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急に増えたら要注意!失明を招く「危険な飛蚊症」と加齢による症状の違い

 公開日:2026/04/20

網膜剥離の初期症状は、ほかの眼疾患と類似している場合があります。飛蚊症や光視症はさまざまな疾患で現れる症状であるため、自己判断での鑑別は難しく、正確な診断には眼科での詳細な検査が欠かせません。受診を迷わず行動するための判断材料として、網膜剥離と混同されやすい疾患との違いを整理して解説します。

柿崎 寛子

監修医師
柿崎 寛子(医師)

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三重大学医学部卒業 / 現在はVISTA medical center shenzhen 勤務 / 専門は眼科

網膜剥離の初期症状とほかの眼疾患との違い

網膜剥離の初期症状は、ほかの眼疾患と類似している場合があります。正確な診断のためには、眼科での詳細な検査が不可欠です。ここでは、網膜剥離と混同されやすい疾患との違いを明確にし、受診の判断材料を提供します。

飛蚊症を伴うほかの疾患との鑑別

飛蚊症は網膜剥離の初期症状として重要ですが、生理的飛蚊症や後部硝子体剥離でも同様の症状が現れます。生理的飛蚊症は加齢に伴う硝子体の濁りによるもので、視力に影響を与えず、経過観察で問題ないことがほとんどです。後部硝子体剥離は、硝子体が網膜から離れる現象で、多くは自然経過で改善します。

ただし、後部硝子体剥離の約10〜15%で網膜裂孔が生じるとされており、注意が必要です。網膜剥離につながる危険な飛蚊症の特徴として、急激な増加、黒い影が大きくなる、光視症を伴う、視野欠損が出現するといった点が挙げられます。これらの症状がある場合は、すぐに眼科を受診する必要があります。硝子体出血でも飛蚊症が現れますが、この場合は視界全体が赤っぽく霞むことがあります。

光視症と類似する症状の見分け方

光視症は網膜剥離の前兆として知られていますが、片頭痛の前兆でも似た症状が現れることがあります。片頭痛による光視症は、両眼に同時に現れ、ギザギザした光が視野の中心から周辺に広がっていく特徴があります。持続時間は15分から30分程度で、その後に頭痛が続くことが典型的なパターンです。

一方、網膜剥離に伴う光視症は片眼性で、視野の周辺部に短時間の閃光として感じられます。眼球を動かしたときや暗い場所で自覚しやすく、繰り返し出現する傾向があります。また、閃輝暗点という別の疾患でも光の点滅が見えますが、この場合は視野の一部が見えなくなる暗点を伴います。視神経炎では視力低下とともに光を眩しく感じる羞明が生じますが、眼球運動時の痛みを伴うことが特徴的です。正確な診断には、眼底検査や画像検査が必要となります。

まとめ

網膜剥離の初期症状である飛蚊症や光視症は、視力を守るための重要なサインです。これらの症状を正しく理解し、変化に気づいたときに速やかに眼科を受診することで、多くの場合で視力の低下を防ぐことができます。特に急激な飛蚊症の増加、光視症の出現、視野欠損といった症状が現れた場合は、緊急性が高く、当日中の受診が推奨されます。網膜剥離は早期発見・早期治療により良好な予後が期待できる疾患です。少しでも気になる症状があれば、自己判断せずに眼科専門医に相談することが、大切な視力を守る第一歩となります。

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