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メンズのシミ取り治療法は?原因や効果を解説

 公開日:2024/01/22
シミ取り メンズ

シミの悩みというと女性の悩みと考える方もいますが、実はメンズでもシミの悩みを抱えている方は少なくありません。

原因としては、近年の男性の美意識が変化していることや、シミによる見た目の印象が挙げられるでしょう。

シミに悩む男性はシミ取り治療がおすすめです。とはいえ、メンズのシミ取り治療法は本当に効果があるのか疑問に思う方もいるでしょう。

本記事では、メンズのシミ取り治療法に効果があるのかどうかご紹介します。また、メンズのシミの原因や、シミ取り治療にどのような効果があるのかも見てみましょう。

金 仁星

監修医師
金 仁星(医師)

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大阪大学医学部卒業後、地元の病院で臨床研修修了。その後、医療法人 友広会の理事に就任、同法人のAGAメディカルクリニックで勤務。
化粧品検定2級、英語発音指導士® 所有

メンズのシミ取り治療法は効果ある?

鏡を見る男性
結論からいえば、メンズのシミ取り治療法には効果があるといえるでしょう。
後で詳しく解説しますが、メンズのシミ取り治療法には、シミ取りレーザー・光治療・内服薬などさまざまな治療法があります。
シミにはさまざまな種類があり、シミに合わせた治療が必要です。医師がシミの種類に合わせて治療法を提案してくれるため、シミを改善するのに役立つでしょう。
市販の薬やサプリメントでは何年もかかる場合がありますが、レーザー治療や光治療などシミにピンポイントでアプローチできるため、時間の節約にもなります。
シミ取り治療を行っているクリニックや皮膚科は皮膚の専門家です。シミ取り治療だけでなく、シミ対策やアフタフォローもしっかり行ってくれるメリットもあります。

メンズのシミの種類は?

悩む男性
ひと口にメンズのシミといってもさまざまな種類があります。具体的には、次のような種類が挙げられるでしょう。

  • 老人性色素斑
  • 炎症後色素沈着
  • 肝斑
  • そばかす
  • 脂漏性角化症

それぞれのメンズのシミの特徴を解説します。

老人性色素斑

老人性色素斑は、名前が示すとおり、加齢とともにできやすいシミです。日光性色素斑とも呼ばれ、日光の紫外線が大きな原因でできると考えられています。
紫外線により表皮基底層の角化細胞が遺伝子異常を起こすため発症し、40歳以降に出現するケースが多いでしょう。
大きさは数mm〜数cmのものまでさまざまです。色は、薄茶色や茶色で、清浄な肌との境目がはっきりしている特徴もあります。

炎症後色素沈着

炎症後色素沈着は、皮膚にやけどや外傷などのダメージを受けたあと、強い炎症が起きた部位に灰褐色・茶褐色・紫褐色のシミができた状態です。
通常の肌は、1〜2か月程度で新陳代謝(ターンオーバー)が行われているため、色素沈着は目立ちにくくなります。しかしながら、炎症後色素沈着は新陳代謝のスピードが間に合わない状態です。
色素沈着の原因や患者さんの肌の状態によりますが、慢性的に色素沈着が残るケースや、色素沈着が消えるまでに数週間~数年の長期に及ぶ場合があります。

肝斑

肝斑は女性ホルモンの乱れが原因で発生するシミで、女性の場合は、出産後などに多く見られます。男性も発症する場合があるでしょう。
両頬・顎・鼻の下などに薄茶色の色素斑が見られるのが特徴です。大抵は左右対称性があります。
また、老人性色素斑はシミの輪郭がはっきりしているのに対して、肝斑は境がはっきりせずにぼやけた形が多いのも特徴です。
肝斑はホルモンバランスの乱れ以外に、慢性的な紫外線ダメージが関係しているとも考えられています。日焼けにより悪化する可能性があるので、紫外線を避けることが大切です。

そばかす

そばかすは、顔・手・腕・背中・肩などにできる茶色の1〜4mmの斑点で、鼻と左右の頬を中心に現れるケースが多いです。
斑点が雀の卵殻に似ていることから、雀卵斑(じゃくらんはん)と呼ばれる場合もあります。発生する原因は遺伝で、白人や色白の方によく見られるシミです。
幼少期に発生するケースが多いですが、紫外線・皮膚への摩擦・ストレスなどが原因の後天的なものもあります。幼少期に発生する場合、成人までに消えることが多いです。

