルスやヒトメタニューモウイルスの可能性を考慮し、診断します。また、湿疹でも乳児のときに発生しやすい小児湿疹や子どもは汗をかきやすいため汗疹などを発症しやすく、それぞれの症状に対処してくれます。
このように、子ども特有の病気に対しても小児科医の観点から診断するので、気になる症状を相談すると適切にアドバイスしてくれるでしょう。

病状をわかりやすく丁寧に伝えてくれる

かかりつけの小児科に相談すると病状をわかりやすく丁寧に伝えてくれます。子どもの症状に対してインターネット等で調べて自己判断してしまう方もいますが、正確な情報とはいえないので小児科を受診する必要があります。
病状について詳細に分かりやすく説明してくれるのは、かかりつけの小児科の強みともいえるでしょう。また、子どもに対しても分かりやすい言葉で丁寧に説明してくれるので、子ども自身も体調が悪くて不安な状態から医師の言葉を聞いて安心できます。

小児科への相談ならみなみ野こどもクリニックへ

“みなみ野こどもクリニック”
子どもの急な体調不良に対する小児救急電話相談の利用や、かかりつけの小児科への連絡・受診について解説しました。

子どもは体調を崩すことが多いため、かかりつけの小児科が身近にあると、至急治療が必要な場合でもすぐ対応できるので不安に感じる時間を少なくできるでしょう。

みなみ野こどもクリニックでは地域のかかりつけ小児科として診察から子育て相談まで幅広く対応してくれます。

多くの学会に所属し経験豊富な院長による診療

“みなみ野こどもクリニック 先生”
かかりつけの小児科を選ぶ上では、小児医療の専門的な知識が豊富な医師がいる小児科がおすすめです。

数多くの学会に所属していると新しい小児医療の情報が得られ、普段の診察にも反映されます

また、経験が豊富な小児科医であれば、これまで様々な子育ての心配事や悩みにも対応してきており、的確なアドバイスをもらえるでしょう。

みなみ野こどもクリニックは数多くの学会に所属し、長年大学病院の小児科で勤務していた医師が対応してくれるので安心して受診できます。

地域のかかりつけ医として発展に貢献

地域が発展していく上で、子どもの健康を守る小児科医院が果たす役割は大きいです。

子どもの健康に不安なく過ごすためには、地域のかかりつけ医として身近に感じられる小児科があると安心します

例えば予防接種のために受診したとき、子どもの最近の体調や子育ての不安に寄り添ってくれると、かかりつけの小児科にしたいと考える親が多いでしょう。

みなみ野こどもクリニックは予防接種の個別のスケジュールを作成し、定期的に通院するタイミングがあるため、その都度子どもの状態や子育てでの心配事を相談できます。

また、高度医療機関との医療連携も行い、より高度な検査や治療が必要な場合は大学病院や基幹病院への紹介も行っています。

専門の外来でアレルギーの相談も応じてくれる

子どもの疾患でよく心配されるのがアレルギー疾患です。

食べ物のアレルギーやアトピー性皮膚炎などアレルギー関連の疾患を保有する子どもは増えており、それに対応できる小児科が少ないのが現状です。

みなみ野こどもクリニックはアレルギー外来の診察が可能なので、体調不良の他にアレルギー反応が疑われるケースにも対応できます。

血液検査や皮膚テストを行い、アレルゲンが判明したら除去テストや負荷テストを繰り返し、症状の有無と経過をみていきます。

このように小児科とアレルギー外来、どちらも診てもらえると足を運びやすいでしょう。

分かりやすい説明で子どもや保護者に親しまれるクリニック

体調不良や子育ての心配事について、基本的なことから専門的なことまでを分かりやすく丁寧に説明してくれるクリニックがかかりつけの小児科としてはおすすめです。

医療に携わった経験がないと専門的な知識が少ないため、経験豊富な医師による分かりやすい説明を受けると、どのように看護すればよいのかが分かり、子どもの回復もより早くなるでしょう。

加えて、説明も子どもや保護者とコミュニケーションをとりながら進めてくれる医師であれば親しみを感じ、また利用したくなります。

みなみ野こどもクリニックの医師は自分自身も子どもを育てており、子どもや保護者とのコミュニケーションは普段から取り合っているため、親近感があります。

親しみやすさと小児科やアレルギー外来にも対応しているみなみ野こどもクリニックを、かかりつけの小児科にしてみてはいかがでしょうか。

みなみ野こどもクリニックの基本情報

アクセス・住所・診療時間

JR横浜線 八王子みなみ野駅 徒歩5分

東京都八王子市西片倉3丁目1-4 第2みなみ野クリニックセンター3F

診療時間
9:00~12:00
14:00~15:30
15:30~18:00

★:予防接種・健診
※木曜午後のみ診察は14時から
※アレルギー外来(完全予約制)についてはお問い合わせ下さい

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