ぐるぐるする「回転性めまい」が起こった際の対処法をご存じですか?【医師監修】

回転性めまいの発作が起きた際、どのように対応すればよいか知っておくことは、身の安全を守るうえで欠かせません。発作中の安全な姿勢の取り方や環境づくり、症状を悪化させないために避けるべき行動について、患者さんご自身や周囲の方が落ち着いて実践できるよう丁寧に解説します。

監修医師:
大津 和弥(医師)
回転性めまい発作時の対処法
回転性めまいの発作が起きた際、適切な対処を知っておくことで症状を和らげ、安全を確保できます。自分自身や周囲の方が落ち着いて対応できるよう、基本的な対処法を理解しておきましょう。
発作時の安全な姿勢と環境づくり
回転性めまいの発作が始まったら、まず安全な場所で横になることが最優先です。転倒や怪我を防ぐため、できるだけ早く床や畳の上に座るか横になりましょう。ベッドやソファがあればそちらを利用しても構いませんが、落下の危険がないよう注意してください。
横になる際は、症状が楽に感じられる側を下にします。個人差があるため、自分にとって楽な姿勢を見つけることが大切です。頭の位置を固定し、できるだけ動かさないようにすると、めまいや吐き気が軽減されます。
周囲の環境も整えましょう。部屋を暗くし、静かな環境を作ることで、感覚への刺激を減らせます。目を閉じるとめまい感が増す場合は、一点をじっと見つめるようにすると良いでしょう。吐き気がある場合は、洗面器やビニール袋を近くに用意しておくと安心です。
症状を悪化させない行動
めまい発作中は、症状を悪化させる行動を避けることが重要です。急激な頭の動きや体位変換は症状を強めてしまうため、できるだけ静止した状態を保ちましょう。やむを得ず動く必要がある場合は、ゆっくりと慎重に動くようにします。
スマートフォンやテレビの画面を見ることは避けてください。視覚的な刺激がめまいや吐き気を悪化させる可能性があります。読書も同様に控えたほうが良いでしょう。
水分補給は大切ですが、一度に大量の水を飲むことは避け、少量ずつゆっくりと摂取します。発作中に無理に食事をする必要はありません。吐き気がある場合は、症状が落ち着くまで食事を控えるほうが賢明です。
発作が治まった後も、急に立ち上がったり激しく動いたりしないようにしましょう。症状が完全に消失してから、ゆっくりと日常生活に戻っていくことが大切です。発作後数時間はふらつきが残ることもあるため、運転や高所での作業は避けるべきでしょう。
まとめ
メニエール病は慢性疾患であり、長期的な付き合いが必要です。しかし、適切な治療と生活習慣の改善により、多くの方が症状をコントロールし、日常生活を維持できています。初期症状を見逃さず、早めに専門医を受診することが、良好な経過につながる鍵となります。回転性めまいや耳鳴り、難聴といった症状が気になる場合は、ためらわずに耳鼻咽喉科を受診し、専門医の診察を受けてください。適切な診断と治療により、症状の進行を抑え、生活の質を保つことができるでしょう。