無痛分娩におすすめのクリニックの選び方|メリット・デメリット・費用も解説
公開日:2024/07/30

無痛分娩といえば大半は、硬膜外鎮痛法といわれる麻酔で陣痛や下半身の痛みを軽減する方法です。 産婦さんはもちろんのこと、周囲の方々もお子さんの新しい命の誕生に希望を抱き、いろいろ考えることや悩まれることがあると思います。 その1つとして出産方法の選択があるでしょう。 ここでは、出産方法の選択肢である無痛分娩について、おすすめのクリニックの選び方や無痛分娩のメリット・デメリット、そして費用などを解説します。

監修医師:
福嶺 紀隆(新クリニック)
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1995年 東京医科大学卒業
1996年 国立横浜病院にて研修
1998年 東京医科大学霞ヶ浦病院勤務
1999年 東京医科大学産婦人科勤務
2001年 東京医科大学八王子医療センター産婦人科勤務
2004年4月 西八王子レディースクリニック開院
2006年2月 にしはちレディスクリニックに改名
2015年6月 新クリニックに改名、住所移転
1996年 国立横浜病院にて研修
1998年 東京医科大学霞ヶ浦病院勤務
1999年 東京医科大学産婦人科勤務
2001年 東京医科大学八王子医療センター産婦人科勤務
2004年4月 西八王子レディースクリニック開院
2006年2月 にしはちレディスクリニックに改名
2015年6月 新クリニックに改名、住所移転
目次 -INDEX-
無痛分娩におすすめのクリニックの選び方
無痛分娩を希望される場合は、妊婦健診のときに医師や看護師に希望する旨を伝えてください。希望を妊娠32週より前に伝えるとしっかり説明を聞いて納得して臨むことができ、産婦さんのこれまでの病気や身体の状態を事前に把握できるため、無痛分娩をスムーズに行えるでしょう。無痛分娩を行っていないクリニックの場合は、医師から紹介を受けたり自身で探したりする必要があります。自身で探す場合は、厚生労働省や無痛分娩関係学会・団体連絡協議会(JALA)のホームページなどで無痛分娩の取り扱いがあるクリニックを検索することも可能です。
しかし、複数あるクリニックから何をポイントに選べばよいか悩む方もいるでしょう。そこで、無痛分娩におすすめのクリニックの選び方について、3つのポイントを紹介します。
無痛分娩の経験が豊富なクリニックを選ぶ
無痛分娩の経験が豊富なクリニックを選ぶことは、重要なポイントの一つです。産婦さんは一人ひとり身体の状態などが異なるため、経験豊富であれば適応できる症例が多く、高度な知識と技術を持った医師による安全性の高い対応が期待できます。
クリニックの分娩実績は厚生労働省も参考として情報公開を推進しているため、ホームページを確認したり直接問い合わせてみたりすると情報を得やすいでしょう。
麻酔科専門の医師が行ってくれるクリニックを選ぶ
産科クリニックでは無痛分娩以外にも帝王切開などに麻酔を使用しますが、必ずしも麻酔科専門の医師が担当しているわけではありません。大規模病院などでは産科の医師以外に麻酔科専門の医師がいるのが一般的ですが、産科クリニックでは産科の医師自身で麻酔を行っている場合があります。産科の医師も、安全性の高い診療のために無痛分娩の知識の習得と技術の向上に努めていますし、産科の医師が麻酔を行っても問題はありません。しかし、麻酔科専門の医師がいることで、痛みを軽くする専門的な高いスキルと麻酔による万が一の有事に専門的な対処が行えます。より安全性を高められるでしょう。
麻酔科専門の医師がいる場合、産科の医師は分娩を、麻酔科専門の医師は麻酔を担当する分業体制がとられます。分業体制では、しっかり連携を取りながらそれぞれの専門業務に集中できます。
24時間対応してくれるクリニックを選ぶ
無痛分娩は、計画分娩(誘発分娩)で行うクリニックも少なくありません。なぜなら、24時間無痛分娩に対応できる体制が整っていないため、限られた曜日や時間帯で計画分娩(誘発分娩)を行う必要があるからです。いつ陣痛がはじまっても安全性の高い無痛分娩を受けられるよう、24時間対応してくれるクリニックの選択をおすすめします。
