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白内障の症状は?白内障手術の特徴や眼内レンズの種類なども紹介します

 更新日:2024/06/12
白内障の症状は?

白内障は、加齢によって発症率が増加し、50代以降に発症しやすいといわれています。罹患する方も多い身近な病気の一つである白内障ですが、症状や手術について具体的には知らない方も多いのではないでしょうか。

この記事では白内障の症状を始め、手術の流れや眼内レンズの種類、眼科の選び方まで解説します。

白内障の心配がある方や、白内障の手術を検討している方はぜひ参考にしてください。

永堀 通男

監修医師
永堀 通男(医療法人社団翔風会 町田ながほり眼科)

プロフィールをもっと見る
東海大学医学部を卒業後、東海大学病院眼科入局。平塚市民病院、東海大学八王子病院にて眼科医長を務めたのち、2009年、町田ながほり眼科を開業。日本眼科学会、日本眼科手術学会、日本白内障屈折矯正手術学会、日本網膜硝子学会所属。

白内障の症状

白内障の症状
白内障は、加齢などさまざまな原因で目の中にある水晶体が濁る病気です。水晶体が濁ると光が網膜までうまく届かなくなり、さまざまな症状が現れます。
それぞれの症状について詳しく解説します。

視力の低下

白内障を発症すると現れる症状の一つに、視力低下があります。眼鏡やコンタクトレンズを使っている方は度数が合わなくなったり、ものが見えにくくなったりします。白内障が進むと水晶体の濁りがさらに濃くなり、さらに視力の低下も進んでいくのが特徴です。
しかし、患者さんによっては「老眼が進んだ」と感じる程度の方もいます。
いずれにしても、急にものが見えづらくなったら早めに眼科を受診しましょう。

視界が暗くなる

白内障で視界が暗くなるのは、濁った水晶体が光の侵入を妨げるからです。
暗い所が見えにくくなった患者さんは、紺色や茶色など暗い色の判別が難しくなるケースもあります。
また、目に入る光の量を調節するのは瞳孔です。白内障で視界が暗くなるのは、瞳孔の暗い所で開き、明るい所で縮む性質も関連しています。

目がかすむ

白内障になると、視界が白っぽくかすんで見えるようになります。
視界が白くなる原因は視力が下がるのと同じで、水晶体が濁るためです。濁った水晶体は入ってきた光を水晶体の中で散乱させます。
目のかすみを始め、白内障による目の症状は眼鏡などでは改善できません。日常生活や車の運転に支障が出たら手術を検討しましょう。

光がまぶしく感じる

光をまぶしく感じる症状も白内障ではよく見られます。濁った水晶体は光を曲げやすく、網膜のさまざまな場所に光が届いてしまうからです。
まぶしさに悩んでいる方には、サングラスの活用をおすすめします。

片目で見ると物が二重に見える

白内障が進行すると、片目だけで物を見ても二重、三重に見えることがあります。
「単眼複視」と呼ばれる症状ですが、白内障のほか、乱視や斜視、脳や神経の異常でもよく見られる症状です。
早めに医療機関を受診して原因を突き止め、適切な処置をしましょう。

白内障の原因

白内障の原因
白内障は先天性のものやぶどう膜炎、外傷、薬剤、放射線、アトピー性皮膚炎、ほかの眼疾患の合併症など、さまざまな原因で発症します。しかし、ほとんどは加齢によるものです。
加齢によって、水晶体を構成するタンパク質に異常が生じて水晶体が濁ります。水晶体は一度濁ると、透明な状態に戻ることはありません。
患者数は年齢が高くなるほど多くなり、80代になるとほぼ100%の方が罹患しています。早いと40代で発症するケースもあります。

白内障の手術の特徴

白内障の手術の特徴
白内障の症状が進むと、手術で治療するのが一般的です。
白内障の手術は安全性・成功率ともに高く、短時間で終わります。白内障手術の流れや手術の方法などについて解説します。

