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歯が抜けたらどうするの?自分に合った治療法の選び方【枚方市 本多歯科】

 更新日:2023/03/27
本多歯科
本多歯科

病気や加齢など、何らかの原因で歯が抜けてしまった、そんなときはブリッジか、入れ歯か、はたまたインプラントか、と多くの方が思い巡らすのではないかと思います。しかし、そもそも「なぜ歯が抜けたのか」を理解しないまま治療を受けると、同じことを繰り返してしまう可能性もあり、再び他の歯を失ってしまう事態にもなりかねません。
 
そこで「まずはなぜ歯が抜けてしまったのかを知ろう」と患者さんに勧めているという医療法人本多歯科 院長 「本多 弘明」先生にお話を伺いました。


Doctor’s Profile
本多 弘明
医療法人 本多歯科 院長

2008年 大阪歯科大学卒業後、大阪歯科大学附属病院口腔外科、西川デンタルクリニックなどを経て2016年 医療法人 本多歯科 院長就任。「患者様の全ての悩みに応える」をモットーに、より地域に根差した歯科を目指す。

「歯は加齢によって、自然に抜けるものだ」こう思っている方も、珍しくはないことでしょう。
しかし実際のところ、歯には寿命がないため、特定の年月の経過によって自然に抜けるわけではありません。さまざまな要因によって歯が抜けやすくなり、結果的に加齢とともに歯の本数が減ってしまうのです。
 
歯は本来28~32本ありますが、70歳以降では20本以下を下回る方が多いとされています。(日本歯科医師会調べ)これは、70歳までに8~12本以上もの歯が抜ける方が多いことを示しています。

しかし加齢そのものが原因ではないのならば、なぜ、歯は抜けてしまうのでしょうか。加齢とともに歯が抜けやすくなる原因について、本多先生は次のようにおっしゃっています。

歯が抜ける原因とは

実際には「歯が抜けた」といって来院する方は少なく、どちらかというと「抜かないといけなくなった」と来院される方が多くみられます。
若い方で多いのは、治療を途中でやめてしまったために歯を抜かざるを得なくなったケースですね。またお年寄りで多いのは、神経がなくなってしまった歯のトラブル、歯が割れる、歯周病などです。

このように、治療を途中でやめてしまうと将来的に歯を抜かざるを得なくなることもあるため、医師の指示に従って最後まで通院することが大切だといえるでしょう。
とはいえ、歯が抜ける可能性がある症例とは、どのようなものなのでしょうか。詳しくみていきましょう。

【歯が抜ける症例 その1】歯周病

歯周病が進行すると、歯と歯茎の隙間に「歯周ポケット」と呼ばれる空洞ができます。この歯周ポケットが深くなると、最終的に歯を支える骨を溶かしてしまい、歯を抜かざるを得なくなるのです。主な症状は歯茎の赤みや腫れですが、ある程度進行しないと気づきにくいため、毎日歯茎をチェックしておきましょう。

【歯が抜ける症例 その2】虫歯

虫歯が進行すると、歯の神経に達して強い痛みが起こる可能性があります。この段階では、神経を取り除く処置を検討します。
ただし、神経を失った歯はもろくなるため、結果的に歯がぐらついて抜かざるを得なくなる可能性があります。初期虫歯は無症状のため、定期検診を受けて早期発見を目指しましょう。

【歯が抜ける症例 その3】かみ合わせた時の衝撃によるもの

歯の食いしばりは、歯に大きな負担をかけて寿命を縮める恐れがあります。長い年月をかけてダメージが蓄積し、最終的には歯が割れてしまう心配があるのです。また、かみ合わせが悪いことや歯ぎしりも歯にダメージを与えるため、早めに医師に相談しましょう。

【歯が抜ける症例 その4】ストレスなどの生活習慣

ストレスが溜まると暴飲暴食に走ってしまい、栄養バランスが崩れる恐れがあります。すると、歯と歯茎に悪影響が及ぶとともに、栄養不足によって抵抗力に問題が起きて歯周病のリスクが高まることでしょう。そのため、ストレスをこまめに解消させることが大切です。ただ、ストレスを解消するだけでは、十分に歯を残すことは難しいかもしれません。

それでは、将来的により多くの歯を残すには、どのようなことに注意するべきなのでしょうか。歯を残すための注意点について、本多先生は次のようにおっしゃっています。

将来的に歯をより多く残すためには、虫歯と歯周病にならないように、次のようなポイントを重要視することが大切です。
・定期検診を受ける
・しっかりと歯みがきをする

 
また、すでに虫歯になってしまっている人は、虫歯になった原因をしっかり考えましょう。
 
さらに生活習慣の問題やかみ合わせ、歯ぎしり、爪を噛むなど、口腔環境が悪くなる原因を取り除くことで、歯が抜けにくくなります。

歯が抜ける原因とは
このように、歯を失わないためには、生活習慣の改善や日々の歯みがきなど、さまざまなことに注意が必要です。しかし、歯を一切抜けないようにすることは難しいかもしれません。それでは、歯が抜けてしまった場合は、どのように治療するのでしょうか。

ブリッジ、入れ歯、インプラント、どれがいい?

