入れ歯で食事をすることを目標に! バルプラストを提案【つつみ歯科医院】

つつみ歯科医院
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天然歯を失った場合、その代替として現在は「入れ歯」「ブリッジ」「インプラント」といった選択肢がある。天然歯とほぼ近い状態になるというインプラントが、QOLを考えた点では優れている。しかし、その高額な治療費や外科手術が必要になる点から、敬遠する人も多くいる。インプラントの治療に踏み切れない人に提案したいのが、「バルプラスト」という通常の入れ歯とは違った素材を使った入れ歯だ。元々アメリカで開発されたバルプラスト。日本で総代理店となった「つつみ歯科医院」の堤先生に詳しくお話を伺った。

Doctor’s Profile
堤 茂樹
つつみ歯科医院 院長

鶴見大学歯学部卒業。川北歯科クリニック勤務、オレンジ歯科クリニック勤務、現在は技工所併設のつつみ歯科医院院長。「入れ歯で食事ができるようにする」を目標に、バルプラストの第一人者として、患者さんの要望に寄り添った治療に努めている。

手術や歯を削ることに抵抗がある方は「バルプラスト」を

インプラントという手段を選ばず、まだまだ入れ歯を希望する人は多くいると思います。入れ歯にはどのようなメリットがあるでしょうか?

一番のメリットは取り外しができるという点です。取り出すことで洗浄がしやすくなります。また患者さんが痛みを訴えた場合、取り外しができることで、削るなどの調整が的確にできます。入れ歯はメンテナンスが必要不可欠なものです。時間が経つにつれ、ズレてきてしまうものなので、その場その場で調整して使い続けてもらっています。

手術や歯を削ることに抵抗がある方は「バルプラスト」を

では、入れ歯のデメリットにはどのようなことがありますか?

入れ歯がどうしても合わないという人がいます。合わないとモノが噛めません。入れ歯にすると、天然歯に比べて噛む力が4分の1から5分の1になってしまいます。総入れ歯になった場合は10分の1になるという症例もあります。また、審美的な観点から、目立ってしまうこともデメリットだと思います。

手術や歯を削ることに抵抗がある方は「バルプラスト」を

そんなデメリットを踏まえた上で、入れ歯はどんな人におすすめでしょうか?

ブリッジで歯を削りたくないという人や、インプラントは気後れするという人には、やはり入れ歯をおすすめします。また保険の入れ歯でしっかり噛めないという人がいたら、当院で扱っているバルプラストという入れ歯がおすすめです。

自然な見た目、安定感、フィット感のある「バルプラスト」とは?

自然な見た目、安定感、フィット感のある「バルプラスト」とは?

バルプラストとはどんな入れ歯なのでしょう?

元々はアメリカで開発されたものです。技工所の社長である私の父が、初めて日本に持ってきました。当院はバルプラストの総代理店です。バルプラストは金属を使わない入れ歯で、弾力のあるプラスチックのような素材でできています。フィット感があり、見た目も自然です。

通常の入れ歯とはどんな違いがありますか?

材質が違います。金属を使わず、弾力のあるプラスチックのような素材を使っています。そのため保険が適用されません。自費治療になるため、保険が適用される入れ歯と比べると高額になります。しかし保険適用の入れ歯では、噛むときにどうしても動いてしまうので、安定感がいまひとつといったところです。バルプラストは支えになっている歯をつかむ力が強く、噛んでいるときの動きが少なくなるので安定感があります。

バルプラストだと金属アレルギーの人でも使えますね?

はい、金属アレルギーの人にもおすすめしています。金属のバネだと出っ張りがあり、痛みを感じる人もいますが、バルプラストは歯茎にしっかりハマるため、フィット感があります。痛みを感じるという人はいないと思います。

技工所併設のメリット 技工士と連携し、細やかな調整を

先生の医院では技工所が併設されていることが大きな特徴ですね。そのメリットにはどのようなことがありますか?

普通の歯科医の場合、技工士と一緒に患者さんを診るということはまずありません。しかし院内に技工所があることで、技工士にも患者さんに直に触れて、直接口を見てもらうことができます。当院には10人の技工士がいます。通常、模型とにらめっこになってしまうところですが、当院では技工士が直接患者さんの口を見ることができるので、模型と実際の口の状態とのズレを確認し、修正できるところが大きなメリットです。

技工所併設のメリット 技工士と連携し、細やかな調整を

入れ歯の治療の流れについて教えてください

まずはカウンセリングです。患者さんの要望をしっかり聞き取ります。その後適切な治療をするために、レントゲンを取り、「ここは入れ歯がいい、ブリッジがいい」など説明をしていきます。治療方法や値段などをしっかり説明して、患者さんにどう治療していくか、最終決定をしてもらいます。患者さんに納得していただけたら、型取り、噛み合わせの決定と進みます。最初からバルプラスト希望で来院される患者さんもいるので、その場合はすぐに型取りに入ることもあります。

ブリッジと入れ歯の併用もできるのですか?