濁った水晶体を取り除き眼内レンズを挿入

白内障の手術は年々進歩し、角膜に小さい傷を作る程度で、短い時間で終わるようになりました。
術前処置が終わって麻酔が効いたら、角膜をメスで2.5mm程度切開し、濁った水晶体を超音波で砕いて嚢の中から吸い出します。水晶体をすべて吸い出したら嚢の中に折りたたまれた眼内レンズを挿入し、レンズが広がって嚢の中で固定されたら抗菌剤の目薬をさして終了です。
眼内レンズには、単焦点や多焦点などさまざまな種類があるため、術後の見え方を考えながら担当の医師とよく相談して決めましょう。眼内レンズの種類については、後述します。

点眼麻酔薬を使用してほとんど痛みはない

白内障の手術には局所麻酔を使います。使われる麻酔は目薬状のもので、痛みはありません。白内障手術は、術前処置も手術そのものも痛みが少ないのが特徴です。
痛みを感じやすい方や白内障の手術に対する恐怖心がある方、小さい子どもや高齢者などで手術中にじっとしていられない場合は、笑気麻酔や全身麻酔を使う方法もあるので担当の医師に相談しましょう。
白内障の手術で痛みを感じるのは、手術中より手術後です。ほとんどは手術当日に治る程度のものですが、手術後に激しい痛みが生じた場合は眼内炎を起こしている可能性があるので、早めに受診してください。

手術時間は10~15分程度で日帰り手術が可能

個人差がありますが、白内障の手術にかかる時間は10~15分程度で、日帰り手術(※)に対応している医院も多くあります。
白内障の手術は術後のケアが大切となり、感染症を起こしたり目に衝撃が伝わらないように術後翌日には眼帯をはずして生活ができます。日中、歩く時は保護眼鏡を使うのがおすすめです。洗髪・洗顔も術後3日間は避け、濡れタオルで拭くなどして対応してください。
飲酒や喫煙、旅行などは術後1週間、温泉や大衆浴場の利用、海外など遠方への旅行は術後1か月を過ぎるまで避けましょう。
軽い仕事や運動は、手術の翌日から可能です。汗をかく程の激しい運動は術後1週間、屋外での仕事や重労働は術後2週間を過ぎてからとなります。
(※)術前の検査、術後の経過観察が必要です。

視力の回復が見込める

白内障の手術をすると、濁った水晶体から透明な眼内レンズに入れ替わるので、低下した視力の回復が見込めます。また、白内障の手術には近視や遠視、乱視、老眼がある方の視力を改善させられるというメリットもあります。
白内障の手術で挿入する眼内レンズは、焦点が遠いものや近いものがあり、術後に希望する見え方に合わせて選べます。白内障と一緒に近視などの改善もしたい場合は、ご自身の生活状況に合わせてどのレンズにするか担当の医師とよく相談しましょう。

眼内レンズの種類

眼内レンズの種類
白内障手術に使用する眼内レンズは様々な種類がありますが、大きく2種類に分けられます。眼内レンズは寿命が長いのが特徴で、基本的には多くの方が一度入れたら生涯使い続けるため、それぞれの特徴をよく理解してから選んでください。

単焦点レンズ

単焦点レンズは焦点を1点に合わせた眼内レンズです。焦点の位置は近くのものも、遠くのものもあります。白内障手術で使うレンズの中で最も一般的で、保険適用となります。
単焦点レンズを選ぶ場合は、どの位置に焦点を合わせたいかで焦点距離を決めます。近視がある方やデスクワークをしている方には近くにピントが合うもの、正視・遠視・眼鏡などで近視を矯正してきた方には遠くにピントが合うものがおすすめです。
手術後は、ピントが近くに合う眼内レンズであれば遠くを見るための眼鏡、遠くに合う眼内レンズであれば手元用の眼鏡が必要となります。

多焦点レンズ

多焦点レンズは、2~5つの焦点を備えた眼内レンズです。近くも遠くも見やすくなるので、手術後は裸眼で過ごしたい方に適しています。
しかし、多焦点レンズは術後の視力回復に時間がかかったり、ハロー・グレアなどの合併症が出やすい、保険適用外になることが多いなどのデメリットがあります。また、緑内障・眼底の疾患・角膜に外傷の跡がある方や円錐角膜などの疾患がある方は使用できません。

白内障手術を受ける眼科の選び方は?