残念ながら歯が抜けてしまった場合は、ブリッジ、入れ歯インプラントのいずれかの治療を受ける必要があります。また、こうした治療を受けないことで、健康な他の歯に影響が及ぶ恐れがあるため、いずれかの選択肢で抜けた歯を補う治療を必ず受けることが大切です。自分に合っている治療を見極めるためにも、まずはブリッジ、入れ歯インプラントのメリットやデメリットなどを確認しましょう。
ブリッジ、入れ歯、インプラント、どれがいい?

ブリッジ

ブリッジとは、失われた歯の隣にある歯を削り、橋のように義歯をつなげる治療法です。
ブリッジをかける歯に問題がなければ、噛む際の違和感はほとんどありません。

ただし、歯を失ったことで起こる骨の吸収を防ぐことはできず、あごの骨が次第に痩せていきます。また、ブリッジをかける健康な歯を削る必要があります。

部分入れ歯

金属のバネを歯に引っかけて、歯が失われたところに義歯を装着する治療法です。ほかの治療法と比べて費用が安いことがメリットですが、金属のバネが見えて、気になる場合があります。金属のバネを引っかける歯には、少なからず負担がかかります。また、噛む力が天然の歯よりも減るため、硬い食べ物を噛むのに支障をきたす可能性もあるでしょう。

インプラント

インプラント治療は、人工の歯根となるインプラントをあごの骨に埋め込み、人工の歯をかぶせる治療法です。ほかの治療法と比べて、天然の歯により近い力で噛めるとされています。また、ほかの歯を削ったり金属のバネを使ったりする必要がありません。ただし、インプラントは人体にとって異物であり、外科手術が必要となるため、麻酔が必要なことや術後感染が起こる可能性があることを覚えておきましょう。

このように、歯が抜けたときの3つの治療法のうち、どれか1つを選ぶことになります。しかし、それぞれにメリットとデメリットをご自身で確認しただけでは、選ぶのに迷ってしまう方も多いことでしょう。そのようなとき、本多院長はどのようなアドバイスをされるのか、詳しくお伺いしました。

健全な歯はできるだけ削りたくないので、入れ歯インプラントをおすすめします。しかし、被せものをしている歯や差し歯などに囲まれている歯が抜けた場合は、ブリッジをおすすめしています。複数の歯が抜けた際には、入れ歯インプラントとブリッジを組み合わせることも可能です。予算や周りの歯の状況などを踏まえ、患者様にあった治療計画を立てています。

ブリッジ、入れ歯、インプラント、どれがいい?
このように、ブリッジ、入れ歯インプラントの中から自分に合った治療を医師と話し合って選ぶことが大切です。

[インプラント治療]歯科医院選びのポイント

歯が抜けた際の選択肢のうち、入れ歯とブリッジは、比較的多くの歯科医院で受けることが可能ですが、インプラント治療はそうではありません。限られた歯科医院の中から選ぶには、どのようなポイントを押さえるべきなのか、本多先生は次のようにおっしゃっています。
[インプラント治療]歯科医院選びのポイント

歯が抜けた原因を一緒に考えてくれる歯科医院を選ぶことが大切です。お口の環境によって入れ歯やブリッジのほうがいい場合があるため、当院ではインプラントだけをすすめるということはしていません。
また、歯が抜けた原因をしっかり改善しないままインプラント治療を受けられても、また壊れてしまうことがあります。そのため本多歯科では、歯が抜けた原因をしっかりと考え、その原因を改善してからインプラント治療を行います。しっかりと患者様の原因を解決できるかというところを大切にしているため、原因が解決されない限りは本多歯科ではインプラント治療をすすめません。

このように、口の環境も踏まえてさまざまな選択肢の中から適した治療を提案できる歯科医院を選ぶことが大切です。
それでは、本多歯科ではインプラント治療において、どのような工夫をしているのか本多先生にお伺いしました。

インプラント治療を行う場合は、顔やあごの形、すべてを考慮します。口の中をカメラやCTで撮影し、全体のバランスを考えることが必須です。歯科用3次元X線診断装置を使用し、おでこからあごの先まで撮影いたします。

またインプラント治療では、メンテナンスのしやすさ、歯みがきのしやすさなどにも注目が必要です。当院は、様々なポイントを踏まえ、今だけのインプラントではなく先を見据えた治療を心がけています。

[インプラント治療]歯科医院選びのポイント
このように、必要な検査をすべて行い、的確な治療を提供できる歯科医院を選ぶことが大切です。また、インプラントは長く使用するため、今後のメンテナンスや歯みがきのしやすさまで考慮してくれれば、日々の口腔ケアの質が上がるかもしれませんね。

編集部まとめ

歯が抜けたときは自分に合った治療法を選ぼう

歯が抜けてしまう仕組みや原因を確認したうえで、それを繰り返さないように生活習慣や歯みがきの習慣を見直すことが大切です。そして、入れ歯、ブリッジ、インプラントなどから、自分に合った治療法を医師と一緒に選びましょう。

医院情報

本多歯科

本多歯科
所在地 〒573-0022
大阪府枚方市宮之阪2-1-5
アクセス 京阪交野線 宮之阪駅すぐ
京阪本線 枚方市駅より徒歩10分
診療内容 予防治療 審美治療 保険診療 虫歯治療 歯内治療 歯周病治療

本多歯科の治療費(税込)
インプラント治療(CT・診断・手術) 264,000円/本 別途上部補綴費用
ジルコニアセラミック 110,000円/本
入れ歯治療 33,000~385,000円
セラミックブリッジ 110,000円×(支台歯+喪失歯)本

この記事の監修歯科医師