「出かけると疲れる」で要注意な症状は?原因と受診の目安を医師が解説!

出かけると疲れるで、身体はどんなサインを発している?メディカルドック監修医が主な原因や考えられる病気・何科へ受診すべきかなどを解説します。気になる症状は迷わず病院を受診してください。
※この記事はメディカルドックにて『休みの日に「出かけると疲れる」のはHSPの可能性?他の原因や対処法を医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
木村 香菜(医師)
「出かけると疲れる」症状で考えられる病気と対処法
せっかくの休みの日に出かけたのにも関わらず、疲れてしまうと感じることはありませんか。外出先で疲れたりや眠いと感じたりする原因にはさまざまなものがあります。中には、病気が隠れていることもあります。また、最近では外部からの刺激に対して強く反応する、HSP (Highly Sensitive Person)という心理的な特性についても耳にしたことがある方もいるのではないでしょうか。今回の記事では、出かけると疲れるという症状で考えられる原因や対処法について解説します。
出かけると疲れて眠くなる症状で考えられる原因と対処法
出かけると疲れて眠くなる場合には、さまざまな原因が考えられます。
例えば、十分な睡眠が取れていない不眠症や、不健康な生活習慣によって睡眠時間が足りていないなどがあります。
他にも、睡眠時無呼吸症候群では夜間にしっかりとした睡眠が取れていないので、日中には眠気や疲れを感じる原因となります。その他には、鉄欠乏性貧血や慢性疲労症候群、甲状腺機能亢進症、糖尿病などが隠れていることもあります。
出かけると疲れて眠くなる症状がみられる場合には、まずは夜眠れているかどうかをチェックするとよいでしょう。生活習慣の見直し、十分な休息をとりましょう。その上でも症状が強く、特に夜間のいびきや呼吸が止まっているような状況が疑われる場合には、一度耳鼻科などで睡眠時無呼吸症候群でないかどうかをチェックしてもらうようにしましょう。
その他の場合にも、疲労感が長期間続く場合には、内科受診を検討しましょう。
休日に出かけると疲れる症状で考えられる原因と対処法
休日に外出すると、普段以上に疲れることがあります。これには、先ほどのような病気が隠れている他にも、ストレスの蓄積や仕事での疲労が解消されていないことが原因である場合もあります。そのため、過労や慢性的なストレス、自律神経失調症などでも休日に出かけると疲れる症状を呈することが考えられます。
また、近年ではHSP (Highly Sensitive Person)という言葉もSNSなどを中心に広く知られるようになっています。これは医学的な用語や病気ではありませんが、周囲の環境に対して敏感に反応する性格の方を指すようです。HSPの場合には、人混みなどに入ると疲れを感じやすいこともあるかもしれません。
疲労の原因はさまざまなので、もし気になる場合にはかかりつけ医などで相談してみましょう。
妊娠初期に出かけると疲れる症状で考えられる原因と対処法
妊娠初期に出かけると疲れる原因には、ホルモンバランスの変化、特にプロゲステロンというホルモンが大きく影響しています。また、胎盤の発達や胎児に血液を送り込むため、母体の血液量も増加します。これによって心拍数や呼吸数が速くなり、疲労感につながる場合もあります。
妊娠初期の疲労が強い場合には、栄養をしっかりとり、こまめに休憩を取るなどの対応が考えらえます。また、散歩や昼寝を取り入れ、日中には水分をしっかりと取ると良いでしょう。妊娠初期の疲労感は、多くの場合緊急性が低いですが、もしも不安な点があれば、通院している産婦人科で相談してみましょう。
妊娠後期に出かけると疲れる症状で考えられる原因と対処法
妊娠後期には、体重が増えることで日常生活にも体に負担がかかるようになります。そのため、出かけると疲れることがあります。また、お腹が大きくなるので、ぐっすり眠るのが難しくなり、睡眠不足になっている可能性もあります。
妊娠後期に出かけると疲れる症状がある場合には、十分に休息を取り、日中には適度な運動をすると良いでしょう。妊娠28週以降には、横向きで寝ることをお勧めします。
ただし、不眠にはうつ病が隠れている場合もあります。絶望感を覚える、以前楽しかったことに興味を失うなどの症状がある場合には、医師に相談するようにしましょう。
出かけると疲れて頭痛もする症状で考えられる原因と対処法
出かけると疲れて頭痛もある場合には、睡眠不足の他、片頭痛やウイルス感染症の可能性もあります。風邪やインフルエンザ、最近ではCOVID-19などの感染症では、疲労感と頭痛が症状となることが多いです。発熱や咳、喉の痛みなど他の症状も見られる場合には、内科受診をおすすめします。
片頭痛は、激しい頭痛が現れる数日前から疲労感を感じることもあります。
その他、一部の高血圧治療薬でも疲労感と頭痛の副作用が起こる場合があります。また、貧血や脱水、うつ病、女性の場合には月経前症候群などでも疲労と頭痛が現れる可能性があります。
対処法としては、まずは水分や栄養、睡眠をしっかりと取り、カフェインの取り過ぎには注意しましょう。ただし、疲労感と頭痛が改善しない場合には、内科などで医師に相談してみましょう。
すぐに病院へ行くべき「出かけると疲れる」に関する症状
ここまでは症状が起きたときの原因と対処法を紹介しました。
応急処置をして症状が落ち着いても放置してはいけない症状がいくつかあります。
以下のような症状がみられる際にはすぐに病院に受診しましょう。
強い疲労感と共に手足の痺れや麻痺がある場合は、脳神経外科や脳神経内科へ
疲労感に対しては、生活習慣で改善する、あるいは緊急で医療機関へ受診する必要性は低い場合が多いです。
しかし、疲労感あるいは倦怠感が強く、手足の痺れや麻痺が現れた場合には、脳卒中などの兆候であることがあります。早急に神経内科や脳神経外科を受診しましょう。場合によっては救急医療の受診も必要です。
受診・予防の目安となる「出かけると疲れる」ときのセルフチェック法
息切れや胸の痛みがある場合
頭痛や吐き気がある場合
急激な体重減少や食欲低下がある場合
「出かけると疲れる」症状についてよくある質問
ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「出かけると疲れる」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
出かけるとすぐに疲れてしまう原因は何ですか?
木村 香菜(医師)
過労や睡眠不足、ストレスなどが主な原因と考えられます。また、体調不良や慢性疲労症候群、自律神経の乱れなども、外出時に疲労感を感じる原因となります。
人ごみに行くとなぜすぐに疲れてしまうのですか?
木村 香菜(医師)
人ごみに出ると、多くの情報や刺激があります。それによって、通常よりも脳が過剰に働き、エネルギーを消耗しやすくなることもあります。また、物理的に他人と距離が近く、身動きが取りづらくなってしまうために疲労感を感じることもあるでしょう。
外に出かけると疲れるのは何の栄養素不足でしょうか?
木村 香菜(医師)
疲労感の原因として、鉄欠乏性貧血があります。日常生活で、鉄分を積極的に摂取することが大切です。
まとめ
出かけると疲れる症状がある場合には、まずは睡眠や休息が取れているかどうかを見直しましょう。生活習慣改善によっても疲労感が軽くならない場合には、鉄欠乏性貧血や睡眠時無呼吸症候群、あるいは慢性疲労症候群などの病気が隠れているケースもあります。また、まれではありますが強い疲労感・倦怠感とともに手足の麻痺などの症状がある場合には、脳卒中などの緊急対応が必要な病気の可能性もあります。
今回の記事を参考にして、まずは十分な睡眠、休息、そして健康的な生活習慣を心がけましょう。