白内障手術を受ける眼科の選び方は?
白内障の相談や手術をする医院を選ぶ際は、以下のポイントをチェックしましょう。

  • 医師がしっかり説明やカウンセリングをしてくれる
  • 眼内レンズの種類が豊富
  • 白内障手術の経験が豊富な医師がいる
  • 検査機器・治療機器が十分に揃えられている
  • アフターケアの体制が整っている

白内障手術は、手術はもちろんのこと手術前のカウンセリングとアフターケアも大切となります。
在籍している医師の経歴や経験、検査機器・治療機器などの情報はホームページに掲載されているケースが多いので、事前に確認しておくと良いでしょう。

白内障でお悩みなら町田ながほり眼科にご相談を

町田ながほり眼科
町田ながほり眼科は白内障手術を得意としている眼科医院で、丁寧なカウンセリングと新しい機器で診察・処置・手術をされています。

主な診療内容は、白内障や緑内障、糖尿病網膜症、飛蚊症・網膜剥離、ドライアイ、加齢黄斑変性症、近視抑制治療などです。ほかにも、花粉症・片側顔面痙攣・眼瞼痙攣などの治療にも対応しています。

わずかな眼の状態の変化にも対応できる先進的な「ORA(TM) System」を導入

「ORA(TM) System」は、白内障の手術中に水晶体を除去した目の状態をリアルタイムで観察でき、より患者さんに適した眼内レンズの度数や固定位置の情報を提供する機器です。「ORA(TM) System」は強度近視の患者さんなどの白内障手術でも活用されます。

また、町田ながほり眼科は乱視情報をガイドするシステムともリンクさせることで、より精度の高い手術を可能にする「VerifEye+(TM) Technology」も導入しているのも特徴です。

白内障手術の経験が豊富で新しい機器を使いこなす眼科医による治療

町田ながほり眼科受付

町田ながほり眼科は、白内障手術を得意としています。院長は日本眼科学会眼科専門医であり日本眼科手術学会、日本内視鏡屈折矯正手術学会などにも所属している、眼のスペシャリストです。

手術はすべて日帰り(※)で行っており、院内には新しい機器を揃えて常に先進的な医療を提供されています。丁寧なカウンセリングで患者さんの希望を取り入れながら手術の必要性やメリット・デメリット、手術後の視野までしっかり説明し、アフターケアも丁寧に行うことを心がけられているそうです。
(※)術前の検査、術後の経過観察が必要です。

患者さんに寄り添い豊富な選択肢から適切なタイミングで治療を提供

町田ながほり眼科の白内障手術は、患者さんに寄り添って行うことを大切にされています。

術前のカウンセリングでは、患者さんの生活状況を聞き取りながら患者さんが快適に生活できる眼内レンズの種類や度数を決めていくといいます。患者さん一人ひとりの生活に適した視力を大切にしており、そのために豊富な選択肢を用意しています。

また、手術は患者さんにとって適切なタイミングで行えるように、患者さんと相談しながら決定するといいます。無理に手術を進めるのではなく、一人ひとりに寄り添った治療を提供されています。

白内障は生活に大きな影響を与えますが、眼の手術にはなかなか踏み出せない方もいるかもしれません。一人ひとりに適した治療を提供してくれる町田ながほり眼科なら、安心して相談できるのではないでしょうか。

町田ながほり眼科の基本情報

アクセス・住所・診療時間・料金・治療期間・治療回数

JR横浜線「町田駅」北口より徒歩2分

東京都町田市原町田4-2-2メディカルスペース町田5F

診療時間
9:30~12:30
15:00〜17:00

※再診・再初診は予約制

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