無痛分娩のメリット
無痛分娩の大きなメリットは、やはり痛みが軽くなることでしょう。痛みが軽くなるメリットも含めて無痛分娩のメリットを紹介します。出産時の痛みが軽い
無痛分娩の大きなメリットは、下半身の痛みが軽いことです。無痛分娩でも分娩時には自分でいきむ必要があるため、ほとんどの場合わずかに痛みを感じる程度に麻酔を調整します。しかし、痛みの感じ方は人それぞれなのでまったく痛くなかったと感じる方もいます。無痛分娩は心臓や肺に心配がある方・妊娠高血圧症などの合併症がある方・体力のない方・高齢産婦さんに特におすすめです。痛みが軽いので体に余計な負荷をかけずに分娩を進められます。
分娩に対する恐怖感は痛みによるものが大きい傾向にあるため、無痛分娩を選択し分娩によるストレスを軽減させられることは、産婦さんにとってメリットといえるでしょう。
出産時の体力の消耗が少ない
出産は、多くの体力を消耗します。下半身の痛みに長時間耐えるだけでも体力が必要です。しかし、無痛分娩は痛みが軽くなるので無駄な力が入らず体力の消耗が少なくなり、産後のための体力温存につながります。産後の回復が早い
体力の消耗が少なく産後の体力温存ができるため、回復が早いこともメリットの1つです。産婦さんの会陰は赤ちゃんが通るため伸縮します。痛みが強いと無駄な力が入り大きく裂傷する場合がありますが、無痛分娩は無駄な力が入りにくいため裂傷も軽減されやすいです。そのため回復が早まり、退院後の新しい日常生活もスムーズに始めやすいでしょう。
赤ちゃんへの影響が少ない
無痛分娩の大半は硬膜外鎮痛法ですが、その麻酔は母体神経の痛みに効いているため赤ちゃんへの影響が少ないといわれています。子宮が開いてから赤ちゃん誕生までの時間は多少長くなりますが、これも赤ちゃんへの影響は少ないとされています。硬膜外鎮痛法で生まれた赤ちゃんについてはこれまでいろいろな研究がされており、時間が経って現れる影響(19歳までの学習障害)の研究では、赤ちゃんへの影響が少なかったと報告されています。
なお、万一帝王切開に切り替える必要がある場合も、すでに麻酔が効いているためスムーズに対応することが可能です。
無痛分娩のデメリットや副作用
無痛分娩は痛みが軽くなるというメリットが注目されますが、一方でデメリットや副作用もあります。デメリットや副作用の対策は各クリニックでとられていますが、きちんと理解したうえで選択するかどうか判断しましょう。判断に迷う場合は遠慮なく医師に相談してください。ここからはそれぞれのデメリットと副作用を詳しく解説します。
血圧の低下による吐き気・嘔吐
背骨の神経に麻酔をかけることで、血管が拡張し血圧が下がるケースがあります。血圧の低下が大きい場合、稀に気分が悪くなり吐き気や嘔吐が起こることがありますが、点滴などの治療で大半は回復することが可能です。神経麻痺が起こる可能性
無痛分娩は、神経麻痺が起こる可能性があります。無痛分娩の硬膜外鎮痛法とは、背骨のところにある硬膜外腔に直径1mm程度の細くてやわらかい管を入れ、麻酔を注入する方法です。そのため、背骨の神経の近くにある足の運動や感覚の神経・尿意の感覚や排尿する神経に副作用が起こる可能性があります。その副作用は、足の感覚が鈍くなる・足に力が入りにくくなる・尿意が鈍くなる・排尿がうまくできないなどです。また、長時間同じ体勢になるため、末梢神経圧迫による麻痺が起こるケースがあります。完治するのに数日かかる場合が一般的ですが、稀に数ヵ月や長い場合は何年も完治しない場合もあります。
しかし、予防としてときどき身体の体勢を変えることで効果が期待できるといわれています。
床ずれ(褥瘡)になる可能性
同じ体勢を2時間以上続けているとお尻やかかとが自分の体重で圧迫され、床ずれ(褥瘡)を起こす可能性があります。床ずれ(褥瘡)は皮膚細胞に血管が酸素を供給できずに発生する症状ですが、寝返りをしたり、ときどき体勢を変えたりすることで予防できるとされています。
無痛分娩の費用はどのくらい?
