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筋肉痛と勘違いしやすい?「深部静脈血栓症」を疑うべきふくらはぎの痛みの特徴を医師が解説

 公開日:2026/04/16
筋肉痛と勘違いしやすい?「深部静脈血栓症」を疑うべきふくらはぎの痛みの特徴を医師が解説

ふくらはぎの痛みは深部静脈血栓症の代表的な症状の一つですが、運動後の筋肉痛など他の原因による痛みと混同されやすい面があります。深部静脈血栓症による痛みの特徴を正しく理解しておくことが、見逃しを防ぐうえで大切です。痛みの性質や範囲、随伴症状との関連性など、具体的な見極め方のポイントについて解説します。

本多 洋介

監修医師
本多 洋介(Myクリニック本多内科医院)

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群馬大学医学部卒業。その後、伊勢崎市民病院、群馬県立心臓血管センター、済生会横浜市東部病院で循環器内科医として経験を積む。現在は「Myクリニック本多内科医院」院長。日本内科学会総合内科専門医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医。

ふくらはぎの痛みの特徴と見極め方

ふくらはぎの痛みは深部静脈血栓症の代表的な症状の一つですが、他の原因による痛みと混同されやすいため、その特徴を正しく理解しておくことが大切です。

筋肉痛との違いを理解する

運動後の筋肉痛は通常、両側に現れることが多く、動かしたときや筋肉を伸ばしたときに強くなる傾向があります。一方、深部静脈血栓症による痛みは片側のみに起こり、安静時にも持続する、あるいは歩行時に悪化するという特徴があります。筋肉痛であれば数日で自然に軽快しますが、血栓による痛みは時間とともに増強したり、腫れや熱感を伴ったりします。また、ふくらはぎを軽く押したときに強い圧痛を感じる、足首を反らせる動作で痛みが誘発される(ホーマンズ徴候と呼ばれます)といった所見も、深部静脈血栓症を疑う手がかりとなります。ホーマンズ徴候は感度・特異度は50%と高くは無いため、徴候が無い=深部静脈血栓症ではないということにはなりませんので、その点は留意してください。

痛みの性質と範囲の広がり

深部静脈血栓症による痛みは、鈍い痛みや張るような痛み、重だるさとして表現されることが多く、刺すような鋭い痛みとは異なります。痛みの範囲は血栓の位置によって変わり、ふくらはぎ全体に広がる場合もあれば、内側や外側の一部に限定されることもあります。血栓が膝窩静脈や大腿静脈といった太い静脈に及ぶと、太ももから足首まで広範囲に痛みや腫れが現れます。痛みは持続的であり、体位を変えても軽減しにくいことが特徴です。

随伴症状との関連性

ふくらはぎの痛みに加えて、腫れや皮膚の色調変化、熱感が同時に現れる場合は、深部静脈血栓症の可能性が高まります。特に、痛みが出現してから数時間から数日以内に腫れが顕著になる経過は典型的です。また、表面の静脈が浮き出て見える(静脈怒張)、皮膚に赤みや紫色の変色が生じるといった外見上の変化を伴うこともあります。こうした複数の症状が重なる場合は、速やかに医療機関を受診することが推奨されます。

まとめ

深部静脈血栓症は、ふくらはぎの痛みや片足だけが腫れるといった特徴的なサインを見逃さないことで、早期発見が可能です。こうした症状に気づいた際には、自己判断でマッサージをしたり放置したりせず、速やかに医療機関を受診することが重要です。適切な診断と治療により、肺塞栓症といった重篤な合併症を予防し、後遺症のリスクを減らすことができます。日常生活では長時間の同一姿勢を避ける、十分な水分を摂取する、リスク要因を把握しておくといった予防対策を心がけることで、血栓形成のリスクを下げることができます。気になる症状がある場合は、循環器内科や血管外科を受診し、専門的な評価を受けることをおすすめします。

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