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小児歯科、矯正から親知らず抜歯、インプラントまで幅広い治療でご家族のお口をサポート【大阪市西区 西長堀よつば歯科】

 公開日:2025/08/29
小児歯科、矯正から親知らず抜歯、インプラントまで幅広い治療でご家族のお口をサポート 小児歯科、矯正から親知らず抜歯、インプラントまで幅広い治療でご家族のお口をサポート

地域に根差した歯医者さんに求められるものとは何だろうか。歯科医師側の要件としては、地域との近しい関係により、それぞれの住民の口腔状態を把握していること。地域住民にとっては、些細なことでも気軽に診てもらえる通いやすい雰囲気などが挙げられるだろう。 大阪市西区の「西長堀よつば歯科」は、親子で通えるアットホームな歯科医療の提供に加え、口腔外科やインプラント矯正歯科審美治療、リップアートメイクなど、専門分野にも幅広く対応。「患者ファースト」の姿勢で、地域への納得のいく治療提供を目指している。同院の小林信博院長にいろいろ話を伺った。

Doctor’s Profile 小林信博(こばやし のぶひろ) 西長堀よつば歯科 院長
2012年3月、朝日大学歯学部歯学科卒業。2017年3月、大阪歯科大学大学院歯学研究科(口腔外科学第一)修了。大学病院でインプラント治療を中心に臨床・教育に携わり、助教、診療主任等を勤める。2023年4月、小林歯科医院に勤務した後、2025年7月に「西長堀よつば歯科」を開院。訪問診療にも対応し、地域に根差した歯科医療の提供をめざす。 なお、開業した現在も口腔インプラント学講座の非常勤講師として後進の育成に努めている。 資格・参加学会は、(公社)日本口腔インプラント学会専門医・専修医(認定医)、(公社)日本口腔外科学会認定医(一社)日本外傷歯学会指導医・認定医、厚生労働省指定歯科医師臨床研修指導医ほか。

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放置したままだとリスクしかない「親知らず」

貴院は開院してからまだ日が浅いですが、反響はいかがですか? どんな患者さんがいらっしゃっていますか?

周辺に保育園が多いという地域柄もあるのでしょうか、子ども連れの若いお母さん層が多く来院されます。副院長(女性)が小児歯科を得意としていることも背景にあると思いますが、5~6歳のお子さんが多いですね。

放置したままだとリスクしかない「親知らず」

親子で共に診療を受ける場合が多いのですか?

親子で受ける場合もありますし、若いお母さん方の中にはリップアートメイクを受けられる方も少なくありません。 リップアートメイクとは、専用の針と色素で唇に着色し、血色感や輪郭を整える施術です。これも副院長が専門で対応しています。

貴院ではとりわけ「親知らず」の治療をおすすめしていると聞きました。親知らずを放置しているとどうなるのでしょうか?

症状が出ないこともありますが、やはり悪影響を及ぼすケースのほうが多いですね。場合によっては骨が溶けて化膿し、痛みが広がります。今ある健康な歯を残すためにも、抜くべきものは抜かなければなりません。周囲の歯に悪影響を与える歯は抜くべきだと考えます。

親知らずを抜くことにためらいがある患者さんには、どのようにお話しをするのですか?

放置することで細菌感染や周囲の歯にもむし歯のリスクがあるというように、一応教科書的な正しい治療を説明します。しかし、実際に臨床と教科書は違いますので、患者さんの意見も考慮し、その方の意向に沿った治療に進むことが多いです。

手術をためらう理由に、術後に腫れたり痛んだりして、生活や仕事に支障が出ることを心配する患者さんもいらっしゃるのではないでしょうか?