脂漏性角化症

脂漏性角化症は「老人性イボ」とも呼ばれ、皮膚の老化現象により発生する、褐色から黒色の良性腫瘍です。40代以降に現れることが多く、加齢とともに増えます。
顔・頭部・首筋・手足など体のどこにでも生じ、数mmから2、3cm程度の大きさの場合が多いでしょう。皮膚が少し盛り上がった状態になっているのも特徴です。
発症する原因ははっきり分かっていませんが、遺伝的な要因や紫外線の影響が原因と考えられています。良性腫瘍のため、放置していても問題はありません。

メンズのシミの原因

顔 毛穴
メンズのシミの原因はさまざまですが、プラスミンと呼ばれる抗炎症物質が多いことが挙げられます。プラスミンが多い肌ではシミができやすいからです。
また、男性は女性よりもシミができやすいといわれています。その理由としては、皮膚分泌量が多い・角質層が厚い・日焼け対策をしていないことなどが挙げられるでしょう。
また、男性の場合はヒゲ剃りにより皮膚が刺激にさらされたり、スキンケアをしていないために肌が乾燥してバリア機能が低下しているケースが多く見受けられます。
炎症性物質のプラスミンが活性化するので、女性の肌よりも炎症が起きやすく、シミになりやすい状態といえるでしょう。
メンズのシミは女性のシミよりも根が深く、肌の奥までシミが延びているのも特徴です。そのため、メンズのシミの方が濃く見える傾向があります。

メンズのシミ取り治療法

カウンセリング
メンズのシミ取り治療法にはいくつかの方法があります。具体的には次のような方法が挙げられるでしょう。

  • シミ取りレーザー
  • 光治療
  • ピーリング
  • トラネキサム酸などの内服薬
  • クリームなどの外用薬

それぞれの治療法の特徴についてご紹介します。

シミ取りレーザー

シミ取りレーザーは、レーザー光線によりシミの原因であるメラニン色素を破壊し、シミを消す治療方法です。シミに直接アプローチできるメリットがあります。
レーザーの光は茶色や赤色のみに反応し、異常細胞だけに照射できるため、健康な皮膚細胞を傷つける心配はありません。
レーザーを照射するとメラニン色素が分解され、皮膚に吸収されるか、肌の表面に浮かび上がってかさぶたとして剥がれ落ちる流れです。
シミ取りレーザーにはいくつか種類があり、代表的なものにQスイッチヤグ(YAG)レーザー・レーザートーニングピコレーザーがあります。
シミの種類に合わせて機器を選択するのが大切です。シミ取りレーザーは目立つシミがある方や、少ない回数でシミ取りの効果を得たい方におすすめできます。

光治療

光治療はレーザーではなく、複数の波長の光を肌に照射し、メラニン色素を破壊することによりシミを改善する治療方法です。
レーザーと比較すると、幅広い範囲に光を照射するため、広範囲のシミにアプローチできるメリットがあります。
また、レーザーよりも威力が穏やかなため、照射後の炎症や色素沈着などが起きる可能性が低いこともメリットです。ダウンタイムの期間も短いでしょう。
光治療で使用される機器には、フォトシルク・フォトフェイシャル・フォトRFなどがあります。対応できるシミの種類に違いがある点に注意しましょう。
光治療は、広範囲にシミが広がっている方や、シミが浅い方におすすめの治療方法です。

ピーリング

ピーリングは、ジェルやクリームなどの美容液を使用しながら肌の古い角質を柔らかくして除去する治療方法です。
シミの原因となるメラニン色素を剝がすのに役立つほか、美容液に含まれる成分が過剰なメラニン色素の生成を防ぐため、美白ケアにもつながります。
ピーリングシミ治療だけでなく、毛穴を目立たないようにしたり、ニキビ対策をしたりするのにも役立つ治療方法です。
ケミカルピーリングでは、AHA(アルファハイドロキノン酸)・BHA(ベータヒドロキシ酸)・TCA(トリクロロ酢酸)・フェノールなどが用いられます。
ピーリングはシミだけでなく、くすみ・小じわ・ニキビなど幅広い悩みを持つ方におすすめの治療方法です。

トラネキサム酸などの内服薬

薬
メンズのシミ取り治療法には、トラネキサム酸などの内服薬もあります。ほかにも、シナール・ハイチオール・ユベラなどの内服薬が挙げられるでしょう。
トラネキサム酸は、プラスミンと呼ばれるタンパク質の生成を抑える働きを持つ有効成分です。プラスミンはメラニン色素を作るメラノサイトを活発化する働きがあります。
トラネキサム酸には「抗プラスミン作用」と呼ばれる働きがあり、プラスミンが過剰に生成されるのを防ぎ、メラノサイトの活性化を抑制するのも特徴です。
トラネキサム酸の内服薬は皮膚科などで処方してもらえるほか、ドラッグストアや薬局でもトラネキサム酸が配合された市販薬が販売されています。
トラネキサム酸はシミや肝斑などで悩む方だけでなく、炎症後色素沈着の改善をしたいと考えている方にもおすすめです。