無痛分娩を検討するポイントとして、費用も気になるところでしょう。無痛分娩は公的医療保険(健康保険や共済など)の対象ではないため、自由診療となります。無痛分娩は、正常分娩の費用に無痛分娩の費用を追加したものが実際の費用となります。無痛分娩の費用総額は、600,000〜750,000円(税込)程です。この金額はクリニックによって幅があり、無痛分娩を追加料金なしで行っているクリニックもあります。
しかし、公的制度として出産育児一時金を受けると1児につき500,000円が支給されます。実際の自己負担費用額は、分娩費用から500,000円を引いた金額です。(2024年7月時点)クリニックによっては出産費用総額が平均より高くなるケースがあるので、事前にホームページなどで確認するとよいでしょう。また、出産育児一時金の詳細についても事前に確認しておきましょう。
無痛分娩なら新クリニックにご相談を
無痛分娩を検討されている方は、新クリニックに相談してみてはいかがでしょうか。
新クリニックの特徴を紹介します。
無痛分娩の経験が豊富なクリニック
新クリニックは、無痛分娩の経験が豊富なクリニックです。産婦さんの痛みや不安を取り除くため、安全性を重視した硬膜外鎮痛法による無痛分娩を推奨しています。 そのため、来院される産婦さんの9割以上の方が無痛分娩を選択されているそうです。この豊富な経験が、新クリニックの知識や技術の向上につながっているポイントともいえるでしょう。産婦さんも安心して臨みやすいのではないでしょうか。麻酔科専門の医師が麻酔を担当
新クリニックでは、麻酔科専門の医師が麻酔を担当しています。無痛分娩は、産婦さんが麻酔により低血圧になるリスクもあるので、専門の医師が担当することは安心感につながるのではないでしょうか。
麻酔科専門の医師が在籍していないクリニックも少なくないなか、産科の医師と麻酔科専門の医師がしっかりコミュニケーションをとり分娩に取り組めるのは、新クリニックの特徴の一つでしょう。
24時間いつでも無痛分娩に対応
新クリニックでは、初産婦の方は自然に陣痛がはじまるのを待ち、痛みの進み具合で無痛分娩に入ります。経産婦の方は、入院したらすぐに無痛分娩に入ります。経産婦の方は出産までの時間が早いため、計画分娩を推奨されています。また、はじめは無痛分娩を希望されていない方でも途中から無痛分娩にすることも可能だそうです。 陣痛は、どのタイミングでどのように始まるかわかりません。予定外のことが起こることもあるでしょう。しかし、新クリニックはどのような場合でも安全性の高い無痛分娩が受けられるように、24時間いつでも無痛分娩に対応できる体制が整っています。 これは、産婦さんにとって不安を軽減しリラックスして分娩に臨める、新クリニックの魅力といえるのではないでしょうか。 無痛分娩をご希望されている方は、豊富な経験と高度な技術で安全性の高い無痛分娩を提供している新クリニックに相談してみてはいかがでしょうか。新クリニックの基本情報
アクセス・住所・診療時間・費用・治療回数・治療期間
バス:野球場前 下車 徒歩すぐ バス:富士森公園 下車 徒歩5分 JR中央線 西八王子駅 徒歩15分 JR各線 八王子駅 車で6分 JR各線 立川駅 車で30分
| 診察時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
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| 9:00~12:00 | ● | ● | ● | - | ● | ● | - | - |
| 15:00〜18:00 | ● | ● | - | - | ● | ▲ | - | - |
※休診日:木・日・祝日 【費用(税込)】
無痛分娩:600,000円
【回数】1回
【期間】入院5日間
参考文献