はい、できますよ。たとえば前歯と奥歯に欠損があった場合、前歯はよく見える箇所のため、よりキレイに自然に見えるセラミックのブリッジとし、奥歯はしっかり噛めるようにバルプラストにするなど、患者さんの要望に合わせた組み合わせを提案します。

柔軟な対応をしていただけるのですね。型取り、噛み合わせの決定の後はどのような流れになりますか?

まず、噛み合わせはとても気を付けるところなので、一番時間がかかります。患者さんが持っていた噛み合わせを邪魔しないことを心がけ、何度も調整します。試適(※)の段階で調整することもあります。大きな調整ができるのは試適段階までなので、微調整を繰り返し、ようやく完成という流れです。カウンセリングから完成まで、だいたい4週間ほどかかります。

※完成した補綴物などがきちんと口に合っているかを見るために、仮につけてみること。

迅速な修理対応 同じ入れ歯を使い続けるために

迅速な修理対応 同じ入れ歯を使い続けるために

完成後のアフターフォローはどのようにされていますか?

念頭に入れて置いて欲しいことは、入れ歯はメンテナンスが必要不可欠ということです。2、3年も経つと必ずズレが出てきます。その人の習慣や癖によってズレ方もさまざまです。当院では、最初に作った入れ歯を使い続けてもらうということが大きなテーマとなっています。技工所が併設されているため、必要なときにすぐに修理の対応ができることは当院の強みだと思っています。

入れ歯のメンテナンス方法を教えてください。

月並みですが、毎日汚れをよく落とすことです。洗浄剤を毎日使ってもらうといいと思います。もし洗浄剤を使わないと、1日で菌の量が天文学的な数字になってしまいます。また入れ歯は乾燥させると、割れやすくなってしまいます。噛んでいて入れ歯を割ってしまった患者さんもいましたね。乾燥させないことが大切です。

バルプラストも同じメンテナンス方法ですか?

バルプラストは乾燥しても割れることはないですが、変形してしまうことはあります。柔らかいので、硬いブラシで磨くと傷がついてしまいます。そこでバルプラストの手入れのために、研磨剤である布をお渡ししています。それで磨いてもらうと、表面の細かい傷が取れてキレイになります。毎日磨いてくれている患者さんは、作りたてのような状態を保ってくれています。

バルプラストは残っている歯に被せて使うものですよね? 歯が何本残っていれば、検討できるのでしょうか?

歯もそうですが、歯茎がどれくらい残っているのかも重要です。歯茎がない人だと、調整が難しくなります。歯茎に食い込んで痛いという人もいます。

歯茎はなくなってしまうものなのですか?

はい。歯がなくなると歯茎もなくなってしまいます。歯が1本も残っておらず、総入れ歯になるなら、保険が適用される入れ歯でいいと思います。残っている歯がないとバルプラストは安定しないため、総入れ歯でバルプラスにしても、ただの柔らかい素材になってしまうだけで意味がありません。ただし、歯が2本でも残っていれば安定感を出すことができるため、バルプラストを検討してもらってもいいと思います。

先生のところではデンタルエステを行っているそうですが、そのデンタルエステとはどのようなものですか?

口の周りのマッサージになります。歯科衛生士が見つけ、取り入れるようになりました。専門のエステティシャンがおり、不定期ですが施術を行っています。超音波の振動を口周りに与えて、肌のツヤや口角のしわへの効果が期待できるというものです。

デンタルエステという言葉はあまり聞いたことがありませんでした。患者さんの反応はいかがでしょうか?

都心のほうでは行っている先生もいるようです。しかし、当院の近くの歯科医院でやっているところはあまりないかもしれません。肌にハリツヤが出たという反応があるそうです。また美白効果も期待できるようで、「肌が白くなった」と言ってくださる患者さんもいたように記憶しています。

それでは最後に、Medical DOCの読者に、入れ歯治療に関してのメッセージなどがあればお願いします。

当院は入れ歯で食事をできるようにすることを目標としています。ことバルプラストにおいては、総代理店として当院が一番知識を持っており、ノウハウがある自信があります。入れ歯でお困りのことがあれば、ぜひ当院に足を運んでください。当院にご相談いただければ安心してもらえると思います。

迅速な修理対応 同じ入れ歯を使い続けるために

編集部まとめ

入れ歯は、噛む力という点でインプラントやブリッジにはどうしても劣ってしまいます。しかし、バルプラストという入れ歯であれば、噛む力が従来の入れ歯より強く、フィット感があり、見た目も自然であるということがわかりました。インプラントのように手術を必要せず、ブリッジのように歯を削ることなく、歯を失った人にとってこれだけのメリットが得られるのは朗報といえるでしょう。一度バルプラストという方法を検討してみてはいかがでしょうか。

医院情報

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