クリームなどの外用薬

塗り薬
シミ治療法としては、クリームなどの外用薬もあります。おもな外用薬としては、トレチノインハイドロキノンなどがあります。
トレチノインには新陳代謝を促し、肌のターンオーバーを促進する効果があり、ハイドロキノンメラニン色素の生成を抑える効果がある外用薬です。
シミが気になる部分に外用薬を塗布して使用します。顔全体に塗布すると色素が抜けてしまうため、シミができている部分のみに使用しましょう。
外用薬は内服薬と異なり、ピンポイントで成分をシミが気になる部分に届けられるメリットがあります。
皮膚科でシミ治療を行う際には、内服薬と外用薬を併用するケースが多いでしょう。内側と外側からケアすることにより、より高い効果を期待できます。

メンズのシミ取りの効果・メリット

顔を触る男性
メンズのシミ取り治療を行えば、さまざまな効果やメリットがあります。具体的には次のようなメリットが挙げられるでしょう。

  • 若々しい印象を与えられる
  • 清潔感がでる
  • レーザー治療で毛穴が引き締まることも

メンズのシミ取り治療のメリットを一つずつ詳しく解説します。

若々しい印象を与えられる

オッケーサインの男性
メンズのシミ取り治療を行うメリットの一つには、若々しい印象を与えられることがあります。メンズの場合、女性よりシミが濃く見える場合が多いでしょう。

お肌にシミがあるとどうしても暗く見えたり、老けて見えてしまったりするものです。シミ取り治療によりシミがなくなれば、肌がトーンアップするため、若々しい印象を与えられます。

清潔感がでる

シミ取り治療の別のメリットとしては、清潔感がでることも挙げられるでしょう。シミが目立つ顔は、周りの方から不潔に見られる可能性があります。

男性の場合は化粧でシミを隠すのは難しいため、余計に清潔感に差が出てしまう部分といえるでしょう。シミ治療により清潔感もアップできます。

レーザー治療で毛穴が引き締まることも

男性の顔表面
シミ治療の別のメリットとしては、レーザー治療なら毛穴の引き締め効果も期待できる点です。レーザー治療は、通常ピンポイントでシミにレーザーを照射します。

レーザー治療は肌のメラニン色素を減少させるだけでなく、皮膚深部でコラーゲンの生成を促せるでしょう。そのため、皮膚が再生して毛穴の引き締めにもつながります。

シミ対策には日頃のセルフケアが大切

洗顔する男性
メンズのシミ取り治療法について解説してきましたが、新たなシミができにくくするためには日頃のセルフケアも欠かせません。

とくに男性は女性よりも普段の生活でシミ対策を怠ってしまう傾向があり、シミができやすいからです。

セルフケアを行えば、シミのないきれいな肌を維持しやすくなります。また、シミ以外の肌トラブルを防ぐのにも役立つでしょう。

具体的なシミ対策としては、次のような方法が挙げられます。

  • 紫外線対策を使用する
  • 化粧水・乳液を使ってスキンケアをする
  • 生活習慣を改善する

男性も日頃から紫外線対策を行うのは大切です。具体的には、日焼け止めを使ったり、日傘を使ったりして紫外線対策を行いましょう。

また、化粧水・乳液などを使ってスキンケアをするのも必須です。肌が乾燥するとターンオーバーが乱れてシミの原因になるでしょう。

また、シミを予防するためには、生活習慣も大切な要素になります。バランスのとれた食事・十分な睡眠などにより、体の内側から健康を保つことが大切です。

シミ取り治療を行ったあとも、セルフケアの仕方により治療の効果が得られなかったり、シミが増えたりするケースもあります。正しいセルフケアを行いましょう。

編集部まとめ

下を見ながら頬を触る男性
本記事では、メンズのシミ取り治療法に効果があるのかどうか紹介しました。シミ取り治療法には効果があり、短期間でシミ改善が期待できます。

メンズのシミの原因には、皮膚分泌量が多い・角質層が厚い・日焼け対策をしていないことなどが挙げられるでしょう。

しかしながら、シミ取り治療を行えば、若々しい印象を与えられる・清潔感がでる・レーザー治療で毛穴が引きしまるなどの効果があります。

シミ取り治療では、シミの種類に合わせた治療を行うことが大切です。ぜひ、専門のクリニックを受診してどのような治療法が適切か相談してみてください。

この記事の監修医師