ウイルスと細菌で症状が違う?「大人の発熱」の原因と見分け方を解説!【医師監修】

発熱の原因は感染症だけに限りません。成人においては、ウイルスや細菌による感染症のほか、自己免疫疾患や内分泌疾患、薬剤性の発熱などさまざまな要因が考えられます。原因を正しく把握することが、適切な対応や受診のタイミングを判断するうえで大切です。ここでは、感染性・非感染性それぞれの主な原因をご紹介します。

監修医師:
中路 幸之助(医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター)
目次 -INDEX-
大人の発熱で考えられる主な原因
成人の発熱は感染症だけでなく、多様な疾患や状態によって引き起こされます。原因を正しく理解することで、適切な対応や受診のタイミングを判断できるでしょう。
感染症による発熱
感染症は発熱の原因として圧倒的に多く、ウイルス感染と細菌感染に大別されます。感染症による発熱は、主に以下の2つに分けられます。
・ウイルス性感染症(風邪、インフルエンザ、新型コロナなど)
38〜39度程度の発熱が数日間続くことが多く、咳、鼻水、のどの痛みなどを伴います。
・細菌性感染症(肺炎、扁桃炎、尿路感染症、胆嚢炎など)
高熱が長引きやすく、感染した部位の強い痛みや、黄色・緑色の膿(うみ)のような痰や鼻水を伴うのが特徴です。
また、結核や感染性心内膜炎のように慢性的な発熱を呈する感染症も存在します。
非感染性疾患による発熱
感染症以外にも発熱を引き起こす疾患は数多く存在します。膠原病や関節リウマチなどの自己免疫疾患では、免疫系の異常により慢性的な微熱や発熱が生じることがあります。悪性腫瘍、特に血液系のがんでは原因不明の発熱が初発症状となる場合も報告されています。薬剤性の発熱も見逃せない原因で、抗生物質や抗てんかん薬などによって引き起こされることがあるでしょう。甲状腺機能亢進症などの内分泌疾患、脱水症や熱中症などの環境要因も発熱の原因となります。ストレスや過労による心因性の微熱を訴える方もいらっしゃいます。
まとめ
発熱は身体からの重要なサインであり、原因や程度、随伴症状を総合的に判断して対応することが大切です。大人と子どもでは発熱の特徴や対処法が異なるため、年齢に応じた適切なケアが求められます。解熱剤は症状緩和に有効ですが、使用方法や副作用を理解したうえで適切に用いることが重要です。発熱が長引く場合や重篤な症状を伴う場合には、速やかに医療機関を受診しましょう。日頃から感染予防と免疫力向上に努めることで、発熱のリスクを減らすことができます。気になる症状があれば、早めに医師に相談することをおすすめします。