膝の腫れが数日続くときは要注意? 「変形性膝関節症」が疑われるサインと受診の目安を解説

変形性膝関節症が進行すると、膝に腫れや水がたまる症状が現れることがあります。この記事では、膝が腫れる原因や関節水腫のメカニズム、医療機関での対処法について詳しく解説します。腫れや熱感が数日以上続く場合は炎症が強まっているサインであり、放置せず整形外科を受診することが望ましいでしょう。

監修医師:
松繁 治(医師)
岡山大学医学部卒業 / 現在は新東京病院勤務 / 専門は整形外科、脊椎外科
主な研究内容・論文
ガイドワイヤーを用いない経皮的椎弓根スクリュー(PPS)刺入法とその長期成績
著書
保有免許・資格
日本整形外科学会専門医
日本整形外科学会認定 脊椎脊髄病医
日本脊椎脊髄病学会認定 脊椎脊髄外科指導医
日本整形外科学会認定 脊椎内視鏡下手術・技術認定医
変形性膝関節症のサインとしての膝の腫れと水たまり
変形性膝関節症が進行すると、膝関節に炎症が生じて腫れたり、水がたまる(関節水腫)ことがあります。これらの症状は、関節内で軟骨の摩耗により生じた炎症反応の結果として起こります。
膝が腫れぼったく感じる理由
膝が腫れぼったく感じる場合、関節内で炎症が起きて滑液が過剰に産生されている状態が考えられます。通常、滑液は関節の潤滑と栄養供給の役割を果たしますが、軟骨の摩耗や炎症により滑膜が刺激されると、過剰に分泌されて関節内に溜まります。この状態を関節水腫といい、膝の曲げ伸ばしが制限されることがあります。
腫れが続くと関節包が伸び、慢性的な不安定感や痛みを引き起こす可能性があります。腫れが数日以上続く場合や、熱感を伴う場合は、炎症が強くなっている証拠ですので、早めに整形外科を受診し適切な処置を受けることが重要です。
膝に水が溜まったときの対処
膝に水が溜まった場合、医療機関では関節穿刺(かんせつせんし)という処置で膝に針を刺すことにより中にたまった水を抜くことがあります。これにより痛みや腫れが軽減され、関節の可動域が改善します。水を抜くことで関節内の炎症物質も同時に除去されるため、症状の緩和につながります。
ただし、水を抜いた後も原因となる軟骨の摩耗や炎症が残っている場合、再び水が溜まることがあります。水が溜まる頻度が高い場合は、生活習慣の見直しや運動療法を取り入れることで、再発を防ぐことが期待できます。
まとめ
変形性膝関節症のサインを見逃さず、歩き始めの痛みに早期に気づくことが、進行を遅らせる第一歩です。やってはいけない行動を避け、適切な対処法を取り入れることで、膝の健康を長く保つことが可能です。痛みや違和感が続く場合は、整形外科を受診し専門医の診察を受けることをおすすめします。日常生活の工夫と医療の力を組み合わせることで、より快適な生活を送ることができるでしょう。