目次 -INDEX-

  1. Medical DOC TOP
  2. ドクターインタビュー
  3. 「歯科医院に通えない」患者にも、リスク軽減をめざす頼れる訪問歯科診療【東京中野区 医療法人社団流美会 セブンデンタルクリニック】

「歯科医院に通えない」患者にも、リスク軽減をめざす頼れる訪問歯科診療【東京中野区 医療法人社団流美会 セブンデンタルクリニック】

 公開日:2026/03/30

セブンデンタルクリニックの
訪問歯科専用LINEで相談

「歯科医院に通えない」患者にも、リスク軽減をめざす頼れる訪問歯科診療
「歯科医院に通えない」患者にも、リスク軽減をめざす頼れる訪問歯科診療

口腔内を清潔かつ健やかに保つことは、むし歯や歯周病の予防はもちろんのこと、全身の健康状態を保つためにも重要だ。しかし、高齢者や障がいのある人にとっては「定期的に歯科医院に通う」だけでなく、「毎日しっかり歯を磨く」ことが難しい場合もあるだろう。そのような人たちの口腔ケアをサポートすべく、開院以来、訪問歯科診療にも精力的に取り組んでいるのが東京都中野区の「セブンデンタルクリニック」だ。同クリニックの吉川範洋院長に、訪問歯科診療の現状と今後の展開について話を伺った。

Doctor’s Profile
吉川 範洋(よしかわ のりひろ)
医療法人社団流美会 セブンデンタルクリニック 院長

ITI国際インプラント・再生医学会認定スペシャリスト
日本摂食嚥下リハビリテーション学会所属
一般歯科診療のみならず、訪問歯科診療およびインプラント治療等の経験を積んだ後、2017年にセブンデンタルクリニックを開業。一般歯科・小児歯科はもちろんのこと幅広い技術と経験を活かした審美治療インプラント治療も信頼を得ている。また開院以来、地域医療と連携しての訪問歯科医療にも力を注いでいる。

目次 -INDEX-

「歯科医院に通えない=口腔ケアをあきらめる」としないために

先生が訪問歯科診療を始められた経緯を教えてください

もともと当院を開業する前に勤務していたクリニックでも訪問歯科医療に携わっており、高齢者や障がいのある方など定期的に歯科医院に通うことが難しい方の口腔ケアの状況や訪問歯科治療の重要性を実感していました。ですから2017年に開業する際にも、院内診療と並行して訪問歯科治療にも取り組みたいと思っていました。
現在は高齢者施設や障がい者施設、そして高齢になられて通院が難しい方のご自宅に訪問して、口腔ケアはもちろん、患者さんの状態に合わせた歯科治療も行っています。

「歯科医院に通えない=口腔ケアをあきらめる」としないために

実際に、訪問先の患者さんのお口はどのような状態が多いのでしょうか?

初めてお伺いした施設や患者さんのご自宅で状態を確認させていただくと、口腔内細菌が増加しているケースがほとんどですね。やはり診察する方は、ご自身で毎日歯磨きができる方ばかりではありませんので、施設であれば職員の方々、自宅であれば一緒にお住まいのご家族がケアを行っているケースも少なくありません。
その場合、どうしてもケアしきれない部分が出てきますので、歯科医師や歯科衛生士がお伺いして定期的にお口の中を清潔にしつつ、状態を確認する機会を設けることが大切だと感じています。

ケアが行き届かない状況が続くと、どんなトラブルが起こると考えられますか?

まず、口腔内を清潔に保つことができない状態が続くと、細菌数が増加し、むし歯や歯周病のリスクが高まることになります。それによって歯が痛い、歯がグラグラするとなれば、毎日の食事が摂れない・摂りにくい状態となります。その結果、全身の健康状態にも影響が出ることも考えられます。
また、口腔内細菌が増殖すると、口腔内のトラブルだけでなく誤嚥性肺炎の発症リスク上昇を引き起こします。さらに心臓病や脳梗塞、認知症など、生命やその後の生活の質に影響する疾患につながる恐れがあることも現在指摘されています。

訪問診療では口腔ケアだけでなく、「嚥下」のチェックもされていると伺いました

そうですね。口腔内のケアだけでなく、食べ物を飲み込む「嚥下」の状態を確認し、食事の形態や介助に関する提案を行うことも、訪問歯科診察を行ううえで重要な任務だと思っています。
当院では訪問診療時の嚥下内視鏡検査(VE)にも対応しており、検査結果から「より安全に食べられる」食事形態を判断し、提案しています。ぜひこうした検査を受けることで食事中のむせ返りや咳込み、さらには命にも関わる恐れがある誤嚥性肺炎の発症予防につなげていただければと思っています。

「歯科医院に通えない=口腔ケアをあきらめる」としないために

施設内や患者さんのご自宅でケアだけでなく治療や検査も受けられるのですね

もちろんです! 確かに訪問診療は口腔内を清潔に健やかに保つためのサポートを行うことが中心になりますが、当院はそれにプラスしてむし歯や歯周病に対する外科治療、入れ歯等の調整、インプラントの状態確認やケア、そして嚥下状態の検査まで、専門知識・技術を有する医師がその場で幅広く対応しています。
それは当院の訪問診療の“強み”だと思っていますし、実際、訪問治療にお伺いしている施設やお宅でも「ここまで診てもらえるなんて……」と驚かれることも多いんですよ。

患者の家族、施設の職員との「連携」が何よりも大切

患者の家族、施設の職員との「連携」が何よりも大切

実際の訪問歯科診療の流れを教えてください

まず、最初に診察に訪れた際に患者さんの口腔内の状態を確認したうえで、歯の痛み、入れ歯の不具合などの主訴があれば治療を行います。そうでなければ基本的に歯科衛生士が歯石やプラークの除去などの口腔内の洗浄・クリーニングを行います。
また、既往症や服薬内容なども確認したうえで今後の治療計画を立て、ご家族や施設スタッフに説明したうえで治療に取り掛かります。
訪問歯科診療ではご本人とのコミュニケーション、信頼関係という点が重要になります。例えば、ご本人が痛がっていないもしくは小さい虫歯など、治療の緊急性のない虫歯については適切な時期を判断して治療を行います。疾患があるからといってすぐに治療に取り掛かるわけではなく、コミュニケーションを重ねて信頼関係を築いてから治療に入ることが多い点は、クリニックでの診療と大きく異なる部分になりますね。

診察可能な範囲、そして診察費はどのくらいでしょうか?

訪問診察にお伺いできるのは、当院から半径16kmの範囲内となります。当院では板橋区や渋谷区内にある施設にも訪問しておりますので、中野区外にお住まいの方や施設の方もまずはお気軽にお問い合わせいただければと思います。
また、診療費も一般的には健康保険や介護保険の適用となりますので、自己負担は1割~3割となり、出張料金といった追加料金はありません。
ただし、インプラントの調整など、一部全額自己負担となる治療もあります。

訪問診療を行ううえで、先生が大切にしていることを教えてください

口腔内を確認して「軽度の外科的治療を行う必要がある」となった場合、その方の既往症や服薬内容も確認したうえで、「麻酔を使った治療は可能か」「どの範囲まで治療を行うか」という部分を検証し、治療計画を立てる必要があります。
そのため、患者さん本人はもちろん、ご家族や施設スタッフ、かかりつけ医など関わるすべての方と連携し、コミュニケーションを重ねることが大切です。そのためにも、まずは一つひとつの説明を丁寧に行い、信頼関係を築くことを心がけています。

寝たきりの方、障がいをお持ちの方の治療で気を付けていることは何でしょうか?

実際に診察を行う患者さんのなかには、口腔ケア自体を嫌がったり、「知らない人」からの診察やケアに抵抗を示したりするケースも少なくありません。そのため、まずは健診を重ねるなかで、早く担当医師にも診察・ケアにも慣れていただけるよう心を配っています。
当院には複数の歯科医師・歯科衛生士が在籍していますが、いろいろな人が出入りするのではなく、なるべく同じスタッフが担当して信頼関係を築き、患者さんに寄り添っていければと考えています。

嚥下内視鏡検査(VE)は、どんな方におすすめの検査ですか?

食べ物を「飲み込む」ためには、口の周囲の筋肉、さらに舌、首付近の筋肉などを使い、食べ物や飲み物を食道まで送る力が必要となります。しかし、年齢を重ねるにつれてそうした嚥下機能が衰えてくると、食べ物がうまく飲み込めなくなってきます。途中で「むせる」、もしくは「咳込む」「硬い食べ物を敬遠するようになる」といった変化が見られます。
もし食事中にむせたり、咳込んだりする回数が増えたと感じたら、ぜひ嚥下内視鏡検査の受診を検討してください。それによって状態に合わせた食事形態・内容のご提案もできますので、誤嚥性肺炎のリスクの軽減、そして日々介護をする方の安心にもつながるはずです。

患者の家族、施設の職員との「連携」が何よりも大切

患者のQOL向上、介護する方の負担軽減につなげていく

患者のQOL向上、介護する方の負担軽減につなげていく

訪問診療を続けるなかで、ご家族や施設職員の意識に変化は見られますか?

そうですね。やはり患者さんがご自身で歯ブラシを使えない、うがいすることすら難しいという方もいらっしゃいますし、施設職員の方々は業務が山積みで、その重要性を理解しつつも口腔内ケアに充分な時間をかけられないケースも少なくありません。
そんななかで、私たちが専門的なケアを行うことで安心感を持っていただけるようですね。また、逆に「こんなときはどうやってケアしたらいいですか?」と質問されることも多く、より効率的で質のよいケアをするために意欲的に取り組もうとされているのを感じます。

施設職員の方々に向けた、「口腔ケア」に関する講習もされているそうですね?

先にお伝えしたように、特に施設で働く方々は非常に忙しく、口腔内ケアに充分な時間をかけられないケースが少なくありません。そのため、私たちが施設にお伺いした際に講習会を開催し、「短時間で効率的にケアできる方法」をレクチャーしています。
また、施設に新しい職員の方が入職されたときなどに、依頼を受けて講習を行うこともあります。今後も患者さんに対してだけでなく、職員の方々のサポートにも力を入れていきたいと考えています。

患者のQOL向上、介護する方の負担軽減につなげていく

ご自宅で介護をされている方に向けて、「口腔ケア」のポイントを教えてください

訪問診療で患者さんのご自宅にお伺いした際に、普段使われている歯ブラシなどのケアアイテムを拝見すると、「何カ月も同じブラシを使い続けている」というケースが少なくありません。
歯ブラシなどのアイテムは、少なくとも1~2カ月で交換してください。また、ケアをする際には、「歯」を清潔にするというよりは、「歯の根元」を清潔にすることが重要なんです。そして、「歯ぐきに腫れや出血がないか」「歯のぐらつきがないか」「食事のときにむせたり咳込んだりすることがないか」といったことをしっかり「観察」し、少しでも気になること・変化があれば、医師にお伝えいただくことも大切なポイントだと思います。

ありがとうございました。それでは最後に読者へのメッセージをお願いします

「歯が痛い」「歯がグラグラする」「入れ歯が合わない……」
このような口腔内のトラブルがある場合はもちろん、自分たちだけでは口腔ケアが十分にできていないことに不安を感じているなら、「歯科医院に通えないから」とあきめるのではなく、まずはお気軽に当院にご相談ください。
当院の訪問診療は、ご自宅・施設にいながら口腔ケアはもちろん、むし歯や歯周病の治療から入れ歯インプラントのケア・調整、そして嚥下内視鏡検査まで、専門的なケア・治療・検査を提供できる体制を整えています。
ぜひ一緒に定期的な口腔ケア管理に取り組みながら、患者さんの健康と快適な生活を支えていきましょう!

編集部まとめ

訪問歯科診療と聞くと、ケアが中心で高度な「治療」を受けるのは難しい……。そう思っている方は多いかもしれません。しかし、今回話を聞いたセブンデンタルクリニックでは、口腔ケアだけでなく、むし歯や歯周病の保険治療からインプラントトラブルなどの対応、そして嚥下内視鏡検査など、歯科医院に通うのとほぼ変わらない専門的な治療を受けることができます。また、院長先生は効率的かつ質の高いケア方法の講習にも力を注いでいました。介護者にも寄り添いながら、“一緒に”患者さんの健康とQOL向上を支えてくれる。取材を通じ、そんな「頼れる存在」の歯医者さんといった印象を受けました。

医療法人社団流美会 セブンデンタルクリニック

医院名

医療法人社団流美会 セブンデンタルクリニック

診療内容

訪問歯科診療 一般歯科 歯周病治療 など

所在地

東京都中野区弥生町3-9-20
MOA SHIRAKAWA 2F

アクセス

東京メトロ丸ノ内線「中野新橋」駅より徒歩9分
都営地下鉄大江戸線「西新宿5丁目」駅より徒歩10分

この記事の監修歯科医師