外科処置ですので、どうしても術後は腫れると思います。個人差はあるものの、術後2~3日後がいちばん腫れます。その後は徐々に収まり、1週間くらいで腫れが引いてきます。その間、痛むこともあると思いますので、痛み止めや抗生物質を処方します。 それらを説明したうえで患者さんの都合も聞き、大事な予定や旅行があるというような場合には、その日を避けて処置することが可能です。

親知らずを抜いた後のケアについて教えてください

消毒と抜糸に、原則2回の通院が必要です。どうしても多忙な患者さんには、抜糸だけという対応も可能です。ただし、その際に消毒を放置していいというわけではなく、違和感が生じたら連絡していただくようにしています。 ちなみに、抜糸までは約1週間かかります。

放置したままだとリスクしかない「親知らず」

抜糸するまでの間、患者さんのほうで留意しておくことはありますか?

長風呂や激しい運動、飲酒など、血流がよくなるような行為は避けてください。血流がよくなると患部が腫れてしまうからです。また、腫れたからと保冷剤などで冷やすのもよくありません。冷やせば確かに腫れにくくはなりますが、今度は逆に血行が悪くなり、治りも遅くなります。要するに、早く治そうと思ったら何もしないことですね。 また、口の中でブクブクするうがいもやめてください。傷口はいったん瘡蓋(かさぶた)ができてから治ります。ブクブクうがいをしたら、せっかくできた瘡蓋が剥がれてしまうのでNGです。歯磨きをする際も歯磨き粉をつけないことと、患部の周辺にブラシが当たらないよう注意が必要です。

QOLの観点なら入れ歯よりインプラント。ただし、決断は患者さん次第

QOLの観点なら入れ歯よりインプラント。ただし、決断は患者さん次第

貴院ではインプラント治療に対応しているとのこと。入れ歯とインプラントのメリットとデメリットを比べたら、やはりインプラントがおすすめですか?

全身的な病気がなく、お口のケアがしっかりできる方であれば、インプラントのほうがよいと思います。インプラントならばモノを強く噛むことができ、その力は入れ歯とは比較になりません。 僕の両親にもインプラントを何本か入れています。おすすめできないようなものならば、自分の親に施術しませんよね(笑)。

メリットの大きいインプラントですが、治療をためらう人もいると聞きます。そこにはどんな理由があるとお考えですか?

保険診療ではないので、費用がそれなりにかかることでしょうね。それと、外科的な手術になるので、親知らずの治療と同様に痛みへの不安があると思います。 治療期間も長くかかりますから、患者さんが最終的に望んでおられる結果と費用、手術の不安に対してどう折り合いをつけていくかという問題になります。また、患者さん自身が「歯」に対してどれだけ価値観を認めているかですね。

「歯」に対する価値観とはどのようなことでしょうか?

たとえば、インプラントを1本入れるのに税込みで約50万円かかります。それだけの費用をかけてでも歯を整えたいと考える人もいれば、50万円あったらブランドのバッグがほしいという人がいるかもしれません。それは価値観の問題なので、歯の機能に対してどれだけ興味があるかということですね。

貴院では、訪問診療も始められるそうですね

はい。特に高齢の患者さんの場合、今は通院できていても10年後には通院が難しくなるかもしれません。当院で診療した患者さんにはやはり責任を持ちたいので、「こちらから出かけて行って診察しましょう」ということです。 個人宅はもちろん、老人施設などへも訪問させていただこうと考えています。

患者さんにとってはうれしい対応ですね。ちなみに、多くの人が歯に対する意識を高く持つために、どうすればよいと先生は思われますか?

たとえば、髪の毛は伸びたり傷んだりすれば、その状態は見てわかります。しかし、歯は口の中ですし、普段は鏡に映してまじまじと見ないと思うのです。 歯茎は少しくらい腫れていても実感しづらいので、気づいたときには歯周病が進行しているケースが少なくありません。 ご自身の日々のケア、とくにブラッシングが一番大事なのですが、自分だけではできているかどうかわかりづらいものです。ですから、定期的にクリーニングしに来ていただいてチェックをするという、そういう習慣をつくってほしいと思います。 むし歯になってから治療するよりも、定期健診で早期発見するほうが、結果的に支出は抑えられるのではないでしょうか。

貴院にはいろいろな診療メニューがありますが、費用はどのくらいかかりますか?

親知らずは保険適用です。インプラントは上部構造込みで495,000円(税込)となります。個人差はありますが、治療期間は2~6ヶ月で通院回数は3~8回程度が必要となります。リップアートメイクは1回コースが88,000円(税込)、2回コースが165,000円(税込)などとなっています。ほかにもホワイトニングや矯正、マウスピースなど多種にわたりますので、詳しくはホームページをご覧ください。

QOLの観点なら入れ歯よりインプラント。ただし、決断は患者さん次第

担当医を指名できるシステム。治療途中からの変更もOK

担当医を指名できるシステム。治療途中からの変更もOK

先ほど、5~6歳のお子さんが多く来院するとのお話がありました。多くの子どもは歯の治療に不安を感じると思いますが、それを和らげるためにどんな対策をしていますか?

最初から歯を削るような直接的な治療はいたしません。はじめは治療器具に触らせてあげる、口の中は診ますが「風を当てるだけ」というように、徐々に慣れていってもらって、「歯医者は怖いところじゃないよ」と認識してもらうことが最優先です。

貴院では担当医を指名できるそうですね

患者さんも医者も人間ですから、やはり相性が合う・合わないがあると思います。はじめは僕が担当していても、申し出ていただいたら途中から副院長に変更できます。また、その逆も可能です。 ただ、それぞれ専門分野があります。たとえば「女医さんに担当してほしい」といって副院長が担当している患者さんでも、インプラントの外科的処置は僕が行います。逆に僕が診ている患者さんがリップアートメイクを希望されている場合は、その部分だけ副院長に替わるといったような具合です。

担当医を指名できるシステム。治療途中からの変更もOK

貴院で特徴的といえるような機器、あるいは設備などあれば教えてください

お口の中を照らすライトとは別に、手術用のオペライト(無影灯)を備えています。ほかには、55インチの解像度の高い大型モニターなどは、ちょっと珍しいのではないでしょうか。 初診のとき、治療の途中、治療後に必ず写真を撮って患者さんに見ていただきながら、お口の状況を説明しています。

大きなモニターで見ることができれば、患者さんもわかりやすいですね。最後に、Medical DOCのサイトを訪れた読者へのメッセージをお願いします。

日本で歯医者に通っている人は、全体の1割くらいしかいないといいます。では、残りの9割の人はむし歯も歯周病もないのかというと、そんなわけはないでしょう。つまり、ほとんどの人は自分の歯を放置しているともいえます。 歯は一生涯使うものですから、もっともっと意識し、大事にしなければなりません。そのための手段として、自分と相性の合う「かかりつけの歯科医」を見つけてほしいですね。そして、定期的に健診とメンテナンスを受けていただきたいと思います。

編集部まとめ

西区は、大阪市内でもとりわけ歯科医院が多い地域。半径500m圏内に7軒の歯科クリニックがひしめく激戦区といいます。それにも関わらず、「西長堀よつば歯科」は開業してわずかの間に幼い子ども連れの患者さんが多く訪れています。男性医師の院長と、女性医師の副院長が患者さんの希望に沿い、幅広い診療にキメ細かく対応しているからではないでしょうか。口腔外科などの専門領域に加え、取材時にはどんなことでも気軽に診てもらえるアットホームな雰囲気が印象に残りました。

西長堀よつば歯科

医院名

西長堀よつば歯科

診療内容

口腔外科 インプラント治療 小児歯科 など

所在地

大阪府大阪市西区新町4-1-4
新なにわ筋中川ビル1階

アクセス

大阪メトロ各線「西長堀」駅4-C番出口より徒歩2分 大阪メトロ各線「阿波座」駅5番出口より徒歩3分 バス「立売堀三丁目」停留所より徒歩2分

この記事の監修歯科医師