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長時間座った後の“何”に注意すべき?「深部静脈血栓症」を見逃さない観察ポイントを医師が解説

 公開日:2026/04/13
長時間座った後の“何”に注意すべき?「深部静脈血栓症」を見逃さない観察ポイントを医師が解説

深部静脈血栓症は早期に発見できれば治療効果が高く、重篤な合併症を予防できる可能性が高まります。初期段階では症状が軽いため見過ごされがちですが、日常生活のなかでいくつかの観察ポイントを意識することで、早期発見につなげることができます。左右の足の太さの違いや、長時間座位後の違和感など、具体的なチェック方法をご紹介します。

本多 洋介

監修医師
本多 洋介(Myクリニック本多内科医院)

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群馬大学医学部卒業。その後、伊勢崎市民病院、群馬県立心臓血管センター、済生会横浜市東部病院で循環器内科医として経験を積む。現在は「Myクリニック本多内科医院」院長。日本内科学会総合内科専門医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医。

初期段階で気づくための観察ポイント

深部静脈血栓症は早期に発見できれば治療効果が高く、重篤な合併症を予防できる可能性が高まります。初期段階では症状が軽いため見過ごされがちですが、日常生活の中でいくつかの観察ポイントを意識することで、早期発見につなげることができます。

左右の足の太さの違いをチェックする方法

毎日の入浴時や着替えの際に、左右の足を見比べる習慣をつけることが有効です。具体的には、ふくらはぎの最も太い部分や足首周りを同じ位置で測り、左右差がないかを確認します。メジャーで実際に計測すると客観的に判断できますが、目視でも左右の太さや形の違いに気づくことは可能です。左右差が1センチメートル以上ある場合や、見た目で明らかに一方が太く見える場合は、血栓によるむくみの可能性を考慮する必要があります。

長時間座位後の違和感に注意する

飛行機や新幹線、バスなどで長時間同じ姿勢を保った後、歩き始めたときに足に違和感や重さを感じる場合は注意が必要です。座位では下肢の静脈還流が妨げられ、血液が滞りやすくなるため、血栓が形成されやすい状態になります。立ち上がった際に、片側のふくらはぎにだけ突っ張り感や痛みがある、歩き出すと次第に症状が強くなる、といった場合は深部静脈血栓症の初期サインである可能性があります。デスクワークで長時間座っている方も同様のリスクがあるため、定期的に足を動かす習慣が大切です。

普段と異なる足の感覚の変化

深部静脈血栓症の初期には、痛みや腫れといった明確な症状が現れる前に、漠然とした違和感として自覚されることがあります。例えば、「足が重だるい」「疲れやすい」「張っている感じがする」といった表現で語られる症状です。こうした感覚は日常的な疲労でも起こりうるため軽視されがちですが、片側だけに持続する場合や、安静にしても改善しない場合は注意が必要です。靴が急にきつく感じる、靴下の跡が片方だけ深くつくといった日常の小さな変化も見逃さないようにしましょう。

まとめ

深部静脈血栓症は、ふくらはぎの痛みや片足だけが腫れるといった特徴的なサインを見逃さないことで、早期発見が可能です。こうした症状に気づいた際には、自己判断でマッサージをしたり放置したりせず、速やかに医療機関を受診することが重要です。適切な診断と治療により、肺塞栓症といった重篤な合併症を予防し、後遺症のリスクを減らすことができます。日常生活では長時間の同一姿勢を避ける、十分な水分を摂取する、リスク要因を把握しておくといった予防対策を心がけることで、血栓形成のリスクを下げることができます。気になる症状がある場合は、循環器内科や血管外科を受診し、専門的な評価を受けることをおすすめします。

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