長時間の〇〇は要注意?深部静脈血栓症による「片足の腫れ」を防ぐための日常習慣を解説

深部静脈血栓症による片足の腫れを予防するには、日常生活のなかで血流を良好に保つ工夫を取り入れることが有効です。長時間の同一姿勢を避ける工夫や、適切な水分補給と生活習慣の見直し、弾性ストッキングの活用など、日々の生活で実践できる予防策をご説明します。

監修医師:
本多 洋介(Myクリニック本多内科医院)
片足の腫れを予防するための日常対策
深部静脈血栓症による片足の腫れを予防するには、日常生活の中で血流を良好に保つ工夫を取り入れることが有効です。
長時間の同一姿勢を避ける工夫
デスクワークや長時間の移動では、1時間に1回程度は立ち上がって歩く、または座ったまま足首を曲げ伸ばしする運動を行うことが推奨されます。ふくらはぎの筋肉を動かすことで筋ポンプ作用が働き、静脈還流が促進されます。飛行機などの狭い空間では、座席でつま先立ちとかかと上げを繰り返す、膝を曲げ伸ばしするといった簡単な運動が効果的です。また、窮屈な服装や締め付けの強い靴下は避け、ゆったりとした衣類を選ぶことも血流改善に役立ちます。
適切な水分補給と生活習慣
日常的に十分な水分を摂取し、血液の粘度を適正に保つことが血栓予防につながります。特に、脱水しやすい夏場や運動後、飲酒後は意識的に水分を補給することが大切です。また、禁煙や適度な運動、バランスの取れた食事といった健康的な生活習慣全般が、血管の状態を良好に保ち、血栓形成のリスクを下げることが期待されます。肥満がある場合は、体重管理も重要な予防策の一つです。
弾性ストッキングの活用
医療用の弾性ストッキング(圧迫ストッキング)は、足首から膝にかけて段階的に圧力をかけることで静脈還流を助け、血栓形成を予防する効果があります。特に、長時間の移動や手術後、妊娠中など血栓リスクが高まる状況では、医師の指導のもとで着用することが推奨されます。ただし、サイズや圧迫度が適切でないと効果が得られなかったり、かえって血流を妨げたりすることがあるため、専門家に相談して選ぶことが大切です。
まとめ
深部静脈血栓症は、ふくらはぎの痛みや片足だけが腫れるといった特徴的なサインを見逃さないことで、早期発見が可能です。こうした症状に気づいた際には、自己判断でマッサージをしたり放置したりせず、速やかに医療機関を受診することが重要です。適切な診断と治療により、肺塞栓症といった重篤な合併症を予防し、後遺症のリスクを減らすことができます。日常生活では長時間の同一姿勢を避ける、十分な水分を摂取する、リスク要因を把握しておくといった予防対策を心がけることで、血栓形成のリスクを下げることができます。気になる症状がある場合は、循環器内科や血管外科を受診し、専門的な評価を受けることをおすすめします。
参考文献