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喘息にはいくつか種類があるのをご存じですか?原因別の特徴と治療のポイント【医師解説】

 公開日:2026/03/30

喘息は発症の原因や症状のパターンによっていくつかの種類に分けられます。適切な治療を行うためには、自分がどのタイプに該当するかを正確に把握することが重要です。アレルギー性・非アレルギー性・混合型といった分類から、発症年齢による違いまで、本章では喘息の種類と特徴を整理してご説明します。

松本 学

監修医師
松本 学(きだ呼吸器・リハビリクリニック)

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兵庫医科大学医学部卒業 。専門は呼吸器外科・内科・呼吸器リハビリテーション科。現在は「きだ呼吸器・リハビリクリニック」院長。日本外科学会専門医。日本医師会認定産業医。

喘息の主な種類と分類

喘息は単一の疾患ではなく、発症の原因や症状のパターンによっていくつかの種類に分類されます。適切な治療を行うためには、自分がどのタイプの喘息に該当するかを理解することが重要です。医師は患者さんの症状や検査結果をもとに分類を行い、それぞれに適した治療方針を立てます。

アレルギー性喘息と非アレルギー性喘息

喘息は、アレルゲンが関与する「アレルギー性喘息」と、アレルゲンが明確でない「非アレルギー性喘息」に大きく分けられます。アレルギー性喘息は、ダニ、花粉、ペットの毛、カビなど特定のアレルゲンに対する免疫反応により気道の炎症が引き起こされるタイプです。血液検査や皮膚テストでアレルゲンを特定できることが多く、比較的若い年齢で発症する傾向があります。

一方、非アレルギー性喘息は、ウイルス感染、ストレス、運動、気温の変化、刺激物質などが引き金となって発症します。アレルゲンが特定できないため、環境管理だけでは症状のコントロールが難しい場合があります。両方の要素を併せ持つ「混合型喘息」も存在し、実際には多くの患者さんが複数の誘発因子を持っていることが知られています。

発症年齢による分類

喘息は発症年齢によっても分類されます。「小児喘息」は15歳未満で発症するもので、多くの場合はアレルギー性です。成長とともに症状が軽減し、思春期頃に寛解する方も多い一方で、成人期まで持続したり、いったん寛解した後に再発したりするケースもあります。

「成人喘息」は成人期に初めて発症するもので、非アレルギー性の割合が高く、症状が持続しやすい傾向があります。特に40歳以降に発症する喘息は、職業性曝露や肥満、副鼻腔炎などが関与していることがあり、小児喘息とは異なる対処が必要です。また、高齢者の喘息は慢性閉塞性肺疾患(COPD)との鑑別が重要になることがあります。

まとめ

喘息は慢性的な疾患ですが、適切な治療と日常的な予防対策により、症状を良好にコントロールすることは十分に可能です。初期症状を見逃さず早期に受診すること、自分の喘息のタイプや誘発因子を理解すること、医師の指導のもとで継続的に治療を受けることが、生活の質を保つうえで不可欠です。症状が気になる場合や現在の治療でコントロールが不十分と感じる場合は、呼吸器内科やアレルギー疾患内科の専門医に相談されることをおすすめします。適切な知識と行動により、喘息と上手に付き合いながら充実した日常生活を送ることができるでしょう。

この記事の